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新旧の鉄道&風景の撮影紀行

鉄道のある風景、京都をはじめ自然のある風景をカメラに納めてます!

旧北海道の鉄道撮影紀行(12) 夜の函館駅ほか

2011年10月02日 | 函館本線

昭和45年3月!

美唄鉄道の撮影を終えて札幌駅に着き大通り公園を散策の後、再び函館本線に乗って倶知安駅に到着!

常宿のニセコユースホステルを起点にしてC62重連の急行二セコ号を上目名付近で撮影した後に帰路につく。

途中で大沼公園付近で秀麗な駒ヶ岳をバックにD52貨物などを撮影の後に函館には夜に到着する。

夜の函館駅では、函館本線の発車や到着便の賑わい、青函連絡船乗船の人並み、連絡船の貨物出し入れで

9600が頻繁に行き交うなど賑わう駅風景であった。

通常は、青函連絡船の乗船名簿を書いて待合室で連絡船の乗船を待つのが通常ですが、今回は名残惜しいので

北海道最後の撮影としてSL牽引の夜行列車3本が並ぶ壮観をカメラに納めるのことにする。

23:46発の急行スズラン6号(1217レ)はC623号機;23:52発釧路行き普通列車(421レ)がD51;

そしてD51牽引の荷物列車が並びそれぞれの列車が発車に備えて、SLのキャブ内では投炭作業や圧力調整のバルブ操作

に余念がない。やがて発車間際になると乗客が三々五々集まり暖房に効いた車内でくつろいでいる。

駅アナウンスの案内放送の後には発車のベルが鳴りSLの安全弁から白い蒸気が寒空に吹き上げる中、やがて長い汽笛1声の

後に、ゆっくりと走り始めて構内に出ると白いドレインを切って豪華なドラフト音とともに一路札幌を目指して北の鉄路に向かって去っていった。

 

噴火湾沿いに函館へ向かうD51普通列車                              夜の函館駅で発車を待つSL3台(右からD51、C623、D51)

 

  発車を待つ急行すずらん6号(C623)                                  一路札幌へ向かう急行すすらん6号

 

C623号牽引のすずらん6号の発車を見送った後に、青函連絡船乗り場に向かい連絡船第2便函館港0時30分出港の摩周丸に乗船して一路青森に向かう!

青森到着は4時20分の予定!

以下 次の続く!

 


山陰本線の秋風景  (彼岸花の咲く頃)

2011年09月22日 | 函館本線

京都府北部の稲作は早場米のため9月中旬で稲刈りを終えます。(近畿中南部はまだ田んぼは青く10月頃から稲刈り)

先日山陰本線の園部ー山家を行くとほとんど稲刈りを終えていましたが、お彼岸の頃に咲く「彼岸花」

田んぼの畦に咲き始めてきました。

                稲刈りを終えた田んぼの畦に彼岸花が咲き始めた(山陰本線 胡麻付近)

 

なお、近畿地方の中でも、奈良県の明日香村稲淵の棚田と言うのが有名でこの時期には多くのアマチュアカメラマンで賑わいます。

棚田と彼岸花のコラボレーシュンが秋らしい写真になるとか!

また、この時期は、毎年棚田で案山子コンテストなどが行われて家族づれで賑わいます。

  

          稲淵の棚田 と彼岸花風景                                                                    明日香村の彼岸花と稲干し風景


旧北海道の撮影紀行(5) 函館本線(銀山ー然別)

2011年09月21日 | 函館本線

昨日の撮影は、104レを倶知安峠越え、103レを倶知安のバルブ撮影で終えて再びニセコユースホステルへ宿泊した。

このYHの宿泊客は二つにタイプに別れる。

一つのタイプはスキー客ーーーこのYHの上にスキーのゲレンデがありニセコはパウダースノーで雪質は抜群に良い!

もう一つのタイプは、鉄ちゃんで函館本線の倶知安駅に近くニセコ103レを撮影後に便利である。

YHで同じ部屋に泊まったり、お風呂で一緒になったりすると、どちらの趣味かを聞いてから話題を選ぶ訳で、鉄ちやんであれば

SLの情報や撮影地などの情報交換を行い盛り上がるわけで,明日の撮影地はどこのしょうかとかを考える!

