1976年
ハヤカワ・ミステリ文庫
☆☆☆
読み始めて、戦争の話がちょくちょく出てくるので
どの戦争だろうか?と、この作品が書かれた時期を調べてみた。
(日本なら、先の戦争といえば、太平洋戦争ですが、海外だとそうとも言い切れないので)
すると、1965年とのこと、ならば、第二次世界大戦ってことですよね。
自分が生まれる前の作品だったのですが、
ある意味、衝撃でした。
まったく、古さを感じさせないんですよ。
物語の性質上、携帯電話が出てこないことにも疑問を感じなかったですし、
車に不案内な自分では
シトロエンやフィアットが出てきても、おしゃれだな~くらいにしか感じないですし、
拳銃に至っては、
主人公の銃、モーゼルC96と言われてもピンとこなかった。
あとで、どんな銃か調べて、実に無骨な姿にびっくりでしたがww
名作というのは時代を感じさせないのだな~と、つくづく思いました。
さて、内容ですが
元、レジスタンスの情報部員「カントン」こと、ルイス・ケインはビジネスエージェントを生業としていたが、
或る日、かつてのレジスタンス仲間で弁護士をしているアンリ・メルランから仕事を依頼される。
仕事内容は、
オーストリアの富豪で実業家のマガンハルトを定刻までにブルターニュからリヒテンシュタインまで護送してほしいというものだった。
マガンハルトは定刻までリヒテンシュタインに来てほしくないという人物から命を狙われてるのと、
でっち上げ事件によりフランス警察から追われているとのことでケインに依頼が来たとのことだった。
相棒として、もとアメリカのシークレットサービス出身でヨーロッパでは3番手になるガンマン
ハーヴェイ・ロヴェルと組んで仕事にあたるが・・
ここで、マガンハルト所有の車を受け取って旅が始まるのですが、
シトロエンとフィアットのどちらかを選択で、ケインはシトロエンを選択する。
ケイン、ハーヴェイ、マガンハルト、そしてマガンハルトの秘書モーリスの短くて長い旅がはじまるのだが、
マガンハルトが何故、リヒテンシュタインに行かねばならないのか、
ケインのレジスタンス時代の話だとかがかたられつつ
要所要所では、敵が現れ、敵方にはヨーロッパ1番・2番と言われるガンマンがついていることを知る。
さらに、
ハーヴェイがガンマンとして生業を立てていることにより、
アルコール依存症であることをケインは知ることになり、このミッション中はお酒を飲まないことを約束するが、
ケインたちは誰かの裏切りにより罠にはめられていることに気づき始め、
ハーヴェイはお酒を飲んでしまう。
ケインは元レジスタンスの「カントン」でありたいと思い、
ハーヴェイはあくまでもプロのガンマンであろうとする
登場人物の葛藤がまた、それぞれのキャラクターを引き立てて
時間制限のなかの旅のスピード感をより際立たせて、実に面白いw
最後の屈指のガンマンとの打ち合いシーンは読んでいてハラハラした。
裏切り者は誰かは途中でうすうす気づくのですが、そんなことも気にならないくらいの面白い作品でした。
ハヤカワ・ミステリ文庫
☆☆☆
読み始めて、戦争の話がちょくちょく出てくるので
どの戦争だろうか?と、この作品が書かれた時期を調べてみた。
(日本なら、先の戦争といえば、太平洋戦争ですが、海外だとそうとも言い切れないので)
すると、1965年とのこと、ならば、第二次世界大戦ってことですよね。
自分が生まれる前の作品だったのですが、
ある意味、衝撃でした。
まったく、古さを感じさせないんですよ。
物語の性質上、携帯電話が出てこないことにも疑問を感じなかったですし、
車に不案内な自分では
シトロエンやフィアットが出てきても、おしゃれだな~くらいにしか感じないですし、
拳銃に至っては、
主人公の銃、モーゼルC96と言われてもピンとこなかった。
あとで、どんな銃か調べて、実に無骨な姿にびっくりでしたがww
名作というのは時代を感じさせないのだな~と、つくづく思いました。
さて、内容ですが
元、レジスタンスの情報部員「カントン」こと、ルイス・ケインはビジネスエージェントを生業としていたが、
或る日、かつてのレジスタンス仲間で弁護士をしているアンリ・メルランから仕事を依頼される。
仕事内容は、
オーストリアの富豪で実業家のマガンハルトを定刻までにブルターニュからリヒテンシュタインまで護送してほしいというものだった。
マガンハルトは定刻までリヒテンシュタインに来てほしくないという人物から命を狙われてるのと、
でっち上げ事件によりフランス警察から追われているとのことでケインに依頼が来たとのことだった。
相棒として、もとアメリカのシークレットサービス出身でヨーロッパでは3番手になるガンマン
ハーヴェイ・ロヴェルと組んで仕事にあたるが・・
ここで、マガンハルト所有の車を受け取って旅が始まるのですが、
シトロエンとフィアットのどちらかを選択で、ケインはシトロエンを選択する。
ケイン、ハーヴェイ、マガンハルト、そしてマガンハルトの秘書モーリスの短くて長い旅がはじまるのだが、
マガンハルトが何故、リヒテンシュタインに行かねばならないのか、
ケインのレジスタンス時代の話だとかがかたられつつ
要所要所では、敵が現れ、敵方にはヨーロッパ1番・2番と言われるガンマンがついていることを知る。
さらに、
ハーヴェイがガンマンとして生業を立てていることにより、
アルコール依存症であることをケインは知ることになり、このミッション中はお酒を飲まないことを約束するが、
ケインたちは誰かの裏切りにより罠にはめられていることに気づき始め、
ハーヴェイはお酒を飲んでしまう。
ケインは元レジスタンスの「カントン」でありたいと思い、
ハーヴェイはあくまでもプロのガンマンであろうとする
登場人物の葛藤がまた、それぞれのキャラクターを引き立てて
時間制限のなかの旅のスピード感をより際立たせて、実に面白いw
最後の屈指のガンマンとの打ち合いシーンは読んでいてハラハラした。
裏切り者は誰かは途中でうすうす気づくのですが、そんなことも気にならないくらいの面白い作品でした。