武道・禅の心で臨床を読み解く(武道、禅、心理療法、ボディワークを学ぶ理学療法士)

21年間の運動指導・700冊の書籍からリハビリ・トレーニングを読み解きます。
良書の書評、稽古・訓練方法、研修報告など

催眠と理学療法

2010年09月15日 | 心理・催眠療法
key word:催眠 イメージトレーニング 心身一如 臨床心理学

催眠といえば、
先日70名近くの前でこんなパフォーマンス(人間ブリッジ)をやってみせました。

横たわっているのが私です。この後、腹部上に成人男性を載せて普通にしゃべってみせるというパフォーマンスです。

気合いと力任せでも1名位はできるんですが、このパフォーマンスで肝心なのは力まずに軽々とやり普通に会話できる、という点がミソです。できるひとは成人男性3名乗せてもなんともないそうです(私は怖いのでやってませんが)。実は、これ合気道の精神統一的なテストでたま~にやる稽古方法なんです。ちなみに私の4歳になる娘も70kgの男性を乗せてやってましたが、へっちゃらでした。

軽い自己催眠状態(カタレプシー)になったりイメージトレーニングをすると自分でもびっくりするくらいの力を出せます。これは生理学・心理学的にもある程度説明は付けられる現象です。

これとは逆に怪我や病気を抱えた患者さんは負の自己催眠に陥っている可能性があります。仮に怪我や病気によって力が入らない(もしくはコントロールできない)と負の暗示(思い込み)がかかっていたらどうなるでしょうか?

私の臨床経験では気合いや励ましだけで良くなる方はまれです。しかし、失業、介護苦、今後の予後の心配などの精神的なストレスによる機能低下は如実に表れてます。

以前、このブログで私の家族が入院していた時に、精神的な腰痛になったという体験を報告しました(過去のブログ記事『医は仁術』)を参照して下さい)。その時にこの人間ブリッジをしたらポッキリ折れてしまっていたと思います。

大切なのは心と身体両方の治療・回復を援助・促進する姿勢なんだと思います。
心身一如。皆さん、神経心理学だけではなく臨床心理学なども学び患者さんの心の悩みも聞けるセラピストになって下さいね。

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