ぶーくん読書録

今まで読んできた本について、いろいろ書いてみる。
ほとんど、ネタバレ!!

アルジャーノンに花束を ダニエルキイス

2009年01月09日 | 小説-海外-
1989年
早川書房
☆☆☆☆



この作品を日本版にしてドラマ化されたことがあった。
吐き気がした!ただ人気があるというだけの俳優がこれだけのデリケートで難しい役など出来るわけが無い。
ひどすぎて、見る気もおこらない。

しかし、本は非常に感動したし、胸も苦しくなった。
”あたまがよくなりたい”という気持ちで脳の手術を受ける。
又、同じ手術をしたアルジャーノンとうねずみに友情に似た感情を持つ。
日記形式で進んでいくが、
はじめ区点もなくたどたどしく始まるが、
手術を受けたあとはどんどん知性が感じられる文になっていく。
途中、賢くなった自分を母や姉に見せたくて尋ねるが、
その時、初めて自分が望まれていない事に気づく。
さらに、アルジャーノンに異変が起きた。
急速に進化した脳は急速に衰退していくのだ、その姿を目の当たりにして
自分もそうなるのではないかと恐れる。

忘れていく言葉をしきりに覚えておこうと試みるが、その感情さえ忘れていってしまう。
そして、アルジャーノンは死んでしまうが、
”知能”を失ってしまってもアルジャーノンという友のことは憶えていた。

文章がどんどん衰退していく姿が胸を締め付け、涙が止まらなかった。
今まで読んだ本で面白かったのは何ですか?と、聞かれれば何冊もの本を上げることが出来る。
感動した本は?ときかれればアルジャーノンと答えるだろう。


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2 コメント

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恥ずかしながら・・・ (ぶー)
2009-01-09 23:36:46
まだ読んだことがありませんでした。
タイトルと大まかな内容は知っていたのですが・・・。
よ~し、それなら英語で読んでみようか!と
アマゾンで見てみました。
320ページちょっとなのでいけるかと思います。

多分帚木蓬生好きのひとならのめりこめる作品なのでは?
私もきっと大泣きでしょう。
少なくとも大泣きできるよう、理解に勤めたいと思います!
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Unknown (ぶーくん)
2009-01-10 09:59:20
うらやましいです。
翻訳ものは、やっぱり原文で読んだほうがいいですよね。
ちょっとした言い回しなども、
本当はもっといい言葉なのではないかと思ったりします。(英語をもっと勉強しておけばよかったと後悔しきりです。)
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