ぶーくん読書録

今まで読んできた本について、いろいろ書いてみる。
ほとんど、ネタバレ!!

半身 サラ・ウォーターズ

2009年01月16日 | 小説-海外-
2003年
創元推理文庫
☆☆☆☆



いや~おどろいた!
内容は、心に傷を持った上流夫人がミルバンク監獄へ慰問に行き、
そこで霊媒であるという女囚と出会う。
そしてその女囚に興味と好意を抱いていく・・

ミステリだと思って読んでいた。
ところが、これはミステリでもホラーでもなく、
どういうジャンルになるのだろうか?と、考えていた。

霊媒である彼女の話を読んでいき、さまざまな不思議な現象を読んでいってどういう物語なのか、
どうなっていくのか良く解らずに読んでいった。

しかし、これは紛れも無くミステリであった。
残り3分の1は一気に読んだ。
止められなくなってしまった。

最後まで読んで合点がいった。
あちらこちらに落とし穴がちりばめられていた。
やられた!と、思った。
そう、ミステリには”不思議”は無いのだ。
この本は、2度読みする事で自分の愚かさに気づかされる。

ああ・・ここにもヒントが・・ここにもあった・・っと
久しぶりに読み終わって興奮してしまった。


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2 コメント

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これも興味をそそられました! (ぶー)
2009-01-16 11:56:10
ぶーくんさんが落とし穴にはまってしまうミステリーっていったいどれほど面白いのか?
そう考えただけで注文クリックしてしまいそうでした。

ただ英語のほうで見てみましたら「ほかにこんなのもお勧め」という小説が全部レズビアン関係だったのですが、やっぱりそれが主なのでしょうか??
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Unknown (ぶーくん)
2009-01-16 14:40:03
え?!そうなんですか?
主人公がなんとなくそんな感じで、好きな人が結婚してしまったことから始まるのですが、
同性愛というのはほとんど感じられない作品ですよ。
霊媒師のみごとなだましを単純に楽しめると思います。
他の作品も読んでみようと思ってたのですが、
そうなんですか・・・・
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