ぶーくん読書録

今まで読んできた本について、いろいろ書いてみる。
ほとんど、ネタバレ!!

上と外〈3〉神々と死者の迷宮(上)  恩田 陸

2009年12月31日 | 恩田 陸
2000年
幻冬舎文庫
☆☆



ヘリコプターから落下して密林に落ちた
千華子と練は遺跡をみつけて、活動の拠点とする。

ところが、千華子が体調を崩してしまう。
そこにマヤの少年ニコが現れ、
千華子の為に、その少年についていくが・・・

一方、賢と千鶴子はゲリラ達から逃れ、
二人を探す為の準備を始める。

錬は千華子と生き抜くため、
賢は錬と千華子を助ける為、
千鶴子は切れ掛かった親子の絆をつなぐ為
進みはじめる。

上と外〈1〉素晴らしき休日 (幻冬舎文庫)

上と外〈2〉緑の底 恩田 陸

2009年12月28日 | 恩田 陸
2000年
幻冬舎文庫
☆☆


クーデターにより、家族4人が乗ったヘリコプターが乗っ取られ
そのいざこざの最中、
ヘリコプターから落ちた
練と千華子は密林を彷徨う事と成る、
そして、不思議な遺跡を発見する。

1巻で、練が祖父との生活で、考える事・ものを作り出すことを教え込まれた話が
この巻で生かされていく。

さて、二人はどうなるのだろう?

上と外〈1〉素晴らしき休日 (幻冬舎文庫)

上と外〈1〉素晴らしき休日 恩田 陸

2009年12月27日 | 恩田 陸
2000年
幻冬舎文庫
☆☆


扉の著者のことばで、「日本でも誰かグリーンマイルみたいのやればいいのにね」と、書いてあった。

なるほど、厚みも、巻数もグリーンマイルのようです。

両親が離婚して、練は祖父の家に妹の千華子は母親に引き取られているが、
年に一度もと家族が一つになる。
練の父親は考古学者で中央アメリカの遺跡に派遣されていた、
この地に、3人がやってきたのだが、
ヘリコプターで遺跡に向かう途中
突然起こったクーデターに巻き込まれる事になる。

本の中で、父親を賢、母親を千鶴子と名前で書かれていることが、
この家族が一つではないというのをありありと表現している様に思う。

一冊が、短いので
山場にくると、ぷつんと終わってしまう。
うまいもんだ。


上と外〈1〉素晴らしき休日 (幻冬舎文庫)

QED 出雲神伝説 高田 崇史

2009年12月24日 | 高田 崇史
2009年
講談社ノベルス
☆☆


今回は、出雲神流をめぐる事件と歴史の謎をといていく。
いつものことながら、事件のミステリ部分はおいておいて、
出雲の起こりは、奈良なのか島根なのかという謎がなかなか面白かった。

大国主や野見宿禰は何度もQEDに出て来たので、
おさらい的になっている。

ただ、出雲神流は遥か昔に存在した忍び集団であるという話と、
出賀茂神社がでてくるあたり、
「カンナ」シリーズとシンクロさせるのだろうか?


QED 出雲神伝説 (講談社ノベルス)

大年神が彷徨う島 藤木 稟

2009年12月07日 | 藤木 稟
2000年
トクマ・ノベルズ
☆☆



二十年に一度の祭りの生神役を引き受けた律子は、
鬼界ゲ島へと渡った。
独特の信仰を持った閉鎖的な島であった。

しかし、この祭りの最中から
島の生神である成子様に仕えているはずの”司”達が「神罰」により命を絶たれる事件が発生する。

島を出ることが出来なくなった律子は、朱雀に迎えに来てもらう事にするが
「神罰」による死は連続性を帯びてくる。

成子様の秘密とこの島に伝わる「大年神」の秘密が暴かれていくと、
綿密に計算された復讐劇が見えてくる。

大年神が彷徨う島 (トクマ・ノベルズ)

ランキングに参加しました

人気ブログランキングへ