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Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

最近観た映画1

2011-01-05 20:59:19 | movie
書き損ねていた映画レビューをまとめて。
駆け足ですみません。

『バーレスク』

ダンサー目指して田舎から出て来た娘が才能を開花させて大ブレイク! というサクセスストーリーと、つぶれかけのバーレスクショーパブの再建という、ベッタベタのストーリーなんですが、とにかく歌とダンスとビジュアルのゴージャスさでわくわくさせられました。サントラ買っちゃいました。
衣装もかわいかったなー。あの真珠まきつけただけ、みたいな衣装着てみたいー。

アギレラ、顔は?だけど、歌うまいのね。
あと、シェール!! 64歳であれって、化け物! 凄みのある歌声素晴らしかったです。
加えて、アラン・カミングとスタンリー・トゥッチというゲイゲイしいキャスティング。これもベタだけど、ナイス。
あ、あと、私の好物の目バリ男子がたくさん見られたのも嬉しかったですよ!
昔は、とにかく化粧が似合う(a.k.a女装が似合う)男子が好きだった…。


『ハリー・ポッターと死の秘宝(PART 1)』

一応1から全部劇場で観ているから、半ば義務的な心持ちで行ってきました。

うーん、なんか地味…。
派手な見せ場とか、楽しい魔法の場面が少ないのはちとつらい。
今回は学校が出てこないから余計に。
3人がひたすら“つらいつらい。さむいさむい”って逃げたり、アイテム探して彷徨ったり、で、年頃になってきたから関係が微妙にモヤモヤっとしてきたり、で、なんかこう、ひたすら暗いんですよね、ムードが。
男子二人の面倒みるハーマイオニーは大変だ。

私、前作の内容をほとんど覚えていなかったのもキツかった。
(あれ、校長どうしたんだっけ?ってレベル…)
それに加えて、新しい人の名前(魔法使いの名前は覚えにくい)がバンバンでてくるし、新しい伝説は出てくるし、で、頭の中とっちらかりました。
まあ、それでも観れましたけど。

しかし、そんな中の救いはドビーで。
泣けます。
あのしゃべり方ズルいよね。

ああ、あと、1作でフィニッシュか~。





The Human Centipede

2010-11-16 21:41:03 | movie


ホラーファンの間で話題(?)の映画『ムカデ人間』こと『The Human Centipede』、ビデオマーケットさんで購入した輸入DVDで観ました。

まだこの映画について知らない人でホラーに興味のない人は、“人間ムカデ”がいったい何なのか、一生知らないほうがいいかもしれないので、詳細を書くことは避けます。
大元のアイディア聞いただけで、トラウマになりますんで。

ざっくり言うと、ドイツの片田舎で、外国人の男女がマッドな医者に捕われて…という、ストーリー自体は単純な映画なのですが、こういちいち生理的嫌悪感をグイグイ刺激してくるんですよね。
ゴア描写は、ピンポイントでエグいのがあるのですが、量的にはあまり多くない。
でもネタ自体がきっついので、もう充分。
もう充分だよおおおお!と叫びたくなるくらい。
監督、思いついちゃったとしても、映像化せずに胸の内にしまっておいてほしかった…。

そして、この悪魔的ネタの悪夢感をさらに煽るのは、医者役のDieter Laserさん。
もう目をそむけたくなるくらい変態演技がお上手!
エラの張ったフェイスラインと粘着感のある目つき&しゃべり方が、妙に役にマッチしています。
なんだろう、この神経を逆撫でするしゃべり。

あと、被害者のひとりに日本人の男性がいて、彼の叫び(関西弁)がなかなか面白いのです。
この役者さん、北村昭博さんという方で、ハリウッドで映画監督としても活動されている方だそうです。
彼のクライマックスのセリフは、なかなかの名台詞でした。


今作品、少し前に、めでたく日本公開が決定したそうで。
そして今作は"First Sequence”で、全部で3部作になるとか。
たぶん、ムカデの体がどんどん長ーくなっていくんでしょうね。
ああ、おそろしい…。おぞましすぎて寒気が…。
でも、たぶん観ちゃうんだろうなあ。
一度このムカデの連鎖に捕われたら、もう最後まで付き合うしかない気がします。


後味も悪いし、気分悪くなること必至なので、さすがの私もデートムービーには選びたくないないし、万人には薦めませんが、観た後は、完全に食欲失せますんで、ダイエットムービーとしてはオススメかもしれません(でも、私1時間後には夕食食べてたけど…)。



