Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

イーグルスの「ふたりだけのクリスマス」

2005-12-21 23:15:44 | West Coast Rock
イーグルス(Eagles)
「Please Come Home For Christmas」(1978)

このジャケットに写っている、クリスマスなのに、上半身ハダカのヤツらがイーグルスです。
ソコはオーストラリアなのか、アンタら?
それとも撮影した時期がまだ暑かったからなのか?

まぁ、いいや。

これはシングルです。
イーグルス・ファンとしては、クリスマスの時期は一応コレなんです。

曲はオリジナルではありません。
作曲者のクレジットは、Charles Brown & Gene Reddです。
ドーナッツ盤ジャケットに載っている解説に寄ると、50年代のブルースマンだそうです。(ワタシはそっち方面に弱いんで不覚にして存じ上げておりません)

ほんで、肝心の出来映えですが、悪くないです。
この時期、「Hotel California」(1976)と「The Long Run」(1979)の間ですので、要するに煮詰まっていた時期の筈なんですが、カヴァーだからなのか、結構リラックスしたムード。
演奏は、全般的に落ち着いています。まぁ、曲調もロッカ・バラードですからね、エキサイトはしませんが、なかなかいい雰囲気です。

リード・ヴォーカルはドン・ヘンリー(Don Henley)。
この頃になると、リード・ヴォーカルはドン・ヘンリーが多くなります。
こういうリラックス・ムードな曲でも、緊張感の高い曲でも、やっぱりこの人のボーカルはイイですね。流石にアメリカン・ロックの至宝です。

ドン・フェルダーのギター・ソロも、短いながら聴かせるソロ。
久々に聴いたけど、やっぱイイな、コレ。

ところで、このシングルのB面の「Funky New Year」は、イーグルスで唯一CD化されていない曲のような気がします。ボックスで、クズのような未発表テイクを出すくらいなら、この曲、CD化して下さい。
(99年大晦日のライヴ・テイクのみCDになっている。そうでしたよね?)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原田知世「Best Harvest」

2005-12-21 07:54:11 | 日本のロック・ポップス
原田知世
「Best Harvest」(2001)

原田知世という人の音楽はワタシは大きく三つの時期に分けられると思っていまして、そのぉ、こういう事です。

1. 1990年まで
要するにアイドル期。
曲には恵まれていたと思われますので、これはこれで、中々。
音痴、と思われる方も居られると思いますが、歌唱力が完成していなかったのは、最初の3年程度。1985年頃からは何の問題もない。

2. 1990~1991年
フォーライフ移籍。そんで過渡期ですね。
「Tears of Joy」(1990)、「Blue in Blue」(1990)、「彩」(1991)という音楽的に質の高いアルバムを出してますけど、やはり、まだまだ「音楽家・原田知世」は誕生していない。
あくまでも、用意されたバックトラックに、歌だけ入れました、という感じ。まぁ、お仕着せという感じですね。(作詞はしている)

3. 1992年以降
鈴木慶一氏プロデュースのアルバム「GARDEN」以降。
ここから先は「ミュージシャン>女優」という印象が強くなります。
音楽的レヴェルも段違いの飛躍。
作り方も全く変わったようで、プリプロダクションから参加されるようになります。曲、言葉、音色、そして多分ジャケットに至るまでの全てにおいて、原田知世というフィルターがかかるようになったんだろうと思います。
玄人受けする、と言われているのはココからですね。

そんで、このベスト盤ですが、フォーライフでの知世さんのベスト盤ですね。
「昔々、時をかける少女だった知世さんが、今も音楽やってるんだって?」
という事で興味を抱いた方に最適な一枚。
上記の2.と3.の時期の18曲が収録されています。

コレを聴けば、原田知世という人の音楽は、消費される「J-POP的音楽製品」ではなく、長く聴き続けるに耐えうる、良質な音楽だというコトが分かると思います。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする