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Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

最後の聖戦を観ながら書いてますが

2008-06-15 22:41:45 | movie
というわけで、先行上映で観てきました、『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』!!

前作が公開されたのは、なんと19年前!前3部作は何度もビデオで観たものの、映画館でインディ観るのは初めてです。

スピルバーグ、ルーカス、ハリソン・フォード・・・熟年3人組の技と愛が詰まった、素晴らしく愉快でかっこいい作品でありました。
バリバリのエンターテイメントでありながら、なんともいえない渋さがある。
『ハムナプトラ』や『ナショナル・トレジャー』ももちろん大好きなんだけど、それらとは比べ物にならない貫禄があり、やはり冒険映画のナンバー1だということを思い知らせてくれました。
抑制の効いた大人らしさが全体に漂いつつも、ところどころに「えっ、ここでこんな笑いネタを仕込んじゃうの!?」ととまどうような、スピルバーグ的なお遊びが。いぶし銀な渋さとトンデモ描写の絶妙なバランス感覚に夢中になっちまいました。
シリーズの雰囲気を見事に守った、撮影監督ヤヌス・カミンスキーのカメラも素晴らしい。

オープニングも、タイトルクレジットもいきなりかっこよくてシビれる。
シリーズ内でもちょうど19年の歳月が経っているという設定で、1957年が舞台。
親の影響か、アメリカン・フィフティーズ好きなので、若者たちのファッションとか、ダイナーとかの時代描写がまた楽しい。全体通して、スピ作品、ルーカス作品のいろんな要素が入っている感じ。

失われた秘宝、伝説、蜘蛛の巣のはったガイコツ、ジープでのカーチェイス、滝へダイブ、底なし沼(砂)、へび、さそり、人喰いアリ、古代人が作った遺跡の危険な仕掛け、身近な人の裏切り…と冒険映画の大定番を惜しむことなく詰め込んだ、これでもか!というくらいのサービス精神。いやー、嬉しい!

今回、アクションは若手のシャイア・ラブーフ担当なのかと思ったら、ハリソンもかなーり激しく戦ってるじゃん!すごいね、66歳パワー。
ナチを思わせる、サディスト系ロシア軍指揮官を演じるケイト・ブランシェットがまた素敵。サラサラの黒ボブヘアーと、ウクライナなまりの英語がセクシー。ほんとに芸の幅が広いなあ、この人。
欲を言えば…最後、グロテスクに溶けるとか、もう少し派手に消えていただきたかった。遺跡内でのラストが、ちょっと地味にまとまっちゃってる気がして。

とにもかくにも、インディの去り際もかっこよく、いいものを見せていただきました!


ちょっと調べてみたら、ゲーム『レゴ スター・ウォーズ』に続いて、『レゴ インディ・ジョーンズ』が出るそうですね。やりたい!日本でも発売されるといいな。

SCREAM AWARDS !!!

2008-06-07 23:36:49 | movie
ビーフシチューをことこと煮込みながら、ホラーチャンネルで『SCREAM AWARDS 2007』を観ています。
2006年にアメリカで開催された、ホラー&SF&コミックものオンリーの映画賞授賞式なんですが、もう面白くて面白くて、そして出てくる人達がかっこよすぎて、涙出てます。
しょっぱなから客席に向かって臓物がはじけとぶ演出も素晴らしい。
ノリノリで叫び続けるゴスな観客たちもナイス(みんなもちろんボディピアス&タトゥー入り)。
私も参加したいなあ。

シド・ヘイグ、ダニー・トレホ、ニール・ゲイマン、ブルース・キャンベル、ロバート・ロドリゲス、イーライ・ロス、アリス・クーパー、ロブ・ゾンビ、シェリ・ムーン・ゾンビ・・・みんな素もかっこ良くてシビれる。正直、全員、一度お願いしたいです、シェリ含め。
あと、パリス・ヒルトンとビル・モーズリィが一緒に出てきて興奮したなあ。
ああ、これだけの面子が揃った会場なんか行った日にゃ、私、失禁して気を失うわ、きっと。

それと、ものすごくものすごくものすごーく面白そうな映画の予告が途中で流れていたんです。
タイトルは、『REPO! THE GENETIC OPERA!』で、パリスとビル・モーズリィ出演。
なんと、スプラッター・ミュージカルですって!!
私の大好きなスプラッターとミュージカルがついに融合したんだ!
拷問、流血、セックス、ゴス、そしてボンデージファッションも山盛りな雰囲気で、いま一番楽しみな映画になりました。

