無精髭

無精者の日記です

二枚舌はやめて-あきれた安倍総理の無責任

2013-07-12 07:17:59 | 日記
 「除染予算の6割未消化」、「市町村分 東電に配慮、国が抑制」今日の朝日の見出しです。 つい先日安倍総理は福島に来て「除染の加速化」や「早期復興」を訴えました。 しかし、一方、実務の方では除染後の高線量地の再除染を否定したり、医療費の無料化を拒否したり、いまだ事故の原因究明も道半ばにもかかわらず「原発再稼動」や「原発輸出」に奔走するなど、全く国民をはなから馬鹿にしてかかっています。 それに環をかけているのが、自民党福島県連の態度です。 自民党のかたがたも「全炉廃炉」を主張しています。 この主張は本音の気持ちであると信じたいのですが、公党である以上党の方針に逆らい自分たちの公約を実現できるのでしょうか? 小泉元首相なら除名の上刺客まで送られるのです。 それが政党としての公約に対する責任というものでしょう。 沖縄でも同様なのですから、この政党は戦略的にウソを通して選挙に勝とうとしているのでしょう。 それでも支持率が40%を超えるのですから、騙されている国民もウソと知りつつだまされていたいというかすかな希望に託す思いがあるのでしょう。

 心配なのは選挙のあとです。 民主党政権に失望し、選挙に大勝した自民党が福島をなかったものにして原発再稼動に突き進み、TPPを批准し、札束をばら撒いて値上げした株価の暴落、円安による物価の上昇、消費税値上げ、労働者の首切り法案、最後の仕上げが平和や文化的生活権や基本的人権を規定した憲法の改悪です。
しかもこのやり方が今の自民党・安倍総理の体質を見事にあらわしています。 やりたいことの本質を議論せず外堀を埋めるように改憲の発議要件の緩和からはじめて、誰もがそうと考えている「9条改悪、廃止」などおくびにも出しません。
民主主義は騙しの政治といわんばかりです。
張子のトラの仮面がはがれた時の失望した私たちは、民主主義にも失望しまたもやいつか来た悲惨な歴史を再現しかねません。 戦争を体験し多くの犠牲を払った人々は次々と冥界に旅立ち、戦後世代の威勢のよいナショナリズムの声が日増しに強くなっています。 戦後の平和と経済成長を享受してきた私たちの責任として若者の将来に大きなお荷物を残すわけにはいきません。