ぶーくん読書録

今まで読んできた本について、いろいろ書いてみる。
ほとんど、ネタバレ!!

聖白虎伝4 新たなる旅立ち 古龍

2011年04月21日 | 小説-アジア-
1999年
エニックスアジアンファンタジーノヴェルズ


唐缺と唐玉の友人として唐家堡(唐家の町)に潜入することに成功する。
夜に、唐家堡内を詮索していると唐家と同盟を組んでいるはずの霹靂堂の堂主・雷振天が幽閉されていることを知る。
無忌はとりあえず、この雷振天と組み仇討を成功させることにするが・・

唐缺による試練をパスした無忌が、上官刀の秘書として採用されることになる。
ようやく仇討の相手を探し出した無忌は上官刀への怒りを抑え
司空暁風に託された「聖白虎」を取り出すが、そこに隠された謎に愕然となる。

実にスッキリしない終わり方である。
妹、千千と行動を共にしている曲平を唐家堡で見かけているが、それ以上の話はなく、
鳳娘にいたっては、4巻では話の中でしか出てこない。
登場人物が多い割に、あの人たちどうなった?っていう状態だ。

今回のこの作品は、ライトノベル風となっていて、
中国武侠小説をわかりやすくといった趣なんだろうが、にしてもちょっとヒドイ!
土屋 文子さんか 岡崎 由美さんの訳で読みたいもんだ・・・

聖白虎伝〈3〉裏切りの旅路 古龍

2011年04月20日 | 小説-アジア-
1999年
エニックスアジアンファンタジーノヴェルズ


「間」峰を下りた無忌は一度、和風山荘にもどった。
そして、父である趙簡の書斎に向かうと、そこには連一連がいたのだった。
連一連は一度は逃げたものの、
無忌と行動を共にしている唐玉が化けている李玉堂が女装しているときずかず
唐玉を無忌から離すように、男装して近づくが、
逆に唐玉に捕まり、どこかへ連れて行かれる。

無忌は大風堂の中の裏切り者をあぶりだす作戦を立て、
その作戦に李玉堂にも参加してくれるように頼む、
李玉堂もこころよく受けるが、その作戦中に無忌を無きものにしようと画策するが
その、作戦そのものが無忌が考えた、二重三重のトラップだった。
その作戦により、李玉堂は正体を現したが、己の策に溺れてしまい、自身が植物状態となる。
無忌は、植物状態となった唐玉を連れての友人として唐家の町「唐家堡」へ潜入することにしたのだが、その途中、唐家の三兄弟の一人唐缺と出会い、唐缺と友になりともに「唐家堡」へむかうことになる。

和風山荘へ戻ったときに、
大風堂の三大堂主の一人、司空暁風から
無忌の敵である上官刀が死ぬ前に必ず、渡すようにと「聖白虎」を渡されるが、
題名になっているくらいなので、実に大切なアイテムなんだろうが、
話題がたくさんありすぎて、この辺りのくだりはあっさりとしている。
さらに、妹たちはどうしたんだ?ヒロインのはずの鳳娘はどうなってる?と、
相変わらず、古龍の本はつっこみどころ満載である。

聖白虎伝〈2〉血戦!獅子林 古龍

2011年04月19日 | 小説-アジア-
1999年
エニックスアジアンファンタジーノヴェルズ


趙無忌を追いかけて九華山の「間」峰へ向かった
曲平・千千・鳳娘は何者かに襲われ目覚めると「間」峰にある小屋に居た。

鳳娘は一人無忌に会うため、”地蔵”と呼ばれる剣客の元へ向かう。
無忌は仇討の為の剣を磨くため地蔵の元に修行に来ていたのだった。

無忌の元に鳳娘を返したくない地蔵の謀りごとにより、再び鳳娘は無忌の元から遠く離れることになる。
無忌は、剣の技を磨き、再び下山し敵を追うたびを始めるが
そこで、連一連という謎の女に付きまとわれる。
さらに、大風堂と敵対する唐家の三男唐玉が化けた李玉堂と友になり旅をつづけていく。

どんどん人物が増えてきて大変になってきたが、
この巻で、曲平と千千がともに行動、鳳娘は地蔵とともに行動し、
無忌は敵とともに行動を共にする、謎の女も出てきて
話は若干複雑になって来た。
さて、この先どうなるやら

聖白虎伝〈1〉復讐の序章 古龍

2011年04月18日 | 小説-アジア-
1999年
エニックスアジアンファンタジーノヴェルズ


古龍の翻訳本は少ないので、見つければ必ず購入していたが、この本だけは買いそびれていた。
そして、ようやく手に入れたのだが、
この本は、今読むのがベストであるので、”今”手に入ったのかもしれない。

と、言うのもこの本には他の古龍の作品の登場人物の名前が多数出てくる。
陸小鳳シリーズの登場人物、楚留香シリーズ ・小李飛刀シリーズ
マーベラス・ツインズなどである。
多分、この本を先に読んでいたら、わからない名前があった為、”今”読む本だったんだな~と思ったのだ。

大風堂の三大堂主の一人、趙簡(ちょうかん)の跡取り息子趙無忌(ちょうむき)の祝言日に
何者かに殺害され首を取られてしまう。
その日は、祝言でもあり大風堂の面々があつまり敵の入り込む隙もましてや殺害現場の部屋は無忌と少数の人間しか知らない場所であった。

