ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

蔦屋家電。

2015年05月14日 | blog
蔦屋家電、行ってきました。
とっても楽しいので、取り急ぎ皆さん行った方が良いと思います。特に、ネットでしか見たとこのない尖りアイテムの現物が見られるのが素晴らしい。

先日行った新宿伊勢丹でも思いましたが、売り場の作りで、こんなに商品が魅力的になるんですね。通路とか棚の高さとか天井とかの、物理的な寸法関係から違うように感じます。あの「雰囲気」を構築するには、かなり具体的なノウハウがあるんだろうな、と。

最初の印象では、めちゃくちゃ楽しいけど、「いやー私ごときの収入で買えるもん無いわー」でした。しかし、落ち着いて考えるとそれはおかしい。贅沢品も(巧みに)ちりばめられていますが置いてあるのは普通の価格のモノが大半で、極端な高級品というのは少ない。

それで、仕事を半休して、改めてじっくり確認してきました。楽しい。やっぱり楽しい。何時間でもいられそう。でも、お財布出すのに何か不思議な抵抗感がある。なんだろう?

わかりました。

洗濯機を買うときは、洗濯機を買う気持ちでお店に行きますね。電動アシスト自転車とかBluetoothスピーカーとかルンバとかはちょっと置いといて、今日は洗濯機を買うぞ、と。

でも、そんな気持ちで蔦屋家電に行くと、実に魅力的な見せ方で、電動アシスト自転車とかBluetoothスピーカーとかルンバとかが置いてあるんです。どれも素敵に見えちゃうので欲しくなる。もちろん洗濯機は買う。でも、あれも買いたい、こっちも素敵。とても全部は買えない。だってそんなにお金無いもん。

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あのー、高校生の頃、ノーパンしゃぶしゃぶというのがニュースになったんですね。高校生だから、行ったことも見たこともないけど、
ノーパンしゃぶしゃぶってのがあるらしいぜ、えーノーパン!わーすげー!、と騒ぐアホ男子の中、一人の友達がキッパリと言いました。

「俺は、別々がいい」

一同、おお! と思いましたね。やっぱ、集中したいってことです。それぞれに。激しい欲望があるからこそ。その場のアホ男子たちはおおいに爆笑しつつ、妙に納得したものです。

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冷蔵庫を買うときは、冷蔵庫に集中したい。
そこに、同じくらいの価格帯でノーパン並べられたら、そんなの集中できないじゃないですか!

素晴らしすぎる蔦屋家電で財布のヒモが緩まないのは、どうもそういうことみたいです。大変失礼致しました。

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