中村城跡公園で一番早咲きのさくらの蕾がほころび始めました。 暑かったり寒かったり極端に変る気まぐれな気候にもめげず、春は目に見えてその姿をみせはじめました。
こちらは相馬中村神社の一角、薄暗い日陰ですがこちらは梅の花が満開です。 三春町は桃・梅・桜が同時に咲くそうですが、ことしは相馬も三春になるかも知れません。
ところで今日のニュースですが、日銀がとんでもないことを発表しました。 資金供給を2倍にするというのです。 お金を大量に放出すれば景気がよくなるとでも言うのでしょうか。 お金がなければ一万円札を印刷すればよいというものではありません。 実態経済の成長がなければお金は値打ちを下げるだけです。 100の商品に対して100万円のお金ならば商品1個は1万円で買えますが、お金が200万円なら商品1個の値段は2万円になります。 インフレです。 こんなことをしていったい誰が儲かり誰が損害をこうむるのか、答えは明白です。 収入の増える見込みのないサラリーマンや年金生活者はインフレになった分給料カットされたことになります。 安倍総理は円安・株高で企業が儲かれば景気がよくなり給料が上がりみんなよくなるようなことを言っていますが、やってることは我々勤労国民からインフレ政策で一挙にお金をまきあげ経済界に奉仕するものです。 春闘を見ても明らかなように定期昇給さえなかなか確保できずにベースアップなどは要求さえされていないのが現実です。 とにかく参議院選挙までは出来ることは何でもなりふりかまわずやってしまえということでしょうか。 こんな単純な中身のない経済対策では桜のように一気に咲いたあとはあっという間に地に落ちてしまうでしょう。 怖いのはそのあとです。 民主も自民もだめなら破れかぶれで維新にまかせてなどとなりかねません。 次に財界を喜ばせる次の決め手は軍事産業でしょう。 戦争の出来る国、武器輸出できる国です。 アメリカの大統領は戦争をはじめると支持率が上がります。 軍需産業が儲かるからです。 しかしその結果は巨大な財政赤字、巨大資本を儲けさせるため文句なしに国家財政をつぎ込む口実、それが戦争のもう一つの顔ではないでしょうか。
イラク戦争が茶番であったことがバレてもブッシュは何の責任も問われません。 「みんな儲かったんだからいいじゃないか。」ということでしょう。 彼らの頭の中には一般民衆の苦哀など微塵もないに違いありません。