1999年
集英社
☆☆☆
短編集である。
ホラーチックなものあり、ミステリあり、読んでみてなかなか拾い物だった。
「穴二つ」という作品は、”人を呪わば穴二つ”というあれである。
失業中の男が、若い女性とメル友になり願わくば・・・という気持ちで、
メル友募集をネットにのせた。
しかし、あまりにもまじめに住所、氏名、年齢をのせた為か、
全く返事がこなかった。
そこで、妻の名前を騙ってメル友募集をしたら、
若い女性からの返事が来てメール交換が始まったのだ。
ところが、そのメル友は”男”であった。
その男は、妻に対して異常な行動を始める、
そこでこの男を利用して妻を殺害し妻の財産を独り占めしようと画策するが・・
そして、本の題名になっている「よもつひらさか」であるが、
こちらは日本の神話にでてくる黄泉比良坂(よもつひらさか)と同名の坂道で起こる不思議な話である。
神話の黄泉比良坂は、イザナギは死んでしまった妻のイザナミに会いに黄泉の国に行く、そこでイザナミと出会い一緒に帰ることになる。
しかし、一つ約束があった。
それは、黄泉の国をぬけるまでは決して後ろを振り向いてはいけないとうものである。
ところが、イザナギは振り向いてしまい腐敗した妻の姿をみてしまうのだ。
怒ったイザナミは軍隊をひきいてイザナギを追いかけるが、かろうじてこの坂の出口に出られた。と、いう話である。
この作品は夜一人でこの坂を通ると、この世の者ではないものが道連れを探しにやってくるとう話である。
後半になって”あれっ”と、思ったが
前半はすっかり騙されてしまった。
大変面白かった。
集英社
☆☆☆
短編集である。
ホラーチックなものあり、ミステリあり、読んでみてなかなか拾い物だった。
「穴二つ」という作品は、”人を呪わば穴二つ”というあれである。
失業中の男が、若い女性とメル友になり願わくば・・・という気持ちで、
メル友募集をネットにのせた。
しかし、あまりにもまじめに住所、氏名、年齢をのせた為か、
全く返事がこなかった。
そこで、妻の名前を騙ってメル友募集をしたら、
若い女性からの返事が来てメール交換が始まったのだ。
ところが、そのメル友は”男”であった。
その男は、妻に対して異常な行動を始める、
そこでこの男を利用して妻を殺害し妻の財産を独り占めしようと画策するが・・
そして、本の題名になっている「よもつひらさか」であるが、
こちらは日本の神話にでてくる黄泉比良坂(よもつひらさか)と同名の坂道で起こる不思議な話である。
神話の黄泉比良坂は、イザナギは死んでしまった妻のイザナミに会いに黄泉の国に行く、そこでイザナミと出会い一緒に帰ることになる。
しかし、一つ約束があった。
それは、黄泉の国をぬけるまでは決して後ろを振り向いてはいけないとうものである。
ところが、イザナギは振り向いてしまい腐敗した妻の姿をみてしまうのだ。
怒ったイザナミは軍隊をひきいてイザナギを追いかけるが、かろうじてこの坂の出口に出られた。と、いう話である。
この作品は夜一人でこの坂を通ると、この世の者ではないものが道連れを探しにやってくるとう話である。
後半になって”あれっ”と、思ったが
前半はすっかり騙されてしまった。
大変面白かった。