武道・禅の心で臨床を読み解く(武道、禅、心理療法、ボディワークを学ぶ理学療法士)

21年間の運動指導・700冊の書籍からリハビリ・トレーニングを読み解きます。
良書の書評、稽古・訓練方法、研修報告など

催眠・心理療法と理学療法

2010年05月04日 | 心理・催眠療法
 フェルデンクライス・メソッドに傾倒しはじめた頃、「癒す心、治る力―自発的治癒とはなにか (角川文庫ソフィア) アンドルー ワイル、Andrew Weil、 上野 圭一」などの本を読んでいました。この手の本はオステオパスボディー・ワーカー系などの方には必ず読まれているということで読んでみました。単行本でお気軽だし、普段の参考書系のお堅さもなく小説気分で楽しく読めます。

 内容は代替医療についてのことについて伝説のヒーラーを探す旅をまじえ紹介しているものです。この中で様々な症例報告が述べられています。残念ながら理学療法は一切登場してきませんでした。というか当然なんですが・・・・

 この本では様々な患者が様々な顛末を迎えるのですが、その中でヒプノ療法と頭蓋仙骨療法を扱う伝説のヒーラーは治療成績が良く目を惹かれました。
 頭蓋仙骨療法は最近PT界でも講習会が行われるようになってきました。私も凄腕PTの先生の講習会を受けました。しかし、難しいので今ロルファーで有名な方から月1回個人レッスンを6回近く受けてます(それでもまだ難しい!!)。

しかし、ヒプノ療法とは??
どうやらヒプノ療法とは催眠・心理療法のことのようです。
 試しに簡単な催眠・心理療法を自分のPTに組み合わせてみると、なんともまぁ臨床結果が変わるではありませんか。

 これはいい、と脛骨近位端骨折術後で可動域向上に苦戦していた方に試してみると・・・・その瞬間に皮膚の色が変わり、可動域が大きく改善し、施術後にはその方の人生観まで大きく変わって(と内観報告された)しまいました。
 「こりゃあ、大変だ!!Physicalだけみてたらとても大切なものまで失ってしまう。今まで私は何をしてきたんだろう。そもそもリハビリテーションとは全人間的な復権が目的なのに全然患者様を包括的にみてこなかった」とその日を境に心理療法にもかなり目を向けるようになりました。あの目の前の瞬間は今でも忘れられません。
もちろん今ではこんな情景には慣れましたが。知らない人が見るといつもびっくりしてくれます(笑)

そして心理・催眠も武道・武術と深い繋がりがあります。それが分かってきたのは最近です。今後、武道と催眠・心理学についてもコメントしていきたいと思ってます。




他にもこんな本がありますよ。公立図書館などに必ずあるので借りてみて下さい。
・人はなぜ治るのか―現代医学と代替医学にみ... アンドルー・ワイル 上野 圭一

伝説のヒーラーが書いた本はこちら↓
いのちの輝き―フルフォード博士が語る自然治癒力 ロバート・C. フルフォード、ジーン ストーン、Robert C. Fulford、 Gene Stone (単行本 - 1997/2)

癒す心、治る力―自発的治癒とはなにか (角川文庫ソフィア) アンドルー ワイル、Andrew Weil、 上野 圭一


我が国の代替医療の先人的存在といえば「野口整体」です。
健康生活の原理 活元運動のすすめ
野ロ晴哉  全生社

風邪の効用
野口晴哉
ちくま文庫

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