ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

無印良品、ごみばこ。

2006年11月12日 | blog

「一人暮らしをするなら、食器も家具も日用品も、
 すべて無印良品で揃えた、統一感のある部屋に暮らしたい」

という「ちんまい」夢を実行したのは、29のとき。

学生でもペーペーでもなかった私は、
金銭的にも多少余裕があり、有言実行。
そう、無印良品は、決して安くはないのです。

かくして、「AV機器」と「もらいもの家電」以外は、
ほぼすべてが「MUJI」な1Kアパートが完成。

自称「良品計画実験室」。
こんばんは、無印良男です。

もちろん、自分的に「良品」じゃない無印もあったけれど、
多少気に入らなくても、「とりあえず無印にしとく」ことで
生まれる「統一感」を優先する。
という、やや偏狭的なストイックさを貫いて。


結果的に、「全体的にベージュ」な、味気ない部屋が完成。

…。

うーん、これじゃイカン。というか、
たぶん、良品計画もそんな極端なコーディネートは想定してないだろ。

このごみばこは、そんな「自分的」には「良品」じゃない無印の典型。
使いにくいし、特にいいデザインともおもえない。

でも、長年売られていて、家には大小4個もあります。
2個はもともと家にあって、
2個は、会社で使ってたのを持って帰ってきたもの。
文句言いながら、めちゃめちゃ買ってます。


そもそも、イイとおもわなかったら、買わなきゃいいんだ。
ということに気付くのに、けっこう時間がかかりましたねー。

「こまかいことにとらわれて、全体を見失うより、
 全体をみて、こまかいことには目をつぶる」
ということに、妙にこだわってたんですね。

ま、だから、両方必要ってことです。
どっちかじゃないんです。ね。