桧原湖湖畔からの登山道は緑がいっぱい
雄国沼は少々満開時期を過ぎたニッコウキスゲが
先週の日曜日に妻と友人3人で雄国沼に日光キスゲをみに行ってきました。 雄国は頂上付近までバスで行ける(このシーズンのみ)のですが、それではつまらないので桧原湖側からミニ登山(約70分)することに。 天気予報では当日は雨の降る確率が高かったのですが幸いにしてどんどん快方に向かい、帰り際に雷雨の気配がありましたがなんとかもってくれました。
登山道は樹木に覆われとても気分良く登ることが出来たのですが、歳のせいか結構疲れました。 山小屋近くに小さな滝があったので空になったペットボトルに水を汲んで飲んだのですが、後で調べたら喜多方市でも放射線量がわりと高かったのでもしかしたら滝の清水も汚染されていたかも知れません (^^;
ニッコウキスゲはもうすでに盛りはすぎていたもののまだまだいっぱい咲き誇っていて行った甲斐がありました。 木道は以前よりすっかり整備されていたのですが、原発事故のせいか人の数は少なくゆっくり楽しめました。
それにしてもこの頃明らかになった牛の汚染の広がり、日本中が汚染されてしまいます。
この原因は政府の甘い判断にあることは明らかです。 福島県ばかりか県境を接する周辺の県、更には遠く離れた地域まで汚染が広がっているのに、自治体は少しでも発表する線量を低くしようと躍起だし、政府も汚染地域を小さく見せようとしています。 自治体も政府も最も大切な仕事は住民・国民の健康をまもることです。 基本的な立場をはっきりとここに据えなければ、大量の放射能が撒き散らされたこの日本で安全に生活することはできません。
広範囲に汚染されたことを前提にどう被曝量を減らしていくのか、精密に生活空間や農地、生産物を測定し公表しなければ、知らないうちに国中が汚染されるのは時間の問題でしょう。
今、国や県に頼らず子供たちの生活エリヤを除染する動きが強まっています。 実際に生活空間の測定結果をみると公表されている放射線量が0.2μSV/h程度でも、放射能が溜まりやすい側溝や草地などでは数倍から数十倍の値を示す場所が少なくないことが私の住む町の広報などでも明らかにされています。 今一番大事なことは身の回りの線量の高い場所を特定し除染すること、国や県はこの除染作業を支援し、汚染土の処理に道筋をつけることです。
それにしてもどこへ行っても放射能に付きまとわれる悲しさ、これほどの広範な被害をもたらす原発はすべて廃炉にしなければこの美しい自然も、おいしい清水をも諦めなければなりません。 今日本にあるすべての原発から100kmの円を描いたらどれだけの土地がこの円から逃れられるでしょう。 しかも汚染はこの円の中にすら留まらないことが今度の事故が証明しています。 これだけのリスクを背負っても原発にこだわる理由があるのでしょうか。