牛込生活

荒木町・神楽坂の旨いもの食べ歩き。日々雑感。散財の記録と反省。というより、鈴木康太郎の備忘録代わりです。

maruharu (西早稲田)

2008年10月11日 | 食べ歩き (早稲田・高田馬場)
大学院からわが家に戻る道すがら、穴八幡脇の早稲田通りの坂の途中にかわいらしいカフェ風の店ができていたので入ってみました。

お菜処 麻の葉」よりやや馬場下町交差点寄りで、「NIGHT BIRDS/ナイトバーズ ステーキ&カフェ」の斜め向かいにあります。
私が学部生だった20数年前に、古本屋とカレー屋があったあたりでしょうか。

maruharu」というお店でサンドウィッチとコーヒーのテイクアウトを中心とした営業形態のようです。
白い壁と木目のコントラストが印象的な、木の香りがするようなかわいらしいインテリアです。随所に見られる空色にセンスの良さを感じさせられます。
イートイン用の小さなカウンターといすが壁沿いにあったので、チキンとアボカドのサンドウィッチとにんじんのポタージュを注文しました。

素材の味を壊さずに上手に引き出したような素朴な味で、不思議と和んでしまうようなひとときでした。

早稲田といえば男子学生のイメージが強く、この界隈にはボリュームと安さが全てを支配するような価値観のお店が多かったのですが、時代の変化とともに、肩に力の入っていないこんな感じのかわいらしい店が求められているのでしょう。

めぐさめんこ (高田馬場)

2008年10月09日 | 食べ歩き (早稲田・高田馬場)
高田馬場駅からの帰り道、無性に「二郎という食べ物」が恋しくなり、早稲田通りを小滝橋方面に歩きました。

店の前にたどり着くと20時になろうとしているのに長蛇の列。並ぶ元気がなかったのでそのまま通過。「さっぽろ 純連」という気分でもなかったので、あてもなくそのまま歩いていくと、「博多長浜らーめん ぼたん」の少し先に、「めぐさめんこ」という店があったので入ってみました。

もりおか冷麺と盛岡じゃじゃ麺の専門店とのこと。そこで、盛岡じゃじゃ麺の中を頼んでみました。

盛岡名物じゃじゃ麺とは、麺の上に肉みそをのせ、きゅうり、ねぎと混ぜ合わせて食べるもの。麺はうどんに近い太麺でした。
ひと通り混ぜて食べると、想像したとおりの味です。マニュアル通りに好みでニンニク酢、ラー油を絡めると、何だか油そばのような感じになってしまいました。

最後に残った麺と肉みそに生玉子を投入し、スープを入れていただきました。
このオプションを「ちーたん」と呼ぶそうです。

油そばほどはクセになることはなさそうですが、ラーメンに飽きたときにはいいかもしれませんね。

カレキチ (馬場下町)

2008年10月03日 | 食べ歩き (早稲田・高田馬場)
地下鉄早稲田駅から大学に向かう3b出口を出たすぐ右脇、「カレキチ」の店頭においてあったカツカレー50円引きの看板がどうしても気になってしまいました。
牛角のレックス・ホールディングスが運営するスタンドカレーのフランチャイズ店です。
ちなみに、ずっとカレキチの「キチ」が何を意味するのかが、ずっと気になっていたのですが、WebサイトのURLを確認するとキッチンの略のようです。
私のようなカレーフリークのことを意味していたのかと思っていましたが、どうやら少々、考えすぎていたようでした。

看板によれば通常480円のNo.1人気のロースカツカレーが430円とのこと。
たいていこの手のキャンペーンはスルーするのですが、小腹がすいていたのが、何かにとりつかれるように券売機の前に立っていました。

安くなっているのはロースカツカレーだけではなく、そのバリエーションも同様とのこと。ベーコンとほうれん草の炒めものがトッピングされたポパイカレーの食券を選びました。

システムは立ち食いそばそのもので、カウンターで食券を出し、注文したカレーを受け取ってから自分の席に持っていくというスタイル。
作業をじっくりと観察したのですが、バイトの女性がご飯ディスペンサーともいえる機械の下に皿を置き、スイッチを押すと規定量のごはんがボトボトと落ちてきました。
その様はまるで牛や馬が用をたしているようで、食欲を失いそうでした。
カツも包丁ではなく、いくつもの刃が並列に並んだ専用カッターで一気に切っていました。
作業レベルの均一化を図っているのでしょうが、侘びも寂びもへったくりもありません。

