じぶんでごはんをつくると、ふつうにおいしいんだけれど、
おいしい外食で出会うような、「ぱぁっとした、華」はない。
なにが違うんだろうなぁといつもおもうのだけれど、
よくわかんないです。
…
じゃぁ工業デザインの、
プロとシロウトの違いはなんなのか?
と考えてみたときに、
いろいろありまずが、まずは「プロ多重」ということだとおもいます。
デザインしますね。
同僚とか上司のデザイナーに見せて、どうのこうの言われるわけです。
この時点で、複数の視点の「プロの意見」が入る。
その後、商品企画や営業部門、マーケティング部門などにレビューをして、
そこでも、それぞれの立場からの「プロの意見」が入ります。
商品企画は商品性を見ますし、
営業、マーケは、販売現場の現状を踏まえた意見を言います。
前後して、技術部門とのすり合せを行います。
ここでエンジニアの「プロの意見」が入ります。
作り勝手や条件から、使い勝手やわかりやすさにまで及びます。
さらに、品質管理部門のチェックが入ることもあります。
過去モデルでの問題点やクレームに抵触しないかなどの「プロの意見」。
広報や、さいきんではブランドマネージメントの部署があったりすると、
そこからも「プロの意見」が。
ひとつのデザインが製品になるために、
とても多くの「プロの意見」がが重なってゆきます。
ひとつの開発期間のなかで、イッキにモノの経験値があがってゆきます。
そのことを何度もくり返すと、
最初からある程度、「製品に足る」デザインが
できるようになってきます。
そこが、シロウトとプロとの違い。
わたしは、デザイン事務所にも勤めていましたが、
依頼内容をこなせば、あとのプロセスには深く関われない。
「プロ多重」の、立体的な経験値を上げるのなら、
メイカーのほうが有利だとおもいます。
…
こういう図式って、料理にあてはめても、
いまいちピンと来ないんだよなぁ。
なんなんだろうなぁ。
ケーキもおいしい、D&DEPARTMENT。