翌朝、YHの玄関を出るとその前に表れる展望は蝦夷富士である羊蹄山が雪景色の中で素晴らしい山容を見せてくれる。

      

   朝の倶知安駅を出発する上り各停 D51重連                                     雪深い銀山駅を発車する上りD51各停

 

今朝は、倶知安駅から下り各停に乗って銀山駅に向かう。銀山駅は雪の綿帽子をかぶったような風景であり線路の雪はラッセルする

関係から客車の窓の高さまである。銀山から然別方面へ約40分ほど行くと216キロポスト付近?のSカーブに到着する。

少し雪の丘に登るが急坂のため膝を折り曲げて雪に潜り込まれないようにして登ると、背景の山々が墨絵のような風情がありその中を

線路がSのカーブで曲がっており抜群のロケーションである。

三脚を立ててカメラ(6×6版、35mm版)、8ミリシングルエイト、録音機をセットしてニセコ1号104レを待つていると、

背後の墨絵調の山容は時折吹雪きになって見え隠れする。

雪空の彼方からジエット機の音に似た音が聞こえてくると思わず空を見上げるーーーやがてその轟音は段々と近ずいてきて大きな

音として接近してくるとSカーブから頭を出すと一気に接近してくる。ーーー録音機をスタートさせ、8ミリのボタンを押し、

カメラのレジーズに力を入れてシャッターを切るーーー目の前を大きな2台のC62が主連棒を力強く押しながら通過する、そしてクランク

音、客車のジョイント音がするーーーやがて視野から消えるが豪快なドラフト音は残響し、石炭の匂いがいつまでも漂っているーーー

ーーー汽笛が聞こえたので銀山駅を通過した頃だろう  ーーーすべてのドラマは終了するーーー主題のドラマは1日1本の急行ニセコ1号だけだから!

    

       墨絵調の山々からC62が姿を表す                                   C62重連が噴煙をあげてやってきた

 

以下、次に続く!

 


旧北海道の撮影紀行(4) 函館本線(倶知安峠)

2011年09月20日 | 函館本線

                           倶知安峠に挑む上りD51客レ

 

 昨夜は、倶知安駅で夜の103レをバルブ撮影後、駅から歩いて10分程度のニセコユースホステルに宿泊した。

このYHは倶知安の定宿で昭和43年4月から47年3月まで延べ16泊したことになる。(会員証のハンコの数を数えてその数の多さにビックリ)

それだけC62のニセコを追いかけた数が多かったことを表していますが、その写真の出来映え(成果)は、天候が吹雪で視界不良であったり

煙が流れて機関車がうまく撮れなかったり、帰ってきてフイルム現像に失敗したりで、雪晴れでC62重連が決まった写真となるとは少ない限りです。

今朝は、小沢ー倶知安の急勾配区間である倶知安峠に出かけてC62重連104レ撮影のために駅前からバスに乗車して小沢峠下で下車する。

バスの中で黒いカメラバッグに三脚を持って乗車していると、乗客のおじいさんから結婚式の写真を撮りに行くのかと結婚式のカメラマンに

間違えられたエピソードがあります。

バス停は函館本線をオーバークロスする付近に停まるので,撮影地はバス停の前後に数カ所のポイントがあるが、日を変えて色々なポイントへ

向かう。今朝はSカーブのポイントへ向かい足下の雪を踏み固めて三脚をセットする。時折吹雪きとなり視界が不良になる中を、9600

貨物を引いてやって来たり、ラッセル車が登ってくる。やがて真打ちの出番C62重連の登場です。

     

     ラッセル車がD51に牽引されて登ってくる      9600貨物が下る(雪の壁にご注目ーーー高い)

 

小沢駅を発車した上り急行ニセコ1号104レはかすかに汽笛の音が吹雪の中で聞こえる中で独特の緊張感が漂う中で、再度カメラなどの点検をする。

その頃のカメラは、今のカメラと違って全て手動でセットしなければならない。フイルムの巻き上げは大丈夫か? シャタースピード、絞りは適正か?など

気象条件がころころ変わる中でその時々に適正露出にしなければならない

やがて、吹雪の中を独特のジエットの爆音にブラスト音が大空の空間からこだまして聞こえてくる、やがて白黒の豪快な二条の噴煙はC62の短い煙突から

溢れんばかりに排出してやってくる。

吹雪も納まりC62重連が長い客車を従えてSカーブを曲がってくるーーーやがてカメラの前を真っ黒い鉄塊がまるで人間の鼓動を打つように駆け抜ける! 

客車が「ゴトン、ゴトン」と言う走行音は雪に吸収されながら通過する走行するーーー汽笛が鳴り、サミットのトンネルに入ったのか再び雪の静けさに戻る!

 

 

           倶知安峠越えに挑むC62重連急行二セコ1号 104レ

 

以下 次に続く!


