トーク・アバウト・アメリカン

トークアバウトボーラ→300C→アメリカン。最近はアメリカからだいぶ外れてきています(笑)

クライスラーは復活するか

2007-07-05 16:23:50 | クライスラー300C
6月のアメリカの自動車販売ですが、ゼネラル・モーターズ(GM)24%減、フォード・モーターが11%減、クライスラーは5%減と、相変わらずの米国勢の不振ぶりに対し、日本勢はトヨタが6%増、ホンダが7%増、日産自動車が18%増と、更にシェアをのばしているようです。しかし、クライスラーの落ち込みはGM、フォードに比べ5%減にとどまり、「クライスラーは復活する」と最近では米経済界から盛んにこんな声があがっているそうです。その根拠の一つとして、クライスラーを買収したサーベラスの顧問であるウォルフガング・ベルンハルト氏の存在があげられています。同氏は2001年から2004年までクライスラーの業績回復に手腕を発揮。その後、三菱自動車の支援を巡って、ダイムラーの当時のCEO(最高経営責任者)であるユルゲン・シュレンプ氏と衝突して独フォルクスワーゲンに移りましたが、今回、再びクライスラーに戻ってくることになります。クライスラー社内には今でもベルンハルト氏の信奉者は多く、求心力を発揮すると期待されています。2つ目には
サーベラスはかなりの好条件でクライスラーを買収した経緯にあります。表面的には買収額は55億ユーロ(約9000億円)となっていますが、このうち30億ユーロはダイムラーがクライスラーの再投資に使い、その上、ダイムラーはクライスラーの負債を全て引き受けることになっているようです。このため、ダイムラーがリストラなどを終えるまでに予想される支出は12億ユーロとなる見込みで、ダイムラーはかなりの支度金を付けてクライスラーを売却したことになってます。
3つ目は労務コストのカットです。クライスラーとUAW(全米自動車労組)の労使契約は9月に失効しますが、契約改定によって、先に改定を終えたGMやフォードの水準まで条件を引き出せれば、約20億ドルのコスト削減効果があるということです。
販売戦略では、ダイムラーとの関係は今後も維持するようですので、プラットフォームをダイムラーグループから調達し、コストを削減する策は継承しつつ、得意のミニバンやジープブランド、人気の「300」シリーズ(LXシリーズ)などに経営資源を集中させるとの発表があったようです。いちオーナーとしては特に「300」シリーズに経営資源を集中の部分に反応しますね。現行モデルでもこんなの出てくるのでしょうか?


また次の「300」には内装や装備、デザイン・・相当な期待を持てますね。(←って次も300Cを選択できるかわかりませんが。)
恒例(?)の「300」シリーズ(LXシリーズ)の6月の販売実績ですが、
300(C) 11,796台 昨年比29%増、チャージャー 11,529台 昨年比18%増、マグナム 2,523台 昨年比11%増・・・乗用車部門ではなんと昨年比55%増!(しかし、トラック部門が15%減でトータルでは冒頭の5%減になるのですが・・)
トラック部門は、ガソリン高で今はどうにもならないとしても、乗用車部門では明るい兆しが見えているようです。