無精髭

無精者の日記です

ピンはね地獄からの脱却 廃炉作業を担う作業員を守れ

2014-09-04 06:46:39 | 日記

 内閣改造人事などのニュースがマスコミの注目を浴びるなかで実は私たち福島県民、いや国民全体にとって大変重要なニュースが紙面の片隅に掲載されています。

  朝日9月4日25面より転載

 

 東電は許容被曝線量オーバーや劣悪な労働環境などによる労働者の減少、大量の汚染水・地下水の対策などによる作業量の増加により作業員の不足が慢性化、精神的にも疲弊したベテラン作業員の原発離れなども相まって緊急に労働力確保対策が求められていました。
 しかし、実際の作業員は5次、6次下請けといわれる会社名さえ明確でない雇用形態が蔓延し賃金もまちまちで20、000円の危険手当が東電から支給されているにもかかわらず労働者にわたるお金は12、000円/日 前後と言われています。 
作業員を雇用している下請けの社長も「元請けから支払われるお金がすくないからどう頑張っても払えない」とTVの番組(NHKだったか?)話していました。 

 問題は東電の無責任な態度です。 上の記事にもありますが「発注者は安全配慮の義務なし」などと言っています。 通常の商取引ではたしかにそれが常識かもしれません。 でも世界史に残る大事故を起こし、いまだに収束の見通しも立たず汚染水に振り回され、大量の放射能を海や環境に放出し続けているのです。  この大事故の当事者意識がこの会社にあるのでしょうか。  全国にまき散らした放射能は「無主物なので東電には責任はない」などと平気で主張する東電ですからこんなことはあたりまえなのでしょう。  元請け各社は「危険手当ではない」などと主張してピンはねをやめる気配はありません。

「ハッピーさんのつぶやき

続1:前もつぶやいたけど東電と元請間の契約上に危険手当てなんて項目はないんだ。東電が値上げしたのはあくまでも設計管理費という経費。それを、どう使うかは元請や下請けに任されてるというか丸投げされてる状況。だから少し単価を上げるだけで手当として作業員に払ってない会社は多いんだよね。」

 

 

福島第一原発 作業員の日当1万円増額へ 東電社長(13/11/08)

 

 原発作業員の方々は私たちの安全を最前線で守っているのです。  私たちも全力で応援しましょう。

 被曝労働の実態です 「原発事故と被曝労働」