ぶらっとJAPAN

おもに大阪、ときどき京都。
足の向くまま、気の向くまま。プチ放浪の日々。

花のご縁【仁和寺】

2018-04-08 21:37:05 | 

つぼみもありましたが…。

 

今年はトピックとなるような桜の名所に行けていなかったので、遅咲きの御室桜を目当てに仁和寺に行ってきました。

大混雑の嵐電で仁和寺駅下車率100%! という状況にちょっぴり期待したのですが…

あああ、エライ散ってもうてるがな…しかも曇天(T_T)

先日の雨でそんなこともあるかも、とは思っていましたが、まあ仕方ありません

とはいえ、最大限近寄れば(笑)、まだまだ綺麗です。背が低いので、間近で愛でられるのがいいですね。

トンネル~。

ひたすら寄る。なぜなら…

こうだから

ソメイヨシノなんかに比べれば花は大ぶりでピンクも濃い気がします。

花の美しさはどこでも同じはずですが、遠出をして来た高揚と境内のすがすがしい空気のせいか、近所の花見とはやっぱり趣が違います。

気持ちいい!

このブログを始めた年に訪れた醍醐寺は、境内にあるすべての桜が満開でした。幸運だとは思いましたが、事前にリサーチをし、体調とスケジュールを整えれば、その幸運は案外簡単に手に入るとも思っていました。あれから、幾度めかの春を迎え、花の盛りに出会うことの難しさを痛感しています 見たい桜は数あれど、なかなかその盛りには巡り合えません。まこと花の命は短くて、出会いは貴重なのです。満開ではなくても、今日咲いている桜に出会えたことはささやかな幸せと噛みしめるべきですね。

空も抜けてきました

ところで、本日は桜と別のご縁がありました。

旧暦の4月8日はお釈迦さまの誕生日(初めて知りました^^;)というわけで

仏生会です。

お釈迦さまの生誕を寿ぐ意味で、花の館の中におわします御像に甘茶をかけるのだそうです。もちろんかけさせていただきました^^

異国で生まれた王子から巡り巡って本日私たちは美しい花を愛でています。これもまた不思議なご縁です。

 

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春爛漫【中山寺】

2018-04-01 21:28:59 | 

梅だけでなく桜もキレイだという話を聞き、中山寺に行ってきました

少しばかり盛りはすぎましたが、まだまだ綺麗です。しかし派手な建物だ

ときおり豪華な桜吹雪が舞い落ちます。

中山寺は安産のお寺として有名だそうですが、戌の日でもないのに、赤ちゃん連れがいっぱい。お天気も良いし、桜に誘われてのお宮参りでしょうか。

あちこちで家族写真を撮る人が。

生まれたてほやほやのあの子たちはホントにちっちゃくて顔が赤くて。始まったばかりの人生はどんな景色なんでしょう。

境内を出たところで別の桜を発見! こちらも始まったばかりですね。

季節も人生も春爛漫。長閑な日曜日を満喫です

境内参道の利休梅(りきゅうばい)。

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無心に咲くということ【又兵衛桜】

2017-04-23 09:13:21 | 

歌舞伎の獅子みたいです。

 

桜の古木に会いたくて、今年は絶対に訪れようと決めていた又兵衛桜。

見ごろを迎えた先週、はるばる行ってきました^^

電車の本数もバスの本数も少なく、しかも最寄りのバス停から徒歩約20分。方向音痴にはなかなか苦難の道のりでしたが、地元のコンビニ店員さんに助けられ(道を訊ねなければ危うく逆を行くところでした^^;)いざ又兵衛さまの元へ。

山の辺の道でも感じましたが、奈良の空はホントに広いですね。天気もいいし絶好の花見日和です。

 

田んぼだらけの道の先に見えてきた数百メートル先からでもひと目でわかる巨大なピンク色。平日の午前中だというのにすでに近くの駐車場は満杯。たくさんの人が桜を目指しています。

