大阪府池田市探訪、もう少し続きます。
逸翁美術館の目と鼻の先にある池田城址公園。室町から戦国時代にかけてこの地域一帯の豪族だった池田氏の居城だったそうですが、天正年間に廃城となり、現在の建物は後世に復元されたものです。それでも排水溝や土塁など、当時の城の雰囲気を伝える遺構が残っていて、なかなか興味深いところです。
タイムスリップできそうな入り口。
右手にあるのが売店。普通の公園としてのんびり散策するのも楽しそうです。
調べてみましたら、官兵衛いじめですっかりお馴染みの荒木村重も一時期、ここの城主だったそうです。もっとも、すぐに伊丹城を手に入れて有岡城と改名し、そちらに居を移しました。官兵衛幽閉の場所、有岡城の方が全然メジャーですが、現在の景観の美しさはこちらが上です。
謀反を起こした村重追討のために、信長がこの池田城に陣を布いたという話もあります。あの信長がここに居た、と思うとテンションは上がります(笑)。池田といえば落語『池田の猪買い』のイメージしかなく、昔は猟師が住むだけの山深い村だったんだろうと勝手に想像していましたが(今でも「イノシシ注意」の看板が出ています)、実際は戦国武将が割拠する血なまぐさい場所だったんですね。裏にある五月山が築城の決め手だったのでしょうか。
天守閣展望台からの五月山。
反対側はご覧の通りの都会。
しかし、こう暑くては撮影もついつい手抜きになってしまいます。ベンチに上半身裸で座っている男性がいましたが、気持ちはよくわかります。
今度はもっと涼しい時に来たいと思います。