武道・禅の心で臨床を読み解く(武道、禅、心理療法、ボディワークを学ぶ理学療法士)

21年間の運動指導・700冊の書籍からリハビリ・トレーニングを読み解きます。
良書の書評、稽古・訓練方法、研修報告など

神経言語プログラミングと教育

2010年11月08日 | 心理・催眠療法
key word:神経言語プログラミング 教育 コーチング カウンセリング

今日は
神経言語プログラミング(NLP)カウンセリング講座」
を受講してきました

内容は既に知ってるところもありましたが、それはそれで復習になったし違う視点からも捉えられたので楽しめました。また新しい収穫もあり理解が深まりました。

講座の後に、講師の方と食事をしに行きました。

そこでカウンセリング技法の一つである「コーチング」についての話題となりました。

「コーチング」では対象者(クライアント)を
①「コーチング」
②「ティーチィング」
③「カウンセリング」
の三つの集団に大まかに分類します。

簡単にいうと
精神的に病んでる人は③、病んでないけど何もできない未熟な人は指導者がいちいち指示をだす②、アドバイスを与えればできる人には①のカウンセリング技法を実施するというもの。

コーチングは①の人しか対応しないという考え方です

私も数年前にコーチング技法に出会いかな~りはまり勉強しましたが、コーチングのみが適応となる人はかなり少ないと常日頃感じてます。また、自分の実習指導や後輩育成を振りかえるとやはり反省すべき点が多々あります。そんな背景もあり②と③を学んでいる次第です。指導法などに限りませんが、学ばないと自分の失敗には気付けないものですから。

NLP講師の方は
「本当の技法もしくはセラピストとは、どんなクライアントであろうとその時のその人にあった誘導ができるものだと思います」と言ってました

最近は理学療法界にも「コーチング」の波は入ってきてます。しかし、ティーチィングの指導講習会が少しある程度でカウンセリングについては皆無です。

半年前に理学療法士実習指導者の講習会に行ってきましたが、講師が「皆さんここに学びにきただけでも素晴らしい!」と言ってました。
つまり指導方法について大半の理学療法士が学ぼうとしてないのです。指導方法つまりティーチィングですら知らないのですから、コーチングやましてやカウンセリングなどは無縁な存在なのです。

そんな指導(対人)素人が実習生を指導してしまうのって恐ろしい事です

学生さんはまだまだ精神的に未熟で(同時に自分も)決して技術的な事だけ教えれば理学療法ができるようになる訳ではありません。
それを、「あの学生は精神的におかしい」と切り捨てたりしてないでしょうか?

これは「あの患者は精神的におかしいから理学療法士の出番じゃない」と安易に言ってしまうのと同じです。

心が病んでない人は一人もいません。自殺者が年間三万人とも言われれる昨今の日本です。カウンセリングが必要な人の方が大半なのです。
(話しは少しそれますが、・・・・
平成10年以降、日本における自殺者の数は、毎年3万人を超えています。これによって、親を自殺で失う子供(20歳未満)は、毎年約1万人出現してるそうです。平成12年の統計では、親を失った20歳未満の子供の全数は、なんと9万人にも上ります。自殺はタブー視される現代社会なのであまり表沙汰になりませんが、自殺による悲しみの余波は案外広がっているのですね。)

カウンセリングやティーチィングを学ぶ事で指導方法を洗練できるのもありますが、自らを振り返り自己成長することもできるようになります。自己を深く洞察してこそ他者を見ることができるのですから

皆さんも、カウンセリング技法を学んでみて下さい。
心を学ぶ事により人生と理学療法に厚みが出ますよ。

心身一如(心と身体は本来同一という意)です

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