ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

コンクリート打ちっぱなし。

2006年11月20日 | blog
コンクリート打ちっぱなしの家は、どうですか?

バブルの頃、無邪気に「いーなぁ」とかおもいつつ、
けれどいちども住むことなく、
いつのまにか、自分の中では過去のもの、
いやむしろ、もう若干恥ずかしいくらい。

とかおもってたんですが。
ああ、アーバン・テイスト。

ひょんなことから「コンクリート打ちっぱなしの壁の部屋」に
住むことになって、一年半。

寒暖に対する機能的な影響は、あんまりよくわかりません。
夏は暑いし冬は寒いけれど、
まぁ、夏はもともと熱いし冬はもともと寒いもんですからね。
フツーのアパートに比べて、
すごく「どうこう」ということは、ないみたいです。
とりあえず結露とかの不具合はないですね、ウチの場合。

意外と気に入っているのは、テキトーに雑なところです。

作ったときの、コンパネの跡とか、木屑なんかもくっついてるし、
よく見ると傷だらけで、でもよく見ないとわかんない。
つまり、傷や汚れが目立たないんですね。
クロスの壁では、そうはいかない。

コンクリートって、「自然」と対極にいわれるような「人工物」の象徴ですけど、
こと「壁材」としては、近くで見ると肌やテクスチャがあって、
けっこう自然素材っぽいんですよ。意外ですけど。

家の「壁」に対して、気をつかわないというか、
ぞんざいに接することができるのは、いいです。

というのが、住んでみた感想。