監督がダーレン・リン・バウズマンってとこがひっかからないでもないけど。
そして、ちょっと調べてみたところ、なんとYOSHIKIが音楽総監督をつとめてるらしいんだけど・・・。
なんか期待していいのか、しちゃいけないのか、わかんなくなってきたぞ!
でも、予告編見る限り、かなりいい感じ。無事日本公開されますように。


なんて書いてたら、授賞式終わって、『チャイルド・プレイ』始まったし。
なんなの、このチャンネル! 私をテレビの前に縛り付ける気でしょうか。
若いブラッド・ドゥーリフかっこよい…。

バスケット・ケース

2008-06-04 18:06:42 | movie
ついに、アンテナ取り付けて、スカパー導入!
お目当ては、FOXムービー SF&ホラーとシアター・テレビジョン。
あと、音楽チャンネルも観たい。
なんかWOWOWも観れるのね、スカパーって。嬉しい。

現在無料お試し期間中で、昨日はさっそくFOXムービー~で『バスケット・ケース』観ました。お恥ずかしながら、観たことがなくて・・・。
深夜にダンベル体操しながら観ていたんですが、さすがの面白さに大興奮!
スプラッタ描写も良いのですが、登場人物たちの妙なテンションも楽しいし、主人公たちに翻弄される宿屋のおじさんとか、スマイルマーク好きなアバズレ系女性とか、脇も意外に作り込んである。

そして、ベリアル(バスケットの中にいる双児の兄)、かわいいじゃん!
いや、“とりあえずかわいいって言っとこ”って思って言ってる訳じゃなくって、ほんとにかわいいのさ。
放置されてブチ切れる様が駄々っ子みたいだし。
コマ撮りでごそごそ動くところは、“ちょっとシュヴァンクマイエルっぽくね?”と思ったり(本人に言ったら殺されそうだな・・・)。
でも、彼の血まみれセックスは恐すぎ。
でも、股間から引き剥がされるところは面白すぎ。
なぜ目が赤く光るのかは、最後まで謎でしたが。

このチャンネル、流れてる映画の予告を観ているだけで楽しくて(クラシックなホラーの予告とかあって)、やばい! 一日中だらだら観ていたい誘惑が。
ホラー歴意外に短い私なので、ここで、ホラー経験値を上げていきたいと思ってます!

ミスト

2008-05-14 17:11:10 | movie
彼氏かペットか、ってくらい、自分の部屋がかわいくて仕方ない今日このごろです。手をかけてあげたくてたまらない。掃除もいままで以上にきっちりしよう。

そんなマイハウスは、今週末ついにお招き解禁!土日共、お客様がいらっしゃいます。これからどんどん勝手に招かせていただくんで、皆様どうぞよろしくです。
料理も再開しますよ。
いろいろ楽しみ~。


さて、前項でも書いた通り、予想外に面白かった『ミスト』。

監督がフランク・ダラボンだからか、語り口も人間を描くことにフォーカスした感じ。ミック・ギャリス(よくキング原作のTVシリーズを手がけているホラー系監督さん)のキングものとはまったく違った味わいです。
冒頭から、人の顔のアップ&アップ、その奥にまた顔!みたいな、特徴あるカメラワーク。「人の内面をきっちり描くぞ!」っていう意気込みの現れでしょうか。
そして、明らかに9.11を反映した作りがとてもアメリカっぽい。

最初は、「なんか台詞かったるいなー」「いや、もうちょっと説得の方法あるだろ!」と多少イラつきながらも見ていたものの、モンスター虫がスーパーマーケットに進入してからは、もう大興奮!!
サエないおっちゃんの活躍ぶりにわくわく。
そして、蜘蛛モンスター最高。
普通、蜘蛛型モンスターって、糸をビュッと吐き出して人間ぐるぐるっと巻くっていうのが多いけど、これは違う。
吐き出された糸がふんわりゆっくり落ちていって、地面に着いた途端にジュワッと触れた部分を溶かす。
ルックスはちょっとアニメ顔なのに、糸の動きが情緒があって美しいのです。
『スリザー』のナメクジ爆弾に次ぐ、ナイスな群れモンスター登場シーンもありました。

最後、霧と蜘蛛の糸に覆われた世界がとても美しい。恐ろしいはずなのに。人間の醜さが充満したスーパー内世界との対比が効いてました。

そして問題のラスト。
残酷でやるせない結末です。
『ゾンビ』的なやんわりぼやかした終わり方になると予想してたので、驚いたー。
無難にまとめないぞ、観終わった後もじっくり考えさせるラストにするぞ、っていう熱い気持ちがひしひしと伝わってきて良かったですよ、ほんと。


