ぶーくん読書録

今まで読んできた本について、いろいろ書いてみる。
ほとんど、ネタバレ!!

☆3以上をまとめました

2010年09月30日 | ☆3以上
約300冊ほど、このブログで本のレビューをしてきましたが、
このあたりで、☆3つ以上をまとめてみました。

ちなみに、
★読む価値なし
☆ふつう
☆☆おもしろい
☆☆☆超おもしろい
☆☆☆☆超絶おもしろい
☆☆☆☆☆神

というのが、私の中での評価ですが、☆5つという本にはまだめぐりあってないです。
☆4も数えるほどです。

基本的に、☆のつけ方は辛めだとおもってます。

いつか、☆5つの本にめぐりあいたいものです。


流星ワゴン  重松 清

楽しい古事記 阿刀田 高

吉原手引草 松井 今朝子

廃墟に乞う 佐々木 譲

新参者 東野 圭吾

新世界 柳 広司

辺城浪子 古 龍

孤島の鬼 江戸川 乱歩

夜のピクニック 恩田 陸

警察庁から来た男 佐々木 譲

蒲公英草紙―常野物語 恩田 陸

制服捜査 佐々木 譲

戦国風流武士 前田慶次郎 海音寺 潮五郎

噂 荻原 浩

光の帝国―常野物語 恩田 陸

夢十夜 他二篇 夏目 漱石

塗仏の宴  京極 夏彦

笑う警官 佐々木 譲

絡新婦の理 京極 夏彦

13階段 高野 和明

QED 式の密室 高田 崇史

封神演義 許 仲琳 (著), 佐竹 美保 (イラスト)

伝説の「武器・防具」がよくわかる本 造事務所

QED ベイカー街の問題 高田 崇史

QED 六歌仙の暗号 高田 崇史

チーム・バチスタの栄光 海堂 尊

古い骨 アーロン・エルキンズ

封神演義 安能 務

慟哭 貫井 徳郎 ☆☆☆☆

桜雨 坂東 真砂子

ヒトラーの防具 帚木 蓬生

しゃばけ 畠中 恵

夏の庭 湯本香樹実

火車 宮部みゆき☆☆☆☆

天使と悪魔 ダン・ブラウン

金閣寺 三島由紀夫

半身 サラ・ウォーターズ☆☆☆☆

ボーン・コレクター ジェフリー・ディーヴァー☆☆☆☆

アルジャーノンに花束を ダニエルキイス☆☆☆☆

楚留香 蝙蝠伝奇 古 龍

一夢庵風流記 隆 慶一郎

よもつひらさか 今邑 彩

前世の記憶 高橋 克彦

空の中 有川 浩

あかんべぇ 宮部 みゆき

パラサイト・イヴ 瀬名 秀明

火の粉 雫井 脩介☆☆☆☆

夢の島 大沢 在昌

心霊探偵 八雲~赤い瞳は知っている~ 神永 学

水木しげるの雨月物語 水木しげる

世にも妖しく恐ろしい雨月物語 峰原 うらら

十角館の殺人 綾辻 行人

旧約聖書「愛の12章」 中見 利男


帝都東京分裂―レヴァイアサン戦記 夏見 正隆

2010年09月29日 | 小説-日本-
1994年
徳間文庫



読み終わったあと、なんだんたんだろう?って、気持ちになった。
ライトノベルのような本で、改行が多く、読みやすかったので助かった。
途中で、読むのをやめてもいいなと思ったからだ。

内容は、
太平洋戦争で”負けることがなかった”日本、
ネオジャパンとでもいうのでしょうか、

東日本共和国と西日本帝国に分かれてにらみ合いをしているという設定、
さらに、男性は金持ちでイケメンでないと相手にされない。
レストランも、みすぼらしい姿なら、店員に追い返されたり、バカにされたりする。
基本的に、金持ちイケメンじゃない人間はどれほど大変かと、
西日本帝国軍の3人の美人パイロットの出撃までの話で一冊終わってしまって
なにがなんだか、わからないというのが正直な感想だ。

いちおう、宇宙で何かが起こっていてそれがなにか・・というものだが
続巻があるらしいが、とても・・・

臨床真理 柚月 裕子

2010年09月26日 | 小説-日本-
2010年
宝島社文庫


面白くないわけではない、面白いか面白くないかなら
まぁ面白い方と答えるのだが・・・・

福祉施設で、少女が自殺した。
同じ施設に暮らしていた青年、司は少女の自殺を受け入れることができずにいた。

そんな司の担当になったのが
臨床心理士の美帆である。

司は人の言葉の色が見えるという。
嘘や、おびえなどが色になって目に見えるのだ。
少女の言葉には、死を感じさせる色がなかった、
司は施設長が少女を死においやったのだというのだ。

美帆は、少女の死の真相が司を治療するうえで不可欠だと考え
知り合いである警察管・栗原に助けを求める

少女の死の真相を追ううちに、施設の裏とそのつながりが見えてきて・・・7
後半は、スピード感があって一気に読めるのだが、
引っかかるのが

自殺した少女が失語症を患っていて
聞くことができるが、言葉にならない唸り声という文があるのに
救急車の中で「死にたい」と話したというところ
主人公が臨床心理士といいながら
考えなしの行動が多すぎ・・・