とはいえ、なんだかんだといいながら一気に平らげてしまったのは、空腹は最上のソースということなのでしょうか。

KHANA/花菜 (馬場下町)

2008年09月27日 | 食べ歩き (早稲田・高田馬場)
馬場下町交差点の近くの天丼てんやのビルの2階にあった「手打讃岐 うどん子」がカレー屋になったとのことなので、早速言ってみることにしました。

KHANA/花菜」というインド・ネパール料理の店で、新宿や銀座、吉祥寺に複数店舗展開しているようです。
Webサイトを確認すると、「当店の料理は全てハラールです」とありました。敬虔なイスラム教徒による経営なのでしょう。

店内はうどん子時代の面影はまったくなく、インテリアはまさにインド風の艶やかなもの。多くのインド料理屋が店舗には投資せず、居ぬきのまま使うことが多いだけに、店主の意気込みを感じます。
スタッフもみな現地の人で、多少のぎこちなさは感じるものの、ていねいに気持ちよく応対してくれました。

いただいたのは、NEPALI BHAT(ネパーリバート)というネパール庶民の家庭料理。850円で鶏肉と大根、ジャガイモのカレーとサラダ、漬物、ライスがセットになったものです。
本場の家庭の味をアレンジせずにそのままだしたということなのですが、スープカレーのようなサラサラのルーは、スパイスの香りが心地よく、とても美味しくいただけました。

メニューは格安、セットメニューが充実しており、800円から1000円前後でカレーや何がセットになった本格的なインド、ネパールの料理が楽しめるので、学生にも受け入れられるのではと思いましたね。
今後が期待できそうな店です。


旨辛味噌ラーメン/えぞ菊本店 (西早稲田)

2008年09月20日 | 食べ歩き (早稲田・高田馬場)
西早稲田の「えぞ菊本店」の前を通りかかったところ、店の前に「新発売 旨辛味噌」という看板が目にとまりました。

えぞ菊といえば味噌ラーメンですし、看板の「納得の風味!」というコピーにひかれて、試しに食べてみることにしました。

カウンターに座って旨辛味噌を注文すると、「温かいのにする?それとも冷たいの?」と聞かれました。冷やしの味噌ラーメンかな?と思って確認すると、「冷たいの」とはつけめんのことのようでした。
もちろん、注文したのは温かい方です。

待つことしばし、早速いただいてみると、味噌の旨みはそのままに辛さがいい具合に風味を増し、まさに納得でした。
ノーマルの味噌ラーメンを注文しても、自分で唐辛子で辛く調節するので、私にとってはぴったりの味です。

次回もこのメニューを注文することでしょう。

麺や 天鳳 (西早稲田)

2008年09月15日 | 食べ歩き (早稲田・高田馬場)
西早稲田の「一風堂」の正面にある「麺や 天鳳」に行きました。

この近くに来ると、この店の角の路地を入ったところにある「元祖一条流がんこ 西早稲田店」や「YAMITUKIカリー」に行くことが多いので、入ったのは2年ぶりくらいでしょうか。

いただいたのは夏期限定という「黒酢入り 黒胡麻冷し坦々麺」。
冷やし中華というよりは、スープ自体が冷たい山形の冷やしらーめんをアレンジしたようなもの。
冷たいスープには氷が浮かんでいました。

さわやかな黒酢の風味と甘辛いひき肉がマッチして、引き締められた麺と相まって、とても美味しかったですね。

意外な店で意外な美味しさを発見したようでした。

伝説のすた丼屋 (西早稲田)

2008年09月14日 | 食べ歩き (早稲田・高田馬場)
久々に、西早稲田の「伝説のすた丼屋」に寄りました。

大量の豚肉をネギと一緒に、にんにく醤油で炒めたものをご飯の上に乗せた、いかにも若者向けのジャンクな食べ物で、酔った勢いでもない限り、入る勇気がない店です。

酔った勢いとはいえ、夜中にこのようなものを食べるのは明らかに身体に悪いと思ったのか、すた丼ではなく、「きくたまライス」を注文しました。
その名の通り、きくらげと玉子の炒め定食なのですが、夜中に食べてはいけないものとすれば、すた丼と大差ないでしょう。

飲んだときにはほとんど何も食べなかったので、あっさりと平らげてしまいましたが、いくばくかの後悔があたまの片隅に残ったことは言うまでもありません。


八幡鮨 (西早稲田)

