ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

H&M。

2009年05月01日 | blog
きょうもカングーでお出かけ。妻のリクエストで、原宿のH&Mへ!





軽く渋滞しつつも、わりとすんなり到着。カングーをさっさと表参道ヒルズの駐車場(でかい)に入れ、神宮前の交差点に向かう。駅のほうから、何やら人の流れが?警備員に誘導された、ものすごい数のギャルのムレが、歩道をずんずん流れてゆく。うわあ、なんだ、これ!?そう、「FOREVER21」へ向かう隊列でした。ひえー。

FOREVER21のおかげで、H&Mはすいている…かと思いきや、けっこうな人なので、ベビーカーは諦め、ビョルン(だっこひも)にスイッチ。ビョルンは特殊部隊のようなハーネスで、装着するとヤル気が出る。ムスメと荷物を引き受けて、「ここは俺にまかせて、行け!」と、かっこよく妻を送り出す。わたしは会社で都心に出ているけれど、妻はなかなか街に出られませんからね。

H&M、たのしい。たしかに、ハヤリものの服は何シーズンも着られないし、色とカタチがかわいくて、ワンシーズンでだめになるけどとにかく安い。というのは正しいのかも。その何倍も高い服でも、着られなくなるのは同じだし。落ち着いた、品質のいい、長く着る服は、それはそれであって、こういう服もある。

色とか柄がすごくきれいなのと、重ね着や組み合わせの幅が広く感じられるデザインが印象的でした。組み合わせで何枚も買っちゃって、でも安い、みたいなうれしさは、相当なもんだとおもう。

GAPでベビー服を攻めたり、おもつを替えたり。裏原のカフェで腹ごしらえして、おむつを替えたり。表参道ヒルズをぐるぐる。表参道ヒルズ、相変わらずテナントはピンと来ないけど、全館スロープになっているので、ベビーカーでぐるぐるできるのはよかった。北欧デザイングッズの店に引きこまれ、ネダンの高さに引き上げる。

すっかり慣れたカングーで、軽快に帰宅。低速トルクがあるので、街中ではチカラが余って、なかなかアクセル踏み込めない。もっとバイーン!と回したいのに!ハンドリングは軽快で、変なオツリがなくて、やっぱりたのしい。

おしゃれタウンから帰りながら、カングーのおしゃれ具合についてかんがえる。カングーはおしゃれなのか。おしゃれであるような気がする。なぜなら、小粋なフランスの小型車だから。あほか。その考えはおかしい、元はただの商用車だろう。隣の芝生が青いだけだ。でも、おしゃれっていうのは結局、自分にないもの、隣の芝生を自分のものにする、ということでもあるのかもしれない。ガイジンからみたらアニメとマンガはcoolか。畳はZENなのか。和食はHelthyだ。日本だって、日本のミニバンだって、家族や趣味に、海に野山に、生活の豊かさをイメージしているはずだ。でも、買って自分にモノにすることを想像すると、そんなに豊かな感じがしないのは、自分が日本人だからか。カングーから、生活の潤いとか粋みたいなものを感じてしまうのはなぜか。小粋なフランスの小型車だから。あほか。ばかばかしいけど、他に理由が見当たらない。ものすごく浅いけれど、ものすごく根深い刷り込みだ。そして、バイアスがかかっているかどうかは知らないが、運転しても楽しい。やれやれ。