旧北海道の撮影紀行 (3) 函館本線(長万部、倶知安)

2011年09月17日 | 函館本線

函館本線の上目名駅から長万部駅まで普通列車で戻って長万部機関区を訪れて撮影許可をお願いすると、

職員の方は、わざわざ内地からSLの写真を撮りに来たとのことで,当時は珍しかったのか快く承諾してくれました。

構内に入ると先ほど急行ニセコ1号の前補機を勤めたC622が疲れを癒すかのように白い蒸気が車体から漏れ出て駐機していた。

他にD52、D51、96、C55などのSLが出発したり、順次石炭の補給や点検などを行っていた。撮影後に事務所へ立ち寄りお礼の言葉をかけて駅に戻った。

長万部といえば駅弁の「かにめし」が有名なのでこれを食べないわけにはいかないので遅い昼食代わりに買い求めて早速賞味する。

長万部駅からは、下り急行二セコ3号103レに乗車する。駅のアナウンスでニセコ号の進入のあと「長万部~、長万部~、室蘭本線乗り換え~」のアナウンス

とともにC623牽引の下り急行二セコ3号がホームに到着した。やがて単汽笛1声でC622がバック運転で進みC623の連結器に「ガチ−ン」と連結される。

   

長万部駅に到着のニセコ3号 103レ (昭和46年撮影分)              長万部駅で給水作業中のC62

 

 

  

    長万部駅で重連になったニセコ3号103レ                二股ー蕨岱の急行二セコ 103レ

汽笛が2つ吹鳴すると急加速でポイントを渡って一路小樽を目指す 二股、蕨岱、黒松内、熱郛と通過して行き熱郛ー上目名間が20/1000の急勾配にさしかかる。

客車の先頭車に乗り、窓を少し開けてテープレコーダーのマイクを窓に挟んで走行音を録音するが、風を切る音が「ゴボ、ゴボ」と録音されていたが、やがて

急勾配に差し掛かるとブラスト音が大きく聞こえ始めて豪快なC62重連の音を録音する事が出来た!

             

  雪原を行くニセコ3号 103レ  

                                                                                          

外は次第に暗くなり景色は楽しめないが、走行音を楽しんでいるうちに、倶知安駅に到着したので下車して停車中の103レをバルブ撮影する。

倶知安駅で2機のC62が交互に給水作業を行い、炭水車上では石炭の山を均す作業が行われている。やがて汽笛が2声鳴った後ドレインを切って発車して行った。

発車後は、定宿であるニセコユースホステルに行き、久しぶり会うペアレントと歓談した後ベッドについた!


雪の倶知安駅でドレインを切って出発をするC62重連 ニセコ3号 103レ


以下は次に続く!



昔の東北、北海道撮影紀行 (3)  函館本線(上目名)

2011年09月17日 | 函館本線

:北海道撮影紀行(函館本線)

昨夜の青函連絡船の深夜便で青森から函館に早朝4時20分に到着です。

函館駅のプラットホームではDC急行が並ぶ中で、D51牽引の旭川行きの普通列車121レが既に停車していた。

6時過ぎに函館駅を発車し北海道への一歩を踏み出した。

車掌さんは人懐っこいアナウンスできめ細やかに「到着駅の時間、乗り換え案内、車内での注意事項など」を延々と説明されたので、

函館駅を出発して次の停車駅である五稜郭駅に到着してもまだ終わっておらず、この様な長いアナウンスは初めて体験でした。

(北海道の車掌さんは如何に親切で丁寧かを感心した次第です;このアナウンスは持参したテープレコーダーに録音)


              

                      函館駅にて旭川行き各駅停車   D51147号機                                                        函館駅を発車した列車

列車は駒ヶ岳を背景にした大沼、小沼の付近を通ってイカめしで有名な森駅に到着し、やがて噴火湾増沿いに列車はカーブ

を描いて進み長万部に到着後、10時半頃に出発して左にポイントを渡り室蘭本線と別れて急勾配が待ち受ける山線に轍を向けます。

列車は熱郛あたりから急勾配にD51は喘ぎやっと撮影地の上目名に昼前に到着、鉄道官舎以外は何も無いような駅です。

上目名駅の前後は20/1000の急勾配のサミットになっており、この急勾配を走行する上り急行「ニセコ号」の勇姿を求めて多くの

鉄道フアンの来るメッカになっています。急行二セコは、我国で最大最強のC62が小樽ー長万部で重連で運転されるその豪快な走りっぷりは

素晴らしい! かって東海道本線で特急つばめ号を牽引した栄光はC622のデフレクターにツバメのマークが輝いている!

早速、駅の北側のあるスノーシエードを潜り抜けて151キロポスト付近まで移動して高台に登ると展望が急に開けてニセコアンヌプリ等の

山々が雪を冠った綺麗な雪景色に出会いでした。列車はニセコの山並みの裾野から段々と二条の煙をたなびかせて近づいてくる。

そして豪快なブラスト音を5号オープンテープレコーダーで、勇姿をカメラと8mmシングルエイトで収録する念の入れよう!

                    

 上目名駅に到着した下り普通列車                               ニセコアンヌプリ等の山並みの雪景色(右端に小さく煙が見えるのがSL)


             

               急行「ニセコ」1号104レが驀進する!    

                            

ニセコ1号の後にやってくる上りD51普通列車を撮影してから再びスノーシエードを通り抜けて駅に戻り、次の普通列車で長万部駅まで戻る

 

 

 以下 次に続く