ぶーくん読書録

今まで読んできた本について、いろいろ書いてみる。
ほとんど、ネタバレ!!

毒殺魔の教室 塔山 郁

2010年09月23日 | 小説-日本-
2010年
宝島社文庫

☆☆

「愚行録」や「告白」のような
さまざまな人の証言を集めた方面からの視線で核心にせまるという手法。

30年前6年6組で毒の入った給食を食べた生徒がなくなった。
そして、その犯人とされる同級生の少年も同じ毒を飲み自殺するという
事件が起こった。

その当時のクラスの担任が病に伏せているときに、
ある一冊の本に目が留まる。
その内容は、自分が担任をしていたクラスそのものだった。
そして、その作者が30年前のクラスの生徒の一人だった。

文庫版では、上下巻であるが、
上巻で大体の謎も解けて、さて、この先は?
と、おもいきや
さらに、深い謎が潜んでいた。

一見、団結力があって成績の良いクラス、
そのクラスを率いる熱血教師とスーパースターのクラス委員
しかし、その仮面をはがせば陰湿ないじめと派閥
おこるべくして、起こった事件

一気に読みすすめていったのだが
最後の最後で、大団円的な終わり方が興覚めした。

ランキングに参加しました

人気ブログランキングへ