ソウ ザ・ファイナル 3D

2010-11-09 20:42:27 | movie
ハロウィンの夜観た『ソウ ザ・ファイナル 3D』。
シリーズ7作目、最終章です。

ソウシリーズは、1作目はかなり興奮して「面白いっ!すごいっ!」って観たんですが、2からは何となく惰性で観ていて、5まで観たとこでストップしてました。
何となく観てたんで、ストーリーはおろかゲームの内容もよく覚えていないような状態。

でも、3Dだし、ファイナルは観たいってことで、今回5と6をDVDで借りて予習。
このシリーズ、1作目から各作品ストーリーが密接に関わり合っているので、ちゃんとシリーズ通して観とかないとワケわからなくなるんですよね。
時間軸もあっちこっちいくし、頭整理しながら観ないとついていけなくなります。

で、続けて観てバッチリ予習したところで(とはいっても、2~4の記憶は曖昧…)、その流れで映画へ。

思ったよりお客さんがいて、「この人たち、みんなシリーズ6まで観てきてるんだー」と思うとちょっと不思議な気分。おじいちゃんっぽい人もいましたよ。

頭のうしろでキュッと紐をひきしめる3Dメガネは、何となくソウ名物トラバサミ的な気分がなくもなく、それで鑑賞中のストレスレベルがさらに上がった気も。

えーと、3Dの感想から言うと、あんまり意味なかったかな…。
たしかに肉片飛び散るとか、見せ場はあるっちゃあるんだけど、なくてもそんなに変わらなかったような。
ソウの残酷ゲームって、装置は派手ですが、じわじわっと痛いものなので、バーン!っていう脅かし系の効果は使いにくい気がします。
冒頭に、なんと今回は街のショーウィンドウ内での公開処刑が繰り広げられるんですが、このあたりは3D用のシーンだったのかな。
でも、公開…なぜいきなり…しかもあんな理由で…。

しっかし、今回も痛かったです。
最後だからか、ゲーム目一杯盛り込まれてました。
怖かったというより、痛かった。
観ている間、歯が、背中が、指が、チクチクチクチクします。
ゴア描写NGな人は、絶対絶対観たらダメですよ!

これを1本の映画としてみたら、正直どうなのよ、って部分は多々あるのですが、オチは嫌いじゃなかったです。
やっぱり最後はあそこで終わらせないとね。あいつ出さないとね。

登場人物の行動についてもいろいろ物申したいところあり、そもそも最初のジグソウの思想と離れてないか?ってところもあるのですが、ネタバレせずに語るのが難しいので、ここでは伏せときます。

1日に3本ソウ観たんで、さすがにその日の夜はいい夢みなかったです。
以前1を劇場で観た日も、私にしては珍しく、夜、怖さが頭から抜けていかなくて、なかなか眠れませんでした。



このあいだの週末観た『マチェーテ』は、思わずイキそうなくらいテンション上がった映画だったので、近いうちにまた感想書きます!



ジャーロ

2010-09-26 13:19:31 | movie
『バイオ・ハザード4』の感想も書いてなかったですが、考えてみると、あんまり書くことない…。
私は3D映画大好き人間なので、ミラ・ジョボビッチとゾンビが3Dで見れたら、それだけでけっこう楽しめちゃうんですが、映画自体はペラペラ、ゾンビもペラペラなので、特にオススメはしないかな。
ゾンビがあまりにも射撃の的に成り下がっているので、ちょっと悲しくなります。
結局、この監督、嫁(ミラ)をかっこよく撮れればそれでいいのね、と。
ゾンビアクションというより、ガンアクション的な味わいでした。

あと、アンブレラ社が何をしたいのかも、もうよくわからなくなっているので、何となぜ戦わなくてはいけないのかも、なんかぼんやーりしてきたような。
あ、あと、今回「おおっ、『ポセイドン・アドベンチャー』へのオマージュきたか?!」ってシーンがあったんですが、とんだ肩透かしでした…。みなさま期待せぬように。

思いっきり続きそうな展開でしたが、ミラは次出ないとか言っているらしいし、どうなるんだろう。


さて、話は変わって、ダリオ・アルジェント監督の新作『ジャーロ』。
シアターNのモーニングショーで観てきました。

謎を解きながら真犯人を追い詰めていく、っていう謎解きスリラー的な物語なのかなと思いきや、謎が素人の思いつきで一瞬で解けてしまう、けっこうトンデモなスリラーでした。
でもいいの、トンデモでも、アルジェント作品ならば許しちゃう。