2008年09月13日 | 食べ歩き (早稲田・高田馬場)
西早稲田交差点の角にある「寿司処 八幡鮨」に行きました。

交差点に面した建物の壁面に大きく「明治元年創業」と金色の文字で書かれている地元の寿司屋です。
早稲田というと土地柄か、リーズナブルな値段の割には手の込んだ仕事と選びぬかれたネタで、いつも人の絶えない人気店です。

おまかせで五代目につまみとにぎりをいただいたのですが、いただいたものすべてが私好みでした。年齢や時間帯で食べたいものを察するのでしょうか。

9月に修了する大学院の級友と恩師と杯を酌み交わしたのですが、いつになく心に残る夜でしたね。

らーめん七福家 (馬場下町)

2008年09月05日 | 食べ歩き (早稲田・高田馬場)
地下鉄早稲田駅近くに8月の終わりに開店した「らーめん七福家」に行ってみました。

定食おかあちゃん」のビルの1階で、焼肉ホドリの隣にあります。

店名からわかるとおり横浜家系ラーメンの店で、この界隈だと同じ駅近の「武道家」、西早稲田の「麺家 威風堂堂」に続く3軒目になります。

いただいたのは基本のらーめん、普通盛で650円です。
運ばれたラーメンをを見ると、楕円がかった手作り風の個性的などんぶりが新鮮でした。よくよく見ると、スープの表面に結構な量の油が浮いているのでドキッとしたのですが、飲んでみるとちょうどよいコクでした。
太めでやや固めにゆでられた麺との相性もよかったですね。

食べている途中で、すりゴマ、しょうが、お酢を順に加え、味の変化を楽しみました。このあたりは家系の定番です。

この手のラーメンは体調のよいときにしか食べられなくなりましたが、たまにはこってりしたスープもよいものです。

とりそば 旬 (馬場下町)

2008年08月31日 | 食べ歩き (早稲田・高田馬場)
地下鉄早稲田駅前の成文堂書店の隣に開店した「薩摩地鶏炭火焼 とりそば 旬」に行ってみました。

もともとここには「八幡そば 五郎八(いろは)」があったのですが、この春に早稲田駅の神楽坂寄りの出口近くに移転したため、空いた店舗に同じそば屋がテナントとして入ったわけです。

そば屋ですが名物は看板にも大きく書いてある親子丼とのこと。
店頭の黒板には「行列のできる」と誇らしげに書いてあるほどなので、そばと親子丼のセットを頼んでみました。

早速いただいてみると、なんだか首をかしげたくなるような感じでした。
玉子は固く煮過ぎており、半熟とは程遠いものでした。
鶏肉も炭火焼で香ばしいものの、やわらかさがなく、また量も少なく感じました。

そばに救いを求めたのですが、こちらも推して知るべしな残念さでした。

普段、美味しい親子丼を食べなれているせいなのかもしれませんが、それにしてももう少し、作り手のプライドを見せていただきたいものです。

紀州南高梅冷やしラーメン/二代目 海老そば けいすけ (高田馬場)

2008年08月16日 | 食べ歩き (早稲田・高田馬場)
遅ればせながら今年も「二代目 海老そば けいすけ」の冷やしラーメンをいただきました。

昨年の「冷やしえびそばNeo(ネオ)」に続き、今年の新作は「紀州南高梅冷やしラーメン」です。

店主のブログによれば、「梅干しのスープでして、動物系は一切つかってないヘルシーなラーメン」とのことです。

トマトのコンソメと南高梅のピューレをあわせたというスープはきれいなピンク色。
昨年同様、大きなカクテルグラスのような専用の器で供されるのですが、ピンク色を引き立てているように見えました。

作るところを見ていると、大きめのボールにしょう油っぽいたれを入れ、冷水でしめた麺を絡めてからガラスの器に入れているようでした。
スープはふんわりとしたムース状なので麺によく絡みます。
麺をやや縮れた平打ちにしたのも正解でしょう。

具は、とびこと薄切りの水ナス、山クラゲにさっぱりとした鶏肉と糸唐辛子です。
トマトのスープにさっぱりとした蒸した鶏肉をあわせるのは、麺屋 RYOMAの「sioトマトラーメン」からのインスパイアでしょうか。

