昨日のブログの最後に出てきた『琥珀の夢』。お茶会の後、さっそく読了です
全二冊ですが、上巻は小西儀助商店での丁稚時代に多くのページが割かれています。信治郎の一生を貫く大阪商人としての『土性っ骨』は、厳しい丁稚時代に培われた強靭な肉体と精神の賜物です。下巻では赤玉ポートワインの成功を中心に、長男の早逝や戦争など、苦難の道のりが描かれています。『小説 鳥井信治郎』と銘打ってあるので、多少フィクションもあるのでしょうが、かなり史実に忠実なのではと思います。
時短、簡単、効率の良さ。
現代人が求めるこれらの美徳は、本物の夢を叶えるには時に邪魔なものかもしれません。以前、山崎蒸留所を見学しましたが、そこで見た琥珀色の液体には、ゆっくりと時間をかけて熟成された豊かな美しさがありました。
そういうの、憧れますね。
自分に与えられた時間をどのように使うか。読み終わった今、そんなことを考えています
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