1987年
創元推理文庫
☆☆☆
最近、大乱歩展を見に行って、乱歩熱が再燃した。
そこで、読み返すことにした。そうなると、やはり孤島の鬼からでしょう。
蓑浦には、初代という恋人がいて、お互い結婚の約束も交わしていた。
ところが、そのころになり蓑浦の友人である諸戸道雄が好条件での求婚を初代はじめる。
初代はもともと、捨て子であるので、初代の養母は条件のよい諸戸との結婚を勧めようとしていた。
そんなある日、初代は何者かに殺害される。
蓑浦は、恋人を殺害した犯人を捜すため、
友人であり素人探偵でもある深山木幸吉に調査を依頼するが、
この深山木も何者かに殺害されるのだ。
しかし、この深山木はとある手記を残してくれたのだった。
先の求婚の話で、仲違いしていた諸戸とも和解し諸戸とともに、
この事件の謎を解くことになる。
そして、深山木が残してくれた手記には
ある島での、不思議な話が書かれ、さらにはその島について諸戸が関係していた為、二人でその島へ行く事になる。
人間の憎悪の極限と対極にある諸戸のいじらしいまでの想いが
ともすれば、グロテスクで醜悪な物語を魅力的なものにしているのだと思う。
最後の一行は、ちょっと泣ける。
孤島の鬼 (創元推理文庫)
創元推理文庫
☆☆☆
最近、大乱歩展を見に行って、乱歩熱が再燃した。
そこで、読み返すことにした。そうなると、やはり孤島の鬼からでしょう。
蓑浦には、初代という恋人がいて、お互い結婚の約束も交わしていた。
ところが、そのころになり蓑浦の友人である諸戸道雄が好条件での求婚を初代はじめる。
初代はもともと、捨て子であるので、初代の養母は条件のよい諸戸との結婚を勧めようとしていた。
そんなある日、初代は何者かに殺害される。
蓑浦は、恋人を殺害した犯人を捜すため、
友人であり素人探偵でもある深山木幸吉に調査を依頼するが、
この深山木も何者かに殺害されるのだ。
しかし、この深山木はとある手記を残してくれたのだった。
先の求婚の話で、仲違いしていた諸戸とも和解し諸戸とともに、
この事件の謎を解くことになる。
そして、深山木が残してくれた手記には
ある島での、不思議な話が書かれ、さらにはその島について諸戸が関係していた為、二人でその島へ行く事になる。
人間の憎悪の極限と対極にある諸戸のいじらしいまでの想いが
ともすれば、グロテスクで醜悪な物語を魅力的なものにしているのだと思う。
最後の一行は、ちょっと泣ける。
孤島の鬼 (創元推理文庫)