ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

追記:蔦屋家電。

2015年05月19日 | blog
重要なポイントが抜けていたので追記。

「様々な商品が魅力的に並んでいるから買えない」のではなく、様々な商品が魅力的に「繋がっている」から、どれか一つを買えない、というのが正しい。

ビールの飲めるカフェでふと振り返るとビールの本がある。

美容関連の本棚を曲がると美容家電のコーナーになる。

一つ一つの商品がポコッと独立してあるのではなく、なめらかに計算されたグラデーションで繋がっている。そのつながりは、「これを買った人はこれも」的なサジェスチョンよりもずっとビビッドで強い。そのつながりを作り出したこと自体が、蔦屋シリーズの最大の価値なのだった。

力強いハーモニー(そう、力強いのだ)を奏でる空間から、一音だけ取り出して持って帰ろう、という気になれない。繋がりが強すぎて、切り取ることができない。逆に言えば、切り取った1個のモノが弱く感じる。だって個々のモノの多くは、普通に売ってるモノなのだ。

蔦屋家電に入ると、わあすごい、楽しい! と思うのと同時に、軽い混乱を覚える。家電と本、家電もジャンルが違うと、買うときに使う脳の部位が違うという感覚がある。普段は同時に動かない脳の別々の場所が反応するから、混乱する。


えーと、


ちょっとまた行って考えようっと。

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