ぶーくん読書録

今まで読んできた本について、いろいろ書いてみる。
ほとんど、ネタバレ!!

人丸調伏令 加門 七海

2013年03月29日 | 小説-日本-
1992年
ソノラマ文庫


高校生の融は、宮司である兄夫婦と暮らしていた。

兄は亡くなった父親を継いで、人丸神社の宮司であり、
可那の血を継ぐ者だった。

融はある夜、呼ばれるように境内の中の小さな祠に向かう。
その日を境に、鬼が見えるようになった。
さらに、人丸という一見幼そうに見える、
額に角を持った美しい者にであう。

可那とは、
人丸という式を使役することができる資格のある者で、
人丸神社の当主が代々受け継ぐ。

融の父親も、可那であったが、
融の記憶にある父親は、酒におぼれて最後は命を落としていた。

そんな中
世間では、連続バラバラ殺人事件が起きていて・・

実は、この作者の「晴明。」という作品が
新しい解釈が面白かったので、
この作品を題名だけで、ネット購入してしまった。

かなり古い作品であったのと、
デビュー作であるとのこと・・

なるほど・・・それで納得・・

なんていうか・・拙い感じというか、
何だったんだ?感がハンパないです。

さっくりまとめると

人丸は、もともと山に自由に住んでいた、まつろわぬ神であったが、
融の先祖に恋をして、
融の先祖の式となる。

ところが、人丸と契ったものは人丸に溺れていきさらには
”鬼”となる。
鬼となったモノは人丸に喰われる・・

で、綿々とつづき
融の父親も溺れて鬼となり、
今は、兄が溺れて鬼となって・・

というもの・・

結局、人々を守るために人丸を使役するはずが、
すっかり溺れて自分が鬼となって、人を喰らうという・・

その連鎖を続けていくというのが筋なのですが・・


殺人事件がどうのとか、
鬼退治がどうのとかではなく、
単に人丸の壮大な恋物語のような感じである。
それも、ちょっと生々しいww

人丸に溺れるのは、血であるのか、
その特殊な”体”なのか・・

どちらにしても、
結局、何?でした。

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