無精髭

無精者の日記です

「反面教師にしてほしい...」双葉町井戸川町長インタビュー

2012-03-04 08:30:19 | 日記
「反面教師にしてほしい...」双葉町井戸川町長インタビュー


「爆発音を聞いた。空から保温材のようなものが降ってきた。 これで終わりかと思った。」 

 原発立地町でさえ国からも東電からも何の連絡もないなかで町長は避難を決断せざるを得なかったという。 町長は振り切れる線量計を見ながら町民を引き連れて逃げ惑っていたそうです。 南相馬市に限らず原発立地町村までこのような事態にいたったのには安全神話に浸りきって机上の事故対策に終始していた国や東電の無責任きわまる対応があります。 SPEEDIなど放射能の汚染状況を予測するデータに基いて避難対策をたてるのは安全保安院の仕事でした。 しかし汚染レベルがどの程度の地域まで避難させるか判断できないとして、原子力安全委員会に丸投げしたのです。(このあたりの経過について事故検証委員会でのやり取りがあります) しかし受け取った安全委員会は避難のノウハウは全く持っていなかったし、そもそも原発から放出された放射能の量が不明だからSPEEDIのデータは出せないなどと言っていたのですから話になりません。 武田教授はYOUTUBEで「安全委員会も保安院も国民を守ることなんか全く考えていませんよ。日本には国民を被曝から守る組織なんかないんです。」と言い切っていましたが、彼らがやったことをみると全くそのとおりというほかありません。 南相馬市の除染活動を支援している東大アイソトープ研究所の児玉龍彦教授がいうように「原発行政はまず安全委員会や安全保安院を解体し、これらの組織と全く関係のないメンバーで規制委員会を構成することです。」
ということでしょう。

 双葉町長は「住民の安全が一番。 まだまだ原発は収束なんていえる状況にない。 4号機が壊れただけでも再び汚染が広がってしまう非常に危険な状況に変わりはない。 今は帰町などを考える時期ではない。 他町村も県も住民を放射線からどう守るかに全力を尽くすべきで今後何十年かかるかもしれない除染などにお金と時間を使っているうちに子供たちはどんどん被曝してしまう。 それよりも避難を希望する子供を持ったお母さんたちがいつでも安心して避難できる体制を整えて未来をになう子供を守り育てることこそ今一番大事なことではないですか。」と訴えていました。 私たちも冷静に状況を判断して今何が一番大切で必要なのかをじっくりと考える必要があるようです。