ぶーくん読書録

今まで読んできた本について、いろいろ書いてみる。
ほとんど、ネタバレ!!

イノセント・ゲリラの祝祭  海堂 尊

2010年11月26日 | 小説-日本-
2010年
宝島社文庫
☆☆

新興宗教の信者の少年が死に、急性心不全という死亡診断書が出されるが、
死亡した少年の祖母が、死因の解明を求める。
そこで、Ai(死亡時画像検査)にかけたところ、
死因に不審なところがみられ、司法解剖することになる。
すると、死因は外傷性ショック死と診断される。

この事件により病理医をめぐる環境と
病理医不足による解剖率の低さが浮き彫りになる。

そのころ、
田口先生は、白鳥の陰謀ににより
厚生労働省主催の会議に出席することになる。
この会議はのちに、
司法解剖対Aiという図式になっていく。

チーム・バチスタやナイチンゲール、ジェネラル・ルージュなどと
くらべると、ミステリという部分がほとんどなく、
著者のAiへのテーゼというのだろうか・・

この本を読む場合は、
螺鈿迷宮を読んでからの方が、理解しやすいかとおもう。

一貫しての、死因解明へのAiの提唱、
初めて、白鳥をイケてるやつと思った一冊だった。


パチプロ・コード 伽古屋 圭市

2010年11月12日 | 小説-日本-
2010年
宝島社
☆☆

とあることから、パチプロとしてなんとなく生活していた主人公に、
ある日パチンコ屋で隣り合わせた女が
裏ロムのセット打法で稼ぐ方法があると持ちかけられ、
自分の部屋で聞くことにするのだが、
その時、その女に包丁を持ち出されてしまう。

翌日、その包丁がどういう風に使用さるかわからないと脅されて
ゴト師グループの仲間割れによって紛失した5000万円の行方を探す手伝いをする羽目になる。

主人公は、とある事件からパチプロをしているが、
元はプログラマーで
対する相手もプログラマーで裏ロム作成者である。
この二人の頭脳戦と、
背景にある、パチンコ攻略法詐欺の被害者とゴト師集団との接点
楽しく読めるミステリだ。

ハリー・ポッターと謎のプリンス J. K. ローリング

2010年11月06日 | 小説-海外-
2006年
静山社
☆☆



面白いか面白くないかといわれれば、面白いともうのですが・・・・

確かに、3巻まではとても楽しく読んでいたが、
回りの大人がハリーをあまりにも特別扱いしすぎて
ハリー本人が増長してるというか・・・

とにかく、鼻につくのです。

ハリーポッターファンの方すみません・・・って、感じですが
私の場合は、ここまで読んできたから惰性で続巻読んでる解いた感じですね。

で、シリーズ第6巻ですが、
マルフォイが何かを画策しているのではないかと
疑うハリーに、ロンもハーマイオニーもその疑問を否定する。

そんな中、ハリーの手にした教科書には
半純潔のプリンスと書かれ、
手書きの書き込みには、プリンスの考えた魔法や、魔法薬のつくり方があり、
そのおかげで、ハリーの成績は良くなった。
しかし、その教科書に疑問を抱くハーマイオニーに対して、
ハリーはかたくなな態度をとる。

来たるべき時に備えて、
ダンブルドアがハリーに特別授業をスタートさせ、
ヴォルデモートの過去に、倒すべくヒントを探すための
旅を始めるのだが・・・

ハリーの短絡的な考えと行動がいつもイラっとくる。

そして、かたくなにスネイプを敵視しているところも、鼻につく(物語なんですけどね)
ハリーの父親もはっきり言って、いいやつじゃないと思うが、
そっくりだな・・と、思うのだ。
そして、スネイプはやっぱり、ダンブルドアの側ではないかと思っているのだが・・(自分が)

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