牛込生活

荒木町・神楽坂の旨いもの食べ歩き。日々雑感。散財の記録と反省。というより、鈴木康太郎の備忘録代わりです。

英国風カレー SUNLINE (高輪)

2007年04月27日 | 食べ歩き (その他)
品川での打合せの後、天気もよかったので歩いて勤務先まで戻る途中、魚籃坂の伊皿子の信号の近くに「本格手作りカレー」という看板を掲げた小さな白い一軒家がありました。

「SUNLINE/サンライン」という店で、看板をよく見ると英国風カレーの文字の下に「お水はいっさい出しません」との注意書きがあったので、ものは試しと入ってみることにしました。

メニューは1500円のカレー1種類のみ。カウンターのみ10席ほどの小さな店で、席に着くとすぐにご自慢のカレーが運ばれました。少し硬めに炊かれた麦飯がブレンドされたライスにさらさらのスープのみのカレーです。

早速、食べようとすると「ライスとルーをいきなり混ぜると辛くなるから、少しずつ混ぜて食べるように」と注意されました。恐る恐るスープ状のカレールーを口に運ぶと、ストレートに舌を刺激するスパイシーな味が拡がりました。

この店のカレーは「医食同源」をモットーとしているとのこと。ニンニクをたっぷり使って各種スパイスと小麦粉を3時間ほどいためた上、特製スープとブレンドし、肉や野菜を入れて煮込んだ後、裏ごししてスープ状にするそうです。
これがかつて植民地であったインドの影響を強く受けた英国式のカレーなのでしょうか。

吹き出る汗とのどを通るときのビリビリする感触を楽しみながらカレーを制覇し、店を出ようとしたところ、デザートがあるからと抹茶アイスを出してもらいました。

辛さにしびれた口内の感覚が元に戻り、ミネラルウォーターでも買おうかと思っていると、帰りがけに「スパイスでお腹が温まっているうちは水分を取らないように」と注意されました。

店主口上によれば、ここのカレーは辛いだけでなく神経を安める刺激で、アルカリ性なので特に酔い覚ましにはいいとのこと。この効果が水で薄まってしまうからなのでしょう。
二日酔いのときの体のリセットには、いい薬になるかもしれません。