味に変化をつけるためのレモンやワサビムースも効果的で、最後までおいしく楽しめます。

ビジュアルも味も期待を裏切らないものでした。
店主の情熱とアイデアに感服したひとときでしたね。

油そば 東京麺珍亭本舗 (早稲田鶴巻町)

2008年07月28日 | 食べ歩き (早稲田・高田馬場)
記憶は定かではないものの、携帯を見ると見覚えのないラーメンの写真が残っている。

とても不思議な出来事なのですが、夜の席が続くとたまにはそんなこともあるものです。
携帯の中に残っていたのは、早稲田鶴巻町にある「東京麺珍亭本舗」の油そば

たっぷりと盛られたチャーシューやカロリー高めの半熟玉子など、とても日付が変わってから食べるものではありません。

唐辛子がいつになくたっぷり入れられているのは、酔った勢いなのでしょうか。
飲んだ後は、お酢を少し多めに入れるとよろしいかもしれません。

濃厚チーズソースつけめん/フジヤマ製麺 (高田馬場)

2008年07月25日 | 食べ歩き (早稲田・高田馬場)
先週末に放映されたTBS「王様のブランチ」で紹介されていた「フジヤマ製麺」の新メニュー、濃厚チーズソースつけめんがどうしても気になったので久々に訪れてみました。

紹介されたのは中目黒店だったのですが、訪れたのは馬場口交差点の角にある高田馬場店です。

「濃厚チーズソースつけめん」とは、チェダーチーズを麺にかけていただくつけ麺のこと。さらに「ダブルチーズトッピング」を注文したので、パルメザンチーズが麺にかかっていました。

濃厚なチーズと、ゆずの風味がさわやかなつけ汁とのマッチングがとても新鮮で、とても美味しかったですね。

ただ、次回も同じメニューを注文するかどうかは微妙です。
この手のメニューは忘れた頃に、年に1回くらいのペースで食べたくなるようなものなのかもしれません。

お食事処 まつざか (西早稲田)

2008年06月27日 | 食べ歩き (早稲田・高田馬場)
高田馬場から大学に向かって早稲田通りを歩いていたところ、明治通りとの馬場口交差点の角に「お食事処 まつざか」という小さな店があることに気づきました。

カツカレー専門店 バレーカレー」の数軒左です。

店内は驚くほど狭く、店の中心にU字型の小さなカウンターがあり、それを取り囲むように7~8席の椅子が並んでいました。

店頭に秋刀魚や鯖の焼き魚定食があるように書いてあったので、鯖の塩焼きを頼んだところ、ご飯がなくなってしまったとのこと。
じゃあやめときます、と店を出るのも気がひけたので、カウンターに並んだ大皿から、鰯の煮つけとポテトサラダ、ひじきとぜんまいの煮物、ポテトサラダを注文しました。
打合せの前だったのに、流れでビールを頼まざるを得なかったのが想定外でした。

味もそれなりで、値段も早稲田にしてはそれほどお手頃ではなかったのも誤算でした。
お店選びは慎重にするべきだと思いつつ、なんだか消化不良な感じがしましたね。


自家製 中華ソバ べんてん (高田馬場)

2008年06月13日 | 食べ歩き (早稲田・高田馬場)
久しぶりに高田馬場の神田川沿いにある「自家製 中華ソバ べんてん」に行きました。

高田馬場からの帰り道には、いつも寄るように心がけているのですが、毎度のごとく長蛇の列。
並んでまで食べる価値がある店だということは重々承知しているのですが、いざ並ぼうと思うと、空腹に負けて他の店に足が向いてしまいます。

今回は夕方18時半ころだったのですが、たまたま行列がなかったのですぐに入ることができました。
私が入った後に、すぐに行列ができたので、まさにエアポケットのような一瞬だったのでしょう。

いただいたのは、いつものつけめん並の麺少なめ。辛み別皿と生玉子をオプションでつけました。

ビールを注文し、おつまみのチャーシューを楽しみながら待つことしばし。
目の前に運ばれた美しい自家製のめんの口あたり、のど越しは相変わらずすばらしく、いろいろなラーメンを食べ歩いているうちにあいまいになった、自分の中のおいしい麺の基準が元に戻された感じがしました。

麺を半分くらい楽しんだところで、つけ汁に辛みを投入し麺に生玉子をあえていただきました。
これがまた大変に美味しく、今までこの楽しみ方を知らなかったのが悔やんでなりません。

もっと頻繁にこの店に通わなくては、と思ったひとときでしたね。