ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

北風と太陽。

2015年06月05日 | blog

娘がおむつが取れるか取れないか、くらいの頃だと思いますが、娘を立たせた状態で、下着(おむつだったか、ぱんつだったか)を履かせる…ということが、よくありました。

「はいはい、立って立って、履いてちょうだい」と言うのですが、そういうときは大抵、私の頭を触ったり耳を引っ張ったりテレビを眺めてぼうっとしていたり、自分で履く気がまったくなくて、足を上げてくれません。

いらいらして、足をつかんでグイッと上げようとするんですが、無理にやるとバランスも崩すしうまくいかない。自分でやろうとしないのにも腹が立って、つい声を荒げてしまいます。

そんなある日、こつを掴みました。

娘の腰をすっと横に押して、重心を片足に移動します。すると、反対の足は軽い力ですっと上がる。

本人のやる気が無いのに変わりはないんですが、格段に楽になりました。

たぶんそれから2~3年は経ってると思うんですが、このことを良く思い出します。それは、自分の仕事の姿勢に通じるところがあるからではないかと思っています。

すっと押して、自然に重心を移して、上がらなかった足を上げてもらうこと。

よく見てよく観察して、気持ちを沿わせること。

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