トーク・アバウト・アメリカン

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カンヘーリー仏教石窟寺院群(動画)

2011-03-28 19:04:00 | 動画・ムービー
今月は2日しか休日が取れていない状態で・・。おおよそ、車には関係ないですが、SNSの日記と同じ内容のものを。

ムンバイMumbai最終日、フライトまでの時間を利用して、周辺で最も大きなカンヘーリー仏教石窟寺院群 Kanheriを訪ねてみた。
この石窟寺院群が造られたのは、紀元後2世紀から、と日本で言えば邪馬台国がどこにあったか?(卑弥呼は3世紀か。)という時代のものですが、世界四代文明につながる歴史を持つインドにとっては、それほどの昔ではなく、世界遺産でもなんでもない遺跡。
しかし、この遺跡を前に北インドで生まれた仏教が、500年を経てムンバイのある西インドに伝わり、2000年も前の修行僧たちがこの地で、仏陀の教えを学び、どんなことを想いながら暮らしていたのか?
そしてさらにここから500年もの年月(日本に伝わるまで1000年!)を経て、仏陀の教えが日本に到達し、我々日本人の死生観や道徳観などに多大な影響を与えた、と言う事に想いを馳せることができ、感慨深かった。

インドは、灼熱の太陽が照りつけ、乾燥した過酷な自然環境で、人間が古来厳しい生活を強いられたところだ。(スラムなど、なおも生きることが厳しい)
そこで、生まれ、思索し、修行し、悟りを開き、人々を説き続けた仏陀が、今の私たちに語りかけているのは、「死後どうなる?」、「地獄に行かず、極楽に行くには?」ということではない。
ブッダが説いたのは、「正しい心で生きなければこの世は苦に終わってしまう。では、自分のおかれた環境の中で、どうやったら正しく生きられるのか?自他の生を完全なものにできるのか?」
と言った根本真理だ。

科学や経済が発展して、私たちは心から幸せになったのか?
なぜ、昔よりも便利で豊かな生活に恵まれながら、現代の多くの人は心からの安心も満足もないのか?
またその生活を一瞬でも手放した時の、この底知れぬ不安はどこからくるのか?
インドへの出張は、仏教を手鰍ゥりにそんなことを考えるチャンスになったと思う。
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