題名が「臨床心理」というのは、
たんに、主人公が臨床心理士だというだけなんだな・・と、

毒殺魔の教室 塔山 郁

2010年09月23日 | 小説-日本-
2010年
宝島社文庫

☆☆

「愚行録」や「告白」のような
さまざまな人の証言を集めた方面からの視線で核心にせまるという手法。

30年前6年6組で毒の入った給食を食べた生徒がなくなった。
そして、その犯人とされる同級生の少年も同じ毒を飲み自殺するという
事件が起こった。

その当時のクラスの担任が病に伏せているときに、
ある一冊の本に目が留まる。
その内容は、自分が担任をしていたクラスそのものだった。
そして、その作者が30年前のクラスの生徒の一人だった。

文庫版では、上下巻であるが、
上巻で大体の謎も解けて、さて、この先は?
と、おもいきや
さらに、深い謎が潜んでいた。

一見、団結力があって成績の良いクラス、
そのクラスを率いる熱血教師とスーパースターのクラス委員
しかし、その仮面をはがせば陰湿ないじめと派閥
おこるべくして、起こった事件

一気に読みすすめていったのだが
最後の最後で、大団円的な終わり方が興覚めした。

パンデミック・アイ 呪眼連鎖 桂 修司

2010年09月21日 | 小説-日本-
2009年
宝島社文庫
☆☆

北見刑務所の増築工事中に鎖にまかれた遺体が発見される。
しかし、工事業者によって隠蔽される。

そして、北見刑務所では二件連続して受刑者の自殺が発生する。
さえない弁護士、晋介は二人の自殺者をだした独房に入る
そこで、奇妙な夢を見、目に異変が生じる。
刑務官の蓮池、さらにはこの独房に携わった者すべてに
目の異変と悪夢が始まりこの謎を解いていくうちに
工事中に発見された遺体に何らかの原因があるのではないかと調査を始めるのだが・・

この、現在での謎(呪い)の究明
そして、呪いの大本になる明治30年代の囚人労働による北海道の開拓のはなしが
交互に語られていく。

ホラーでありながら、
現在の呪いの要因を明治時代の話から読み取っていくのだが、
囚人労働の過酷さと、明治維新による武士の苦悩が胸を打つ。

子供のころ、たしかに社会か道徳の時間に習った気がする。
鎖塚(囚人が労働中死亡するとそのまま、そこに埋めてしまう)という、
言葉は覚えていなかったが、峠や橋には人柱が埋まっているとう話は聞かされていて
怖かった思い出がある。

生首に聞いてみろ  法月 綸太郎

2010年09月17日 | 小説-日本-
2007年
角川文庫



まず、基本的に著者名と作品中の人物(今回は探偵役)の名前が一緒というところが
好きではない。
とくに、本のカバーとかに、著者の写真がついているとうんざりする。
本文中と作家は別と思っても、写真がちらつく。


そして、今回の作品であるが
有名彫刻家が病死したが、彫刻家が死の間際まで自分の娘をモデルにして
作品を作成していたが、その作品にはあるメッセージが込められていた。

536ページのうち、半分がだらだらと進んでいるとうイメージ。

彫刻家の娘が殺害され事件が発生するまで
半分も使用している。

事件の謎も、とちゅうでだいたい読めてきて
半分のページを割いて、伏線はっていても
まったく、意外性もない。

謎解きも、淡々と後日談としているところが、ちょっとつまらなかった。


流星ワゴン  重松 清

2010年09月08日 | 小説-日本-
2005年
講談社文庫
☆☆☆



38歳、妻に離婚をつきつけられ、息子は中学受験の失敗から家庭内で暴力をふるいひきこもる。
そして、会社をリストラされ、病院に入院している父親を見舞うことでもらえる車代をあてに嫌いな父親の見舞いを月に何度も行く。

もう、どうでもよくなり「死んでもいいや」と思いながら
ベンチでたたずんでいると
そこに、赤いワゴン車がやってきた。

その赤いワゴンに乗っていたのは
5年前に免許を取って初めてのドライブで事故を起こし即死した親子だった。

ワゴン車に乗り、自分の人生の”重要な日”に戻る
ただし、やり直しはできないが、
何が起こって、何に気付かなかったのかがわかる。
そして、
今、病床についている父親が、自分と同じ38歳の状態で現れ
一緒にワゴン車に乗り”重要な日”の旅をする。

父親と自分、自分と息子、そしてワゴン車の親子
親子のあり方、親として息子としての話が、ジンとくる。

尾瀬の墓標 顔のない刑事・単独行 太田 蘭三

2010年09月05日 | 小説-日本-
2009年
角川文庫
☆☆

別荘地で白骨死体が発見される。

そして、
尾瀬に出かけた女性二人が水芭蕉の写真を撮ったところ
水面に、手が映りこみ心霊写真としてテレビ局に投書する。
ところが、この写真は心霊写真ではなく実物ではないかということになり
調べに行くとそこには男女の心中死体が埋まっていた。

心中死体の男性は刑事であり、
主人公、香月はその死に疑問を抱き単独捜査を行う。

一見バラバラだった、事件が一つに線につながって行き・・・

なかなか、スピーディで読みやすかった。

副題の「顔のない刑事」は特命で警察手帳を持ち歩かない刑事という意味だそうだ。


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