今日の朝日新聞にこんな記事が載っていました。 洋上に浮かばせチェーンで海底に繋ぐ方式で日本では今後有望とされています。 自然エネルギーを利用した発電では水力発電や太陽光発電と風力発電が有力な発電方法ですが、それぞれに弱点もあります。 風力発電では出力の不安定なことや平野が少なく山上に立てられることが多い日本では風の流れが複雑になり思わぬ風車の破損事故なども起きていますし、風切り音などの公害も発生しています。 しかし洋上発電では風の流れが安定しており比較的安定した風力も得られます。 風切り音も気にすることはないように思われます。
この発電機は1基2MW/h(2000KW)ということです。 日本は技術的には世界のトップクラスでありながら政府が自然エネルギーの開発・普及に消極的立場だったために、ドイツをはじめとしたヨーロッパ勢に遅れをとってしまいましたが、原発事故を契機に法整備がされつつあり挽回のチャンスです。 風力発電機製造などの産業が地元でできるようになれば復興にも大きく寄与できるでしょうし、IHI相馬工場によって培われてきたジェットエンジン製造の技術や関連地元産業の技術も生かせるでしょう。
「課題は漁業者の理解」と記事にはありましたが、現実的には海上に障害物ができるわけで漁師さんは迷惑建築物であることは理解できますが、いま原発事故によって操業休止に追い込まれ今後の見通しも立たない状況を考えたら、放射能を垂れ流し続ける原発を維持するより賢明な選択であることは論を待たないでしょう。 またこの頃は海温の上昇で旬の魚が採れないとニュースなどにもなってますが原発は二酸化炭素の排出量は少ないものの熱効率が悪く出力100万kw/hの原発は実は200万kw/hの海水加熱器なのです。 ウランを燃やして発生させた熱の60%を海に捨てているのです。 この大規模な環境破壊と比べたら風力発電による被害は我慢の範囲に入らないでしょうか。 是非共生共栄できる道を模索していただきたいものです。