2008年
新潮文庫
☆☆
以前読んだ、「龍神の雨」が面白かったので、
同作家のほかの作品を読んでみようと思った。
で、この本を手に持ってみたのですが、
「龍神の雨」とはかなり違ったものだった、
ただ、一体どうなるのか、ページをめくるスピードが上がった。
夏休みの前日、ミチオは学校を休んでいるS君の家にプリントを届けに行くことになった。
その頃、犬猫が口に石鹸を詰め込まれ手足を折られるという事件が発生していた、
ミチオもS君の家に行く途中、そんな猫の死骸を目にすることになる。
S君の家に着くと、
誰も居ないようで、庭から部屋をのぞくと
そこには、首を吊ったS君がぶら下がっていた。
あわてて、学校にいきさつを伝え、
担任の先生が警察と共にS君の家に行くと、S君の姿はなく、
ただ、首を吊った痕跡だけが残っていた。
ミチオは母親に疎まれている、
それは、3年前についたちょっとした嘘によって、大きな事件へと発展したからだった。
母親は、異常なまでにミチオを疎み、”3歳”になる妹を溺愛した。
S君の死から1週間後
S君は蜘蛛に生まれ変わり、ミチオのもとへやってくる。
この時点では、ちょっとした空想モノなのかと思いながら読んでいく、
蜘蛛のS君が自分の死体を探してほしいとミチオに頼み、
ミチオは妹とともに、S君の死の真相を探っていくが・・
何が現実で、何が空想なのか
読み進めながら、混乱もするが、読み終わった後は一抹のさみしさを感じてしまった。
ミチオの3年前についた”嘘”によって、
自分も母親も心を壊してしまっていた。
新潮文庫
☆☆
以前読んだ、「龍神の雨」が面白かったので、
同作家のほかの作品を読んでみようと思った。
で、この本を手に持ってみたのですが、
「龍神の雨」とはかなり違ったものだった、
ただ、一体どうなるのか、ページをめくるスピードが上がった。
夏休みの前日、ミチオは学校を休んでいるS君の家にプリントを届けに行くことになった。
その頃、犬猫が口に石鹸を詰め込まれ手足を折られるという事件が発生していた、
ミチオもS君の家に行く途中、そんな猫の死骸を目にすることになる。
S君の家に着くと、
誰も居ないようで、庭から部屋をのぞくと
そこには、首を吊ったS君がぶら下がっていた。
あわてて、学校にいきさつを伝え、
担任の先生が警察と共にS君の家に行くと、S君の姿はなく、
ただ、首を吊った痕跡だけが残っていた。
ミチオは母親に疎まれている、
それは、3年前についたちょっとした嘘によって、大きな事件へと発展したからだった。
母親は、異常なまでにミチオを疎み、”3歳”になる妹を溺愛した。
S君の死から1週間後
S君は蜘蛛に生まれ変わり、ミチオのもとへやってくる。
この時点では、ちょっとした空想モノなのかと思いながら読んでいく、
蜘蛛のS君が自分の死体を探してほしいとミチオに頼み、
ミチオは妹とともに、S君の死の真相を探っていくが・・
何が現実で、何が空想なのか
読み進めながら、混乱もするが、読み終わった後は一抹のさみしさを感じてしまった。
ミチオの3年前についた”嘘”によって、
自分も母親も心を壊してしまっていた。