武道・禅の心で臨床を読み解く(武道、禅、心理療法、ボディワークを学ぶ理学療法士)

21年間の運動指導・700冊の書籍からリハビリ・トレーニングを読み解きます。
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剣禅一如 瞑想のすすめ

2010年10月05日 | 心理・催眠療法
key word:座禅 瞑想 心身二元論 心身一如


武道といえばほぼ付き物なのが座禅です。

太極拳などには立ったまま行う立禅(站椿功)という修業方法もあります。
昔日の剣豪で座禅(瞑想)によって剣の道を極めた人が沢山いるのは有名な話なので聞いた事がある方も多いのではないでしょうか?
ちなみに私が稽古している合氣道は剣術の影響を強く受けていて呼吸法や座禅なども稽古に取り入れています。


現代では瞑想というとカルト宗教の影響もあり敬遠する傾向がありますが、本来の日本の文化においてはごくごく自然なものでした。
そして、剣術においては『剣禅一如』という考え方があります。つまり剣の道と禅は同一という考え方です。

何故、静的な座禅と動的な剣術が同じなのでしょうか?
それに、殺人技の究極である剣術と人の命を見つめる仏教的な座禅が同じとは??


この問いは前回と前々回のblog記事にも読み解くヒントがありそうです。他にも解釈・効用はあるのでしょうが右脳的なものの見方を始めたばかりの未熟な私にはまだ一部しか紐解けていません。


脳科学的に言うと『瞑想』とは
脳にあるデフォルト・ネットワーク(無意識・休息時に働く脳回路)を活性化させる行為だそうです。

欧米でもインテリジェンスが高い人は好んで瞑想をするようになっているとか。西洋の物質至上主義、心身二元論の息詰まりなんでしょう。

日本人である私達は東洋にもともとある瞑想(座禅・黙想・立禅などなど)という技術をもっと振り返ってもいいのかもしれません。

瞑想の方法やメカニズムについて学んでいくと患者さんの認知過程をより深く洞察できるようになりセラピーが円滑に行くようになります。ただしやり方を間違えると精神的におかしくなってしまうようで注意が必要です。

瞑想については後日
武道PT的リストマニア 瞑想編
でお勧め文献を紹介したいと思います。

剣禅一如
心身一如
霊肉一如
神人一如…

では、しばし黙想。

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