今日はさびて使えなくなっていた籾殻薫炭用のドラム缶炭窯をつくりました。
2機めなので改良してドラム缶を使わなくなった米缶で囲いました。 ドラム缶の外壁が冷えると籾搾液が付いて底にたまり腐食します。 鉄パイプは作業しやすいようにドラム缶を回転させるためのものです。 地面にじか置きでも差し支えありません。
上の写真は初釜の様子です。 汚い絵柄ですがすべてありあわせの材料なので仕方ありませんし、熱くなるので塗装しても焦げてしまうので役に立ちません。
釜の構造はいたって簡単です。 蓋付きのドラム缶を買ってきてまず煙突をさすパイプを蓋に溶接します。 もちろん蓋に穴あけを忘れずに。 ドリルとジグソウを使うと簡単です。
次は送風用のパイプをドラム缶の下部に取り付けます。 あと作業しやすいように真ん中よりやや上部に支持回転できるように耳を取り付けます。 足場用の金具が安く売られています。
送風パイプを取り付けたドラム缶の内部です。 平均に空気が回るように10mmφの穴をあけましたがパイプをドラム缶の真ん中あたりで切っただけでも問題ありません。
これで完成です。 ドラム缶に籾殻をいっぱいにつめて上部に木の葉などをいれて火をつけます。 全体に火がまわったところで蓋を閉めます。 煙突は1m以上の長さのパイプ(ステンレスの風呂釜用煙突50mmφくらい?がいいでしょう。 十分煙が出ることを確認してください。 最初の点火が不十分だと消えてしまう場合があります。 私は点火後送風口に小さな送風機をつけて5分間くらい燃やします。 そうすると失敗がありません。 送風機はパイプに複合機などに使われているFAN(100V)を粘着テープなどで取り付ければ十分に機能します。
籾殻はドラム缶の上部から燃えていって最後に送風管の中をのぞいて赤く燃えていたら完了なので送風パイプと煙突に蓋をして火を止めます。 この間3時間ほどです。 翌日ドラム缶が十分冷えたところで出来上がった籾殻薫炭を取り出します。 十分に冷えていないと燃え出すこともありますから、注意が必要です。 薫炭の作り方はいろいろありますがこの方法は失敗が少なく(火を止めるタイミングだけです)良質の薫炭ができますよ。
植木や苗作りなどに籾殻薫炭は重宝します。 炭焼きを楽しみたい方、工作が好きな方はお試しください。