無忌は父親を殺害したのは、同じ大風堂の三大堂主の一人、上官刀だった。
上官刀は事件後姿を消し、父親のかたき討ちの為、無忌は旅に出ることになるが、
今の無忌は上官刀の敵ではない。
そこで、無忌は上官刀に対抗できる剣を習得すべく九崋山へ向かう。

一方、無忌の妹、千千と無忌の許嫁、鳳娘は無忌を追って九華山へ旅立つ、
二人の案内には曲平という大風堂の情報係をしている青年が同行することになるのだが・・

たくさんの事件や人物をぎゅうぎゅう詰めにしているので、
若干わかりにくい部分や、展開が早すぎて時折立ち止まらないとわからなくなる部分がある。
まぁ・・古龍特有のハチャメチャアクションって感じでしょうか・・・

繍花大盗 陸小鳳伝奇シリーズ 2 古龍

2010年07月01日 | 小説-アジア-
2006年
早稲田出版
☆☆



四本眉毛の異名を持つ陸小鳳シリーズの第2弾である。

江湖を騒がす盗賊 繍花大盗
その名の通り牡丹の刺繍をする髭をはやした男である。
そして、牡丹の刺繍と供に文字通り針によって”目潰し”する。

繍花大盗に目を潰された江重威の親友であり名捕り手の金九齢の依頼により
事件の解決に奔走する。

最後の謎が解けたとき、全ての黒幕と裏切りが明らかになる。

古龍流痛快活劇


繍花大盗 陸小鳳伝奇シリーズ 2

マーベラス・ツインズ契 (4)貴公子の涙 古龍 , 藤田 香 , 川合 章子

2010年06月30日 | 小説-アジア-
2008年
GAMECITY文庫



前回で、小魚児は亀山へ花無缺は移花宮へ向かうも
途中、花無缺と、ともに行動をしている鉄心蘭は
亀山に向かった小魚児の危険を感じた二人は小魚児を追って亀山へ向かうが・・・

読んでいる読者の方は、
すでにこの二人が双子の兄弟であると分かっているいるので、
なんとも、すれ違いが歯がゆく感じてハラハラする。

純粋な心を持つ花無缺が白夫人の罠に落ちるが、
小魚児も花無缺の危機を知り、探しに行くが・・

で、契シリーズが終了となる。

そして、その後の絆はケータイでの電子書籍として続くようだ。


マーベラス・ツインズ契 (4)貴公子の涙 (GAMECITY文庫)

金鵬王朝 陸小鳳伝奇シリーズ 1 古龍

2010年06月16日 | 小説-アジア-
2006年
早稲田出版
☆☆



小鳳(しょうほう)とは、基本的に女性の名前であるが、
この本の主人公、陸小鳳は四本眉と言われるほどの立派な”髭”をもつ武術の達人である。

ある日、滅亡した金鵬王国の美貌の公主にであう。
王国再興のために、略奪された財宝と亡命した皇子を探してほしいと頼まれ
相棒の花満楼とともに捜索をはじめるが・・・
たどり着いた真相は、びっくりな結末である。


登場人物は、だれもかれもが一癖も二癖もある者ばかり、
古龍特有のハチャメチャで痛快な話である。

金鵬王朝 陸小鳳伝奇シリーズ 1

マーベラス・ツインズ契 (3)いつわりの仮面  古龍

2010年03月18日 | 小説-アジア-
2008年
GAMECITY文庫
☆☆



3ヶ月後の対決まで、友達となった小魚児と花無缺であったが、
小魚児は移花宮の手によって捕らえられてしまう。

一方、花無缺は燕南天と行動を供にしていたが、
江別鶴と江玉郎親子の卑劣な技に燕南天がおちる。

そこで、燕南天の真実を小魚児と花無缺が知る事になる。

ここにきて、ようやく花無缺が何故小魚児と戦わなければいけないのか疑問に思う。
二人の関係を読者は分かっているけれど、
当の二人はわからない、そこがまた読んでいてハラハラする。

マーベラス・ツインズ契 (3)いつわりの仮面 (GAMECITY文庫)


マーベラス・ツインズ契 (2)めぐり逢い 古龍

2010年03月17日 | 小説-アジア-
2008年
GAMECITY文庫
☆☆



江別鶴の正体を公のものにしようとする小魚児は、
江湖の名門・慕容家と江別鶴を公の場で戦わせる事に成功したが、
江別鶴の代わりに戦いの場に現れたのは花無缺だった。

そんな中、十人悪人のうち5人が悪人谷を出て、小魚児の前にあらわれる。
そして、小魚児の命の恩人で、父親である江楓の義兄燕南天が江湖に戻ってきて
再会を果たす事ができたのだが・・・

さらには、3ヶ月後に花無缺と対決をする約束をする。

話は、複雑に絡み合って進んでいく。

マーベラス・ツインズ契 (2)めぐり逢い (GAMECITY文庫)

マーベラス・ツインズ契 (1)だましあい  古龍

2010年03月16日 | 小説-アジア-
2008年
GAME CITY文庫
☆☆



花無缺に敗れた小魚児は、見世物一座「海家班」に身を隠し、
前作で手に入れた武芸の秘伝書の技を習得していた。

そんなとき、大切に思っている鉄心蘭が毒殺されようとしていた、
黒幕は世間では義侠といわれている江別鶴だった。
江別鶴親子の正体を白日の下にさらそうと
姿を隠したまま小魚児が動き出す。


マーベラス・ツインズ契 (1)だましあい (GAME CITY文庫 こ 2-4)

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