私はとても好きでした、この作品。
キャストもエイドリアン・ブロディ、エマニュエル・セニエと豪華だし、なんかこう、イタリアを舞台にしたゴージャスな血まみれ劇を予想していたんだけど、なんだろうこの、そこはかとなく漂うチープムード。
『ジャーロ』というタイトルの元、原点回帰したってことなのかしら。
(「ジャーロ」とは、1970年代を中心に製作されたイタリア産スリラー映画のことで、アルジェントもその代表的な作家。ちなみに元々は小説のジャンルを示す言葉だったみたいですね)
いい意味で、自主映画っぽい荒っぽさやはしょり感、こけおどし感を感じました。
はしょりにはしょったスピード感、なかなかのもんですよ。
これは、“ぽかーん”となりながら楽しむのがよいと思います。
あ、でも、イタリアの街の撮り方は、さすが素晴らしかったです。
こういう、都市の撮り方とか、場所と物語を絡めるのが上手い監督さんは好き。

モルダー的な猟奇殺人専門警部を演じたエイドリアン・ブロディ。
渋い低い声がセクシーでとても良かった。ギョロ目なルックスもアルジェントの世界に合っていた気がするし。
ブロディ、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の新作にも出ているみたいだし、面白い監督と続けて仕事してますね。これからの出演作も期待。

ブロディの顔もいいけど、なんといっても、殺人鬼“イエロー”の顔が良い!
こういう顔の人、どこから探してくるんだろう。

残酷描写は『サスペリア・テルザ』よりは控えめだけど、けっこうキツイのもあり。

いや、アルジェント、これからもどんどん突っ走っていってほしいわ。
もっと突っ走っちゃってもいいよ。全然愛せると思うよ。


ミックマック

2010-09-06 01:20:45 | movie
8月は体調がいまいちでしたが、なんとか回復してきました。
まだちょっと咳が出たりするので、油断はできませんが。

今週末は、映画2本鑑賞。
1本目は、大好きなジャン・ピエール・ジュネ監督の『ミックマック』。恵比寿ガーデンシネマにて。
銃撃事件に巻き込まれ、銃弾を頭に残したまま生きることになった男の、銃器製造会社への復讐物語。
とはいえ、ジュネ作品なので、普通の復讐劇ではなく、変てこな仲間たちといっしょに繰り広げる、キュートでブラックなイタズラ合戦のような味わい。

フランスの景色やインテリアはオシャレでキッチュで楽しくて、世間から外れたところで生きる仲間たちも魅力的で、ちっちゃな幸せに満ち溢れていて…とても可愛らしい映画なのですが、私、正直どうもノリきれなかった。
あの“お茶目感”についていけなかったのかな。

あとたぶん、毒はかなりあるんだけど、なんか根が“いい子”な感じがするというか。
私の好みからすると暗さが足りなかったのかも。
それと、もしかすると、いま私のいろいろな物の好みがヨーロッパからアメリカに傾いている時期なのかも。

でも、ジュネ作品の常連ドミニク・ピノンを久しぶりに見れて嬉しかったな。
あの人の顔好きだ。

あと、主人公の仲間の発明家の発明がとても素敵だった。
ラストカットに出てくる、シンプルだけれど美しい発明品の動きには、思わず涙が出てしまいました。

ビジュアルがほんとに美しく、うっとりするような映像が見られるので、もちろん観て損はないと思いますよ!
撮影監督が日本人の方でびっくり。

しかし、やっぱりジュネは『ロスト・チルドレン』だなー。
あの作品、ほんとに愛おしくてたまらない! 大好き!
マルク・キャロはどこ行っちゃったのだろう。

ちなみに、ジュネは初期の短篇もいいですよ(DVDになってます)。
『アメリ』の原型が見えます。


2本目の『バイオハザード4』の感想は次項で。
と書いてたら、K氏から熱いゾンビ論メールが届いてたんで、ひとまずそっちで思う存分語ることにしまーす。




ザ・ホード 死霊の大群

2010-07-19 20:47:39 | movie
ツイッターばかりやっていると、なかなかブログを更新する気力が…。
こっちはゆっくりペースでやっていきます。


