2011年
角川ホラー文庫
☆
就職活動に失敗した輝は、
レストランで便宜上の契約社員として働いていた。
上司に客のカードのスキミングをするよう強要され
実行に移そうとするが、
常連客である黒川に見破られてしまう。
危険を感じた上司に、その場で解雇を言い渡された輝は
黒川の誘いにのり、黒川の運営するライフケアセンターに就職することになる。
ところが、そのライフケアセンターとは、
ホームレスを救済することを名目に
建物内に隔離して、彼らが受け取るはずの生活保護費を搾取する会社だった。
輝や黒川にかかわる人物たちの
過去から現在までの話が
合間合間に挿入されているため、
時間を読むのが初めは戸惑うが
話がすすむにつれて、それらの時間と人物が一つにつながってくる。
ただ、
その人物たちの話は、
胸が悪くなるほどの話で、しかし、次のページをめくりたくなる。
一体この先に光があるのだろうか?と、思いながら読んでいたが
光のない話であった。
最後は、話の締めが早急すぎて
なんなの?コレ?という感じになってしまい
とても残念だった。
救いのない話ではあるが、最後の最後、ささやかなハッピーエンドが待っていたのは
最後まで読んでよかったと思ったが
金庸の連城訣を思い出した。
角川ホラー文庫
☆
就職活動に失敗した輝は、
レストランで便宜上の契約社員として働いていた。
上司に客のカードのスキミングをするよう強要され
実行に移そうとするが、
常連客である黒川に見破られてしまう。
危険を感じた上司に、その場で解雇を言い渡された輝は
黒川の誘いにのり、黒川の運営するライフケアセンターに就職することになる。
ところが、そのライフケアセンターとは、
ホームレスを救済することを名目に
建物内に隔離して、彼らが受け取るはずの生活保護費を搾取する会社だった。
輝や黒川にかかわる人物たちの
過去から現在までの話が
合間合間に挿入されているため、
時間を読むのが初めは戸惑うが
話がすすむにつれて、それらの時間と人物が一つにつながってくる。
ただ、
その人物たちの話は、
胸が悪くなるほどの話で、しかし、次のページをめくりたくなる。
一体この先に光があるのだろうか?と、思いながら読んでいたが
光のない話であった。
最後は、話の締めが早急すぎて
なんなの?コレ?という感じになってしまい
とても残念だった。
救いのない話ではあるが、最後の最後、ささやかなハッピーエンドが待っていたのは
最後まで読んでよかったと思ったが
金庸の連城訣を思い出した。