そういえば、今週末、ジョン・ウォーターズの最新作がひっそりと期間限定で公開されるんですね!わーいわーい。
しかも、内容も変態性全開のようで、かなり楽しみです。
無料試写会っていう形みたいだけど、条件付きとはいえ、ジョン・ウォーターズの映画がタダで観られるなんて!絶対行かなきゃ。

骨抜き

2008-04-13 22:19:33 | movie
今日は仕事で午前中から会社へ。
撮影商品のピックアップして、デスクワークしてから有楽町シネカノンに『ペネロピ』を観にいってきた。

いやー、まいった!
ジェームズ・マカヴォイがかっこよすぎる!
タムナスさん(ナルニア)の時から惚れてはいたけれど、尋常じゃないかっこよさ。というか、もろ私のタイプみたい。衝撃でした。

私、線は細いんだけど顔がちょっと腫れぼったくて、目元の皮膚が薄そうでちょっと赤らんでて、そいで唇が薄めな美形が好きみたい。で、ちょっとダメでやさぐれ感のある人ね。
今回の髪型でわかったのですが、私が以前片想いしてた人に似てる。
もうジョニデもキアヌもジェラルド・バトラーも一気に抜き去って、私の中で"顔が好きな外国人俳優”1位に輝きましたよ。
興奮して、劇場を出た後『ロードショー』とか立ち読みしてみるものの、あまり写真が載っておらず、「もっと、取り上げろよ!」とぶつぶつ。ちょっとタイミング遅かったか。
『つぐない』も観なきゃなあ。

そんなわけで、ひたすらマカヴォイさんを凝視していた2時間でしたが、映画のほうもなかなか面白かった。
甘すぎなくて、キャラクターの作り方が面白い。特に、あの小さい新聞記者のキャラが効いてました。
ただ、ちょっと軽いというか物足りなさが残る作品ではありました。美術もかわいらしかったけれど、もっともっとと欲が出てしまう。
まあ、なんだかんだ最後はかなり泣いてしまったんですが。
ラストにシガー・ロス持ってくるのはズルい~。しかも「Hoppipolla」。

クレジットを見ると、マーク・ライデンの作品が登場していたみたいだけど、どこだろう。クリスティーナ・リッチは、まんまライデンの絵に出てくる少女だもんな。というか、リッチの絵も描いてたっけ。


ザ・フィースト

2008-04-06 13:24:02 | movie
シアターNで、『ザ・フィースト』を観てきた。
バカばかり集まったテキサスの酒場が、突如謎のモンスターに襲われる、という“
立てこもり型”ホラー。

そんな超定番ホラー構造の中で、「ヒロインはタンクトップ率高い」「モンスターはとりあえず粘液を吐く」「セクシーな女は血のりをあびてお色気シーンに」「死体は、触ると一度はビクッと動く」とか、ホラー映画のお約束をあえててんこ盛りにしつつ、同時にその掟をガンガン破っていく、という試みが楽しい。
「なぜヒーローは、キメポーズをとってる間にやられないの?」とか「子供は、なぜ必ず助かるの?」とか「モンスターはどうやって生殖しているの?」とか、ホラーファンが一度は考える(?)疑問&突っ込みに見事に応えてくれていて、爽快爽快。
欲をいえば、もっとはじけてもよかったと思う。あと、モンスターの姿をもうちょいちゃんと見たかった。

全くホラーを観ない人には、ただのバカ映画に見えるかもですが(それでも楽しめると思うんだけど)、実はかなりホラー映画を分析して作られたもののようです。タイトルバックは『悪魔のいけにえ』へのオマージュ?
途中ちょっとタルむところもありましたが、テンポが早いので、何も考えずに「アホだな~」と楽しめる映画です。

怪獣つながりで、『クローバーフィールド』も観なきゃ。

砂の器

2008-04-05 22:47:47 | movie
今日の夜ご飯は、天ぷら。
菜の花とか舞茸とかししとうとか、にんじんのかきあげとか、野菜中心で。
天ぷら、なんだか最近無性に食べたくなる。
美味しい天ぷら屋さんに行きたいな。


食後、母が『砂の器』を観たいというので、一緒にDVDで鑑賞。
実は、お恥ずかしながら、一度も観たことなかったのです。中居くんのドラマ版も見てなかったし。

なんだか後半の壮絶さに前半がちょっと記憶から飛びましたが、凄まじい話だった。
特別人の目を引くでもないひとつの殺人事件から、闇に隠れていた、悲しく残酷な過去がずるずると引き出されていく、という物語の構図にゾクリ。
一見平穏そうな日常の裏側にも、暗い淵がぽっかりと口を開けているんだ。
自分の中の血や性や親との絆から逃れることのできない秀夫の姿、ハンセン病に対するむごい偏見・・・やるせない。

