Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

サラ・ヴォーン、ラテンを(で)歌う。

2005-12-14 23:57:48 | Jazz / Cross Over
大体、ワタシはサラ・ヴォーン(Sarah Vaughan)というボーカリストはあんまり好きではナイ。
なんか、ヘアピン・カーブがてんこ盛り、みたいなボーカル・スタイルって感じがあるじゃないですか。(サラ・ファンの諸子にはお詫び申し上げますが、ワタシは相当テキトーな言辞を弄する者ですので、気になさらないように)

さて、しか~し。
コレはいいアルバムであ~る。
(80年代的な軽薄文体で迫ってみた。)

サラ・ヴォーン(Sarah Vaughan)
「Viva! Vaughan」(1964)

素材となる曲は、ハッキリ言ってブラジルを意識したスタンダードでアリマス。(だけじゃないけど)
アレンジとバンドの指揮はフランク・フォスター(Frank Foster)。
そういうコトで、なんとなくベイシー的に温泉。
プロデューサーは、クインシー・ジョーンズ(Quincy Jones)。
まぁ、洒落るべなぁ、という想像はつきますね。

タイトルやら、曲目からして、要は「サラ・ヴォーン、ラテンを歌う」という主旨なんでしょうが、曲目的にはブラジルを意識しているのにも関わらず、アンサンブル的には、どっちかって言うとキューバ系。(しかも、微妙に「エセ・キューバ」です)

でも、微妙にエセでありつつ、ナニゲに聴かせる。
これはWilliam Correaという本名でクレジットされている、かのパーカッションの巨匠、ウイリー・ボボ(Willie Bobo)の力かもしれませんね。
「ラテン」のアンサンブルとして考えると若干のエセっぽさも漂いますが、打楽器自体のアンサンブルはしっかりしていますね。
まぁ、ソコラ辺にコダワリがある、私のような、ウルサいラテハマ人種は、まぁ、アッチへウッチャッテ置きましてですね、普通に聴いて下さい。中々の楽園状況が訪れます。

白眉は「Moment Of Truth」ですかね。
または「Shiny Stockings」ですかね。
いつも通りの極楽が、ボヨヨヨ~ン!!!
ゆったり、ながらナニゲにエキサイティング!!!
ホーンは基本的にトロンボーンのみ5本のアンサンブル。そこにフルートが絡み、さらにはゴージャズにもストリングスが絡み、ギターとピアノがボサっぽさを演出。
やっぱり、洒落込みましたね。

まあ、ジャズであろうが、ブラジルであろうが、キューバであろうが、いずれにしろ、このアルバムはイイ。
そうなんだから、まぁ、イイベ。

イージーリスニング的と言えばそうかも知れませんが、ミディアム・テンポで統一された、それでいて(←「美味しんぼ」的接続詞)心地よきエキサイティングなステキなアルバムですのよ。
お聴きあれ。



Viva! Vaughan
Sarah Vaughan
Verve

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するってぇと、ココらがベイシー温泉の源泉ですか?

2005-12-14 07:48:57 | Jazz / Cross Over
カウント・ベイシー(Count Basie)
「One O'Clock Jump」(1937)

1950年の解散以前のオールド・ベイシーは、とりあえずベスト盤が色々出てるんで、ソコらへんから聴き始めるのが良いにチゲェねぇとは思うのですが、不勉強にしてそういう適切なベスト盤をワタシは知らない。
ワタシ自身はココから入門しまして、22~23歳の良い若者だったのですが、いきなりベイシー温泉のトリコとなりまして、「Complete Decca Recording」などという3枚組CDなどに手を出す有様でゴザイマシタ。有効な散財。

オールド・ベイシーは、ナニシロ1930年代からですので、録音技術的には、やはりオールドなもんで、ニュー・ベイシーでは、強力に発揮できたダイナミクスって点については、まぁ、聴けない。
が、ンなぁ事ぁ、どうでもイイのよ。
とにかく、コレ、聴くと腰が浮きまっせ。
ジャズとはダンス音楽でもあったのだと、実感しますね。

ソロ・プレイヤーも数多くのスターを揃えていたんで、ソッチ方面の聴き方でも充実したもんですが、アタシャ、ボーカルのジミー・ラッシング(Jimmy Rushing)がとっても好きですね。ミゴトな童顔関取体格から繰り出す、「調子のいい」ボーカル。「Exactly Like You」とか、実にイイです。
ぇえ、ナメクジ飲んだような、いい声だねぇ、おまいさん。

土台は、オール・アメリカン・リズム・セクションと呼ばれたリズム隊が繰り出すミゴトなビート。
コレは楽しい音楽でっせ。粋だしなぁ。

ところで、当記事のタイトルなんですが、どうなんですかねぇ。
・・・ぇえ。かなり源泉に近いですけど源泉ではナイ?
そんじゃ、ベニー・モーテン(Bennie Moten)とかブルー・デヴィルズにまで、モいっちょ行ってみましょうかねぇ。
しかし、ブルー・デヴィルズは音源残ってるんでしょうか?
モーテンはあるけどサ。盲点だった、とか言わない。
・・・・・・・・・。失礼。
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