土曜日、シアターNにて、フランス産ゾンビ映画『ザ・ホード 死霊の大群』観てきました。
警官VSギャングの復讐劇をゾンビにからめた作品。

「え、まだやんの?」ってくらいしつこいゾンビ攻撃描写とゾンビ量の多さはよかったのですが、ちょいイライラするところがちらほら。
銃器を使ったアクションシーンが多くて、みんなゾンビを撃ちまくっているんですが、なぜか頭部を狙わないのね。
で、胴体にムダ弾をぶちこみまくるので、観てるほうはイライラ。そんなに弾ムダ使いして、あんたら、ほんとに生き残りたいの?って思ってしまった。
「ゾンビは頭部破壊しろ」は、義務教育レベルの常識なのに。
現代のゾンビ映画で、登場人物みんながその情報知らないことは、むしろ不自然。
ギャングはゾンビ映画観ないのか?
「ゾンビは頭部破壊で死ぬと気づく場面」を面白く見せられる場合は別として、これからは、そこらへん、最低限の説明でスルーしてもらっていいくらい。
というのは、ゾンビ見慣れた人間のわがままかしら。

クライマックスの、ナタでゾンビ斬りまくり男は、なかなか良かったです。
あそこまでの大群に囲まれて、なお戦おうとするとは、漢ですねー。
ひとつのエサ(=人間)に群がるゾンビは、アリの群れのようにも見えました。


先週は、DVDもけっこう観れて、
『ファンボーイズ』
『ファッションが教えてくれること』
『処刑山』
などを観ました。

ナチスゾンビものの『処刑山』、想像していたよりさらにユルい作りでビックリ。
っていうか、昼間の雪山が主な舞台になるわけですが、あたり一面雪景色なので、妙に画面が明るいんですよね。だからイマイチ緊張感が出ない。
それはそれで面白かったけども。
『ブレインデッド』のTシャツを着ていたオタク男子の死に様は、『ブレインデッド』のあのシーンへのオマージュだと思っていいのでしょうか。
あと、お色気要素として無理矢理入れてみたのかな?っていう、トイレでのファックシーンは、嫌いじゃなかったです。






ゾンビランド

2010-06-26 15:40:28 | movie
このあいだ、編集部に映画配給会社の方がいらして、「あれ、私映画担当じゃないのになぜ??」と思ったら、「映画ライターの○○さんから、caviarさんがゾンビがお好きだと伺って、新作ゾンビ映画をぜひ観ていただきたくて」とのこと! わーい、嬉しい☆
しかも、その映画とは、ずっと楽しみにしていた『ゾンビランド』でした。

で、さっそくサンプルDVD観せていただきました。

うーん、面白い!!
かなーり軽めの味だけど、ノリがよくて楽しかったなー。

人類の大半がゾンビと化してしまった世界でサバイバルの旅を繰り広げる4人の男女…っていう超オーソドックスなゾンビ映画なんだけど、映画ファンがニヤリとするような小ネタ満載で楽しませてくれます。

主人公の童貞くんが、自分なりの“ゾンビ世界で生き残るためのルール”っていうのを作っているのもまた面白い。すごくくだらないルールなんだけど。
彼によると、太ってる人は残念ながら生き残れないんだって。
でも、巨体ゾンビはいい味出してた。

ちなみに、ゾンビは、ロメロ系ではなく、ドーン(・オブ・ザ・デッド)&28日後系の疾走ゾンビです。
ロメロさんは「走ったら、ゾンビは脚もげるがな」ってインタビューで言ってましたが、私は、スリリングで痛々しい走り系ゾンビもけっこう好きなのよね。本能噴出!って感じで。
美しいのは、やっぱりロメロとかフルチのゾンビだけど。

冒頭のタイトルクレジットの、スローモーションで撮ったゾンビが素敵なの!
口からぶわーって血撒き散らして、裸のおっぱいぶるんぶるんさせて。
たまんない! 何回もプレイバックしたい!
ゾンビって、スローモーションで撮ってもイケてるんだなあ。
ほんと奴ら、憎たらしいくらいフォトジェニック。

劇場公開は7/24からだそうです。
まあ血はいっぱい出てくるけど、基本のムードがゆるゆるなので、ホラー苦手な人でも観れちゃうかも?
あと、もちろんウディ・ハレルソンのファンの方は是非。



ゾンビ観たあとのランチはこれ↓



弊誌の節約特集に載っていた「千切り野菜のぶっかけそば」に、母にもらったスプラウトをプラスしたもの。
シャキシャキして美味しかった!

さあ、これからお芝居観に行ってきます。


ハロウィン2

2010-06-20 02:58:52 | movie
まだ先週観た映画の感想も書いてないですが、ひとまず今日観た『ハロウィン2』の感想を。
ロブ・ゾンビ版『ハロウィン』の続編です。
ロメロ監督の新作を観た翌週に、ゾンビ監督の新作が観られるなんて…こんな幸せ、許されるんでしょうか。


シアターNにて、初日の初回を鑑賞。
映画館は、ホラーファン男子の熱気でむんむん!
あまりの熱気に(?)ロビーで待っているときに汗だくになりました。
かなり人入っている感じでしたよ。

で、今回の2は、よりロブ・ゾンビ節が炸裂していて、個人的には1よりもっと楽しめました!
もちろん1も好きだったんですが、ちょっと丁寧に描きすぎて冗長になっている部分があったような気もして。まあ、そのあたりのしつこさも好きなんだけど。
オリジナルへの愛ゆえなんでしょうか。

今作は、とにかく恐かった!
ゾンビ監督の暴力描写とか人体崩壊描写はほんとうに容赦なくて、冒頭の手術シーンから、顔しかめまくって観てました。
でもそれって、別に死をもてあそんでるとか、軽く扱っているわけでは決してないと思う。
むしろ、死とか命とか、その重さがズシンと響いてきた。
映画を観てこういうこと感じることってあまりないんだけど。

暴力がもたらす痛み、苦しみ、精神的ダメージがじわじわと身に迫ってくる。
暴力を受けた被害者たちのリアクションがまた凄まじい。
血をだらだらと流しながら、とりつかれたようにひたすら“FUCK FUCK FUCK...”とつぶやいたり。
あのあたりの演出、ハンパなかったです。
あと、顔面崩壊描写への執着っぷりもいやーな感じ。
恐かったです、ほんとに。


あと、大きな見せ場のひとつが、ハロウィンパーティ(ライブ?)のシーン!
監督の、往年のホラー映画へのオマージュ満載。
って、私もそんなに知識がないから細かくはわからないんだけど。

コスプレパーティなんだけど、主人公のローリーは、女友達と『ロッキー・ホラー・ショー』のコスプレをして参加するのです!
(ローリーという名前は『ロッキー~』と縁があるのかしら?)
ローリーはマジェンタで、友だちはフランケン・フルターとコロンビア。
しかも衣装もメイクも相当レベルの高いコス。あれ、いきなりはできないと思う!
というわけで、後半ローリーは、メイドの格好をしたまま血まみれで逃げ惑うわけです。
そのあたりも、正直、いい!

あと、前作で大きなトラウマを抱えたローリーは、友だちの家でジャンクな生活を送っているんですが、その暮らしっぷりも面白かったな。
アメリカの若い人は、心を病んでああいった方向に走る人、けっこういるのでしょうか。

今回は、幻想シーンがけっこう多くて、そこでゴスっぽいテイストもかなり盛り込まれていたので、そっち系好きな人も楽しめるかも。

いやしかし、少年時代のマイケルは、やっぱり1の子がいいなー。
あの白くてふてぶてしい面構えは、かなり独特でインパクト強かった。

まあとにかく、次のゾンビ監督の作品に期待!!
個人的には、『マーダーライドショー』みたいな悪趣味俗悪テーマパークのような作品がまた観たい!


今日劇場では、ツイッターでつぶやくとその場でロブ・ゾンビグッズが当たるというキャンペーンもやっていて、私もつぶやいてみたら、『マーダーライドショー』のポスターが当たったよ!
やった!
ポスターの筒を抱えながら一日渋谷をうろうろしていたよ。





鉄男 THE BULLET MAN

2010-06-05 21:54:25 | movie
初めて『鉄男』第一作目を観たのは、大学生の頃、BOX東中野でだった。
たしか、塚本監督のトークショー付きの上映。
鉄と人体の融合という強烈なイメージは、その頃の私には刺激が強すぎて、途中で吐き気をもよおしたことをよく覚えている。
でも、なんだかものすごいエネルギーを発しているその手作り感溢れるビジュアルと、新しいコマ撮り表現は、私の心にグサッと爪あとを残したんでした。

で、今回の『鉄男 THE BULLET MAN』。
のっけから、ものすごいテンションで話が進んでいき、もうスクリーンも壊れちゃいそうなパワフルさ。
もう1シーン1シーンが超濃厚なの。
体にグイグイ訴えかけてくる感じ、快感! アドレナリン出たー!
とくに、子供がひかれた後の、あのシーン。すごい。
主人公が内なる怒りと肉体の変化にさいなまれるシーンでは、自分の内側の何かも目覚めそうな、そんな錯覚にとらわれました。