しかし、そんな辛い話の中、清張の鉄道大好きっぷりが垣間見えるところには、ちょっとなごんだ。
やたら鉄道移動の場面が多いし、「○○駅で特急○○に乗り換える」とかいちいちテロップで出るし。
鉄だったんだなあ。


タクシデルミア

2008-03-29 21:42:19 | movie
ずっと楽しみにしていた『タクシデルミア ある剥製師の遺言』が今日から公開。
さっそくシアターイメージフォーラムへ観にいってきた。

変態性溢るるビジュアルセンスにうっとりしつつ、吹き荒れる下品なユーモアにニヤニヤ、予想通り素晴らしい作品でした!
冒頭からいきなり、チンチンから火がブォーっ!、だもの。偉そうな中尉が突然女性器について熱く語りだすし、大食い選手たちは口からゲロを滝のごとく吹き出すし(ああ、このゲロ最高だったな)、小中学生レベルのお下劣ギャグが、かっこいい映像の中で展開されていきます。

最後は、かなりショッキングな展開。
正直、ギリギリのところで正視してました。
究極のグロテスク美を堪能できるのだけど、それが“死”を予感させるものだからか、恐ろしい。
でも、とてつもなく美しい。
こんなふうに、モラルも常識も何もかも振り切って、これだけこちらの心にズガン!と弾丸打ち込んできてくれる作品は大歓迎。ブラボー!
ちなみに、アートディレクターをてがけたスローッシイ・ゲーザは、動物の内臓やダッチワイフを使ったアートワークを作っている人なんだとか。オフィシャルサイトに載ってる作品も素敵。この人の活動も気になるな。

しかし、この映画、医療系ドラマの手術シーンがダメな人などは、残念ながら観ない方がいいかもです。クライマックス、けっこうキツいです。


さて、次に楽しみな映画は、ロイ・アンダーソン監督の『愛おしき隣人』。
イメージフォーラムで前売り売ってたので、買っちゃいました。
前作の『散歩する惑星』は、額に入れて飾っておきたいほど美しく、大好きな作品なので、すごく期待してしまってます。


ネズミの手も借りたい

2008-03-21 16:48:36 | movie
昨日もまたガシガシと不動産まわり。
ようやく一区切りまで来たかな。でも、これからが正念場。

いろいろ考え込んでいたらドッと疲れてしまったので、
頭をほぐすために『レミーのおいしいレストラン』借りて観ました。
“ラタトゥーユ”っていう小洒落た原題がついているのに、なぜこんな間の抜けた邦題に? でも、原題のままじゃ子供ウケしないか。
思った以上に軽い味の作品でしたが、ネズミの大群が厨房を仕切る様にはクラクラしました。そして、レミー、あんな方法で人間を操るとは、恐れ入った。
しかし、本物のネズミは苦手。以前職場に発生して、お菓子やら胃薬やらかじられた経験があるので・・・。机の引き出しの中にネズミの糞を発見したときは、ほんとめまいがしました。あと、口から若干内臓をのぞかせて息絶えたネズミも見てしまったし。


amazonで予約注文しておいた『グラインドハウス』のコンプリートDVD-BOXも届きました!

USAバージョンとロングバージョン両バージョン収録に加え、特典映像も付いた全6枚の豪華版!
パッケージもかっこいいす。
はやく観たい~!


ダージリン急行

2008-03-19 20:06:25 | movie
このところ、仕事以外の部分でもとにかく考えることが多くて、夜になると、もう脳みそがオーバーヒートしてしまう。
苦手な数字と向き合って、絶望と希望の間を行ったり来たり。
こんなに自分について真剣に考えたのは、就職活動以来かも。基本的に楽しいんですけどね、脳が疲れるの。
あと2、3ヶ月は眉間にシワ寄せた私を見ることが多いかもですが、御勘弁ください。
絶対復活します。


ところで、入稿ウィークだった先週、夜ちょっと待ち時間があったので、会社から日比谷まで歩き、『ダージリン急行』を観てきました。
明確なストーリーがあるわけでもないのだけど、伝えたいことというか空気が映画全体からほわんと立ちのぼってくる、そんな作品でした。そういうの、とても難しいと思うのですが、この映画は上手くいっていた。
オープニングとエンディングの高揚感は秀逸。
ビル・マーレイ使うなんて、ずるい。

そして、エイドリアン・ブロディの顔、やっぱり好きだ。
『戦場のピアニスト』とかのカタい役もいいけど、こういう低血圧なダメ男もハマる。