武道・禅の心で臨床を読み解く(武道、禅、心理療法、ボディワークを学ぶ理学療法士)

21年間の運動指導・700冊の書籍からリハビリ・トレーニングを読み解きます。
良書の書評、稽古・訓練方法、研修報告など

全ての現象は言語化できない(言語化して分かったつもりになる人への警鐘)

2011年11月30日 | コラム
 自然科学研究機構生理学研究所の生理学教授によると、 「脳は無意識のうちに記憶している」そうだ。 我々はものを見る時、網膜⇒視床⇒視覚野⇒頭頂葉⇒前頭葉の経路で「見えた」と認識している。その経路とは別に視覚野を介さず網膜⇒中脳上丘⇒頭頂葉⇒前頭葉で視覚刺激に反応できる経路がある。 この経路は視覚野が破壊されると、中脳上丘が視覚野の役割を補う。 この機能は、大脳皮質をいちいち介さず起こる為言葉にはならず何となくという感覚しか生じない。無意識でものを見る能力で爬虫類などで発達している経路とされている。 . . . 本文を読む

リハビリを成功させるには(禁煙方法から学ぶ)

2011年11月29日 | コラム
線状体は『喜び』に関わる部位である。我々は脳内で快楽物質であるドーパミンが分泌され線状体が活動する事で『喜び』を感じ充足感に満たされる。しかし、喫煙者の脳活動を分析すると線状体の活動が非常に乏しい。これはタバコによるニコチンが快楽物質であるドーパミン以上の作用をしてしまうから。喫煙者はニコチンが無いと何事にも満足できない器質、気質に脳細胞レベルで変化してしまっているということを示している。 . . . 本文を読む

片麻痺歩行病態の新たな評価と分析に基づいた下肢装具療法の介入(研修参加報告)

2011年11月26日 | 研修報告
先日、「片麻痺歩行病態の新たな評価と分析に基づいた下肢装具療法の介入」という研修に参加してきました。臨床9年目となる私でしたが非常に面白く、有効性の高さを感じました。とてもお勧め研修です。 . . . 本文を読む

最近における腰痛の定説(ナゼ、腰痛治療に対し身体機能面のみではなく心理面も学ぶ必要があるのか?)

2011年11月25日 | 疾患別
○原因が特定できない慢性腰痛患者の7割が脳機能が低下している。特に側坐核(痛みの制御に関係している)の活動が顕著に低下している。慢性的なストレスが身体にかかると側坐核による疼痛制御ができなくなってしまうと考えられています。 ○腰痛の85%は原因不明。残り15%の内訳は、 腫瘍1% 圧迫骨折や脊柱管狭窄症などレントゲンなど画像で変性を確認できるもの9% ヘルニア5%。 ○よく原因として言われるヘルニアは全原因の僅か5%に過ぎない。ヘルニアで手術をしてもしなくても自然治癒するので2~10年後の回復度に大差なし。 ○日本人の8割が腰痛を経験。患者数は1300万人にのぼる。 . . . 本文を読む

嬉しかった一言

2011年11月13日 | 日記
 私の職場にPT養成校に通う学生助手さんがいます。その学生さんから先日、「先輩が武道PT先生(このブログの管理者)の授業が一番面白かったった、と言ってましたよ」と話しがありました。  こういう間接的な褒め言葉って嬉しいですね。直接の褒め言葉はただの御世辞かもしれませんが間接的だと信憑性がありそうです。はたして私の講義なのか、はたまた少し講義から若干脱線してやったNLP(神経言語プログラミング)や . . . 本文を読む