変貌した鉄男のルックスは、アナログ感たっぷりで、“ああ、塚本監督、変わってないよ。初心忘れてなさすぎだよ”と嬉しくなっちゃいました。
でも、アナログを安っぽくなく、かっこよく上品に、大きなスクリーンでも見劣りしない映像に見せる絶妙な技を、監督は磨いてこられたんだなあ。

あと、寒々しい都市の撮り方が秀逸で、冷え冷えとした街と、じゅうじゅうと煙を上げる熱い鉄の対比が、なんとも美しいというか、胸に響いた。
“熱いやつ、一発ぶちこんでくれよ”という“奴”の想いに思わず共感してしまう。

でも、とことんビジュアルに懲りつつも、それだけになったり変に実験映画に転んだりすることはなく、鉄男誕生の歴史も丁寧に説明し、“奴”の葛藤も描き、伏線もきっちりと貼ってきっちり回収し、ちゃんとしたエンターテイメントになっている。
それで71分という上映時間。濃厚で物語がしっかりしていてコンパクト、素晴らしい!

桃生亜希子さんはやっぱり可愛いなー。
あと、初代鉄男のトモロヲさんが1カットだけ出ていた。

ロメロゾンビとおうちごはん

2010-05-06 00:52:56 | movie
昨日から今日にかけては、6月のジョージ・A・ロメロ監督最新作『サバイバル・オブ・ザ・デッド』公開を前にした“ロメロゾンビ一気見会”を我が家で。

『ゾンビ』は先日シアターNで観たばかりなのでスキップして、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『死霊のえじき』『ランド・オブ・ザ・デッド』『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』の4本をDVDで鑑賞。
うーん、改めて観直すと、ロメロのゾンビ演出の素晴らしさがまたひしひしとくるなあ。
今回思ったのは、『ナイト~』から一貫して、内臓引きずり出し(&勝手にこぼれおちパターンもあり)描写にこだわりあるなー、ってことでした。そこらへん、とても好感が持てます。やっぱ必要なシーンよね。ゾンビが人肉を喰うってところをおざなりにせず、すごくしっかり描いているんです。

あと、ゾンビ一体一体にムダがないっていうか、どのゾンビにも魅力があって、捨てゾンビなし!
ゾンビをただ大量生産してみんな一様に片っ端から片付けていく、そこらのB級ゾンビものと一線を画している理由は、ここらへんにもあるんじゃないかと(あ、もちろんB級でも面白いものたくさんありますよ)。
『ランド~』なんかは、ゾンビを舐め尽くし、愛し尽くしたからこそ描ける人体崩壊&ゾンビ狩りシーンが続出で、サービス精神溢れるジョークや脅かしセンスとあいまって、うっとりでした。


で、そんな殺伐とした画面を眺める合間には、料理作ってました。
お昼ごはんには、ロコモコに初挑戦!

ハンバーグも作ったやつ。
写真じゃまったく見えてないけど…。
グレイビーソースの記憶が曖昧で再現できてるか微妙だったけど、けっこう美味しかった。

夜ご飯は、肉じゃがと豚のしょうが焼き、


空豆の白和え、かぶときゅうりのサラダ、もやしとミョウガの味噌汁、そしてごはん。


無印良品の手作りキットを使って、チーズケーキも焼いてみた。

とても軽い食感。
上には、アプリコットソースを塗っています。

あと、これは友だちがその場で思いついて作ってくれたお好み焼き。

すりおろしたジャガイモと小麦粉と水を混ぜた生地に、キャベツと豚肉を入れて焼いたもの。
ジャガイモ入れるともちもちになって、驚くほど美味かった。
油多めで焼いているので、表面はカリカリ☆


最近肉料理を作るときに見ているのが、この本。

脇雅世さんの『しょうが焼きからステーキまで。』
超オススメ本です!
まず、写真がめちゃくちゃ美味しそうなのがいい。
表紙を見ているだけでヨダレが…。
料理のテンションも上がります。

昨日作ったしょうが焼きもこれを参考に焼いてみたんですが、友達が「いままで食べたしょうが焼きの中で、いちばん美味しい!」と言ってくれました。
肉食のみなさん、ぜひ~!