無精髭

無精者の日記です

本日国道6号線再開・・・バイクが不許可の本当の理由

2014-09-15 21:25:50 | 日記

 今日15日、国道6号線の浪江町-広野町間の一般車両通行が3年半ぶりに再開されました。
相馬地方からいわき市方面に車で行こうとすると福島市を回るか川俣・三春経由で6号線の倍の時間がかかっていました。

 待ちに待った開通でした。 これに常磐高速道が開通すれば申し分ないのですが、実はそうよろこんでばかりいられません。  それは原発近くは国道でもまだまだ放射線量が非常に高いところが点在しています。  それだけであれば、短時間で通り過ぎれば被曝線量は微量と考えられます。

 しかし注意が必要なのは、空気中を漂っている放射性粉じんや放射性ガスです。  福島県が公表しているモニタリングデータによりますと、「大気浮遊じん環境放射能測定のデータ」と「月間降下物環境放射能測定のデータ」には双葉町・大熊町・富岡町・楢葉町などでは年間を通して放射性物質が検出されています。  つまり放射性粉じんが常に大気中に漂っています。

 先のこのブログでも指摘しましたが、昨年などは放射能基準超過米を発生させるほどの大量の放射性粉じんが飛散していたことが今年になって「朝日新聞の報道」によって明らかにされました。 その量はもっとも多かった時(3号機瓦礫撤去作業、2013年8月)で4時間で1兆2000億ベクレルと東京電力は発表しました。  普段の大気への放出量は1000万ベクレル/時、1日2億4000万ベクレルの放出と公表しています(東京電力)。
(海への放出はもっと多い。 今年5月までの10ヶ月で2兆ベクレルとか)

大気浮遊じん環境放射能測定結果(福島県)

  ≪-図をクリック

月間降下物環境放射能測定結果(福島県)

≪-図をクリック

図が小さいのでクリックして大きい画像で見てくださいね。
車で通過する場合は窓を閉め切ること、空調などで外気を社内に取り込まないようにしたほうがいいでしょう。  粉じんには放射性ストロンチウムやプルトニウムなど、セシウムの数十倍も危険な核種の粉じんも含まれている可能性もあります。

 徒歩やバイクの通行が許可されない理由はこの辺にもあるのではないでしょうか。
東電は今後の原発解体作業は粉じん飛散防止対策を充実させるとは言っていますが、一方で飛散防止に設置した1号機の建屋カバーを外すといっています。 言ってることとやってることがちぐはぐです。 とても信用できるものではありません。

ハッピーさんも同じような懸念をツイートしています。