環境整備の為に募っている100円を寄付して木の傍へ。念願の又兵衛桜は……美しいです

「瀧桜」の名前にふさわしい大きさと流麗なラインに惚れ惚れ。遠目だとボリュームを感じますが、近寄れば一本の太い幹ではなく、長い年月をかけて思い思いの方向に伸びていった枝たちであることがわかります。花は小ぶりで色もあくまでほんのり、とても繊細な印象の桜です。こういうのを観ていると、櫻男の笹部氏が好まなかったソメイヨシノが、なるほど野暮ったく思えてきます。

樹齢300年を超えると言われ、これだけ長生きだと既に一個の人格を持っていて、花見というよりは「お目にかかる」感覚です。幹は枯淡の趣き、綺麗な花を咲かせていますが、青年期の溌剌さはなく、真下から覗くと、枝垂れた枝は生きるために苦しいくらい精いっぱい伸ばした手に見えるし、曲がりくねった枝も頑健さからはほど遠い。降り積もった風雪の重みが透けて見え、300年の道のりが決して平坦ではなかったことが偲ばれます。仲間を持たず、ただ一人長い年月を耐え抜いてきた、と想像するのはまったく人間の勝手な感傷ですが、その感傷も含めて、又兵衛桜が「古武士のよう」と形容されるのはよくわかります。幹のうねりや花の散らばり具合に何とも言えない味わいがあり、確かないのちが宿っています。できることなら1週間くらいここで暮らして、朝に昼に夕に刻々と移り変わっていくその表情を見ていたい。何なら1年住んで若葉から冬の落葉、その先の再びの春の蕾までそのすべてを見つめていたい。それぐらい魅力的な木です。 ただ、写真を撮るのは難しいですね いろいろ頑張ってみましたが、へっぽこカメラマンはこれが限界 皆さま、実物は写真より断然美しいということを心にとどめながらご覧ください。。。

 

「桜の花はそれまでの1年間の集大成だ」とは京都の桜守・佐野藤右衛門氏の言葉ですが、これだけ見事な桜を咲かせるのに一体どれだけのエネルギーが必要で、またそれを得るために(樹木に対する形容としてはいささか人間に近寄りすぎですが)、どれだけの努力をはらってきたのかと考えると、その姿は驚嘆に値します。桜にしてみれば、本来の営みを誠実に遂行しているだけなのでしょうが、又兵衛桜を観ていると、太陽や月の下で大地の恵みを得、ただまっとうに生きる、それだけで十分なのだと、ひとつのいのちとしての正しい在り方を教えられている気がします。

実は2月頃から又兵衛、又兵衛と騒いでいたのですが、その又兵衛が後藤又兵衛のことであると知ったのは出発の3日前でした。去年夢中になった『真田丸』にゆかりの人物名がついた桜との出合いが嬉しく、勝手に縁を感じています

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背割堤の桜

2017-04-10 21:56:17 | 

にぎやかです。

背割堤に行ってきました!

一昨年chikaさんのブログを見てから気になっていました♪

駅に降り立つと、週末のすっきりしない天気の憂さ晴らしか、平日だというのにたくさんの人が堤を目指しています。

空にはヘリコプター、橋にはテレビのロケ・クルー、桜の下にはウェディングドレスの花嫁さんまで

なんとも賑やか。

楽しそうです

橋の上からも見える桜並木は長い河川敷の一か所にまさに忽然と現れる感じ。堤らしく元は松が植えられていたらしいですが、虫害のためにソメイヨシノに植え替えられたんだそう(以上wikipedia情報)。障害物がないため皆さん伸び伸びと生育なさり、見事な大木ばかりです。

 

 

駅に降りて気づきましたが、堤の向かい側の山には最近国宝に指定された石清水八幡宮があるんですね。

桜の隙間から山の桜が見えました。

水場があるし、草も木もたくさん! と鳥たちにはパラダイスのようで、頭上からは鶯の鳴き声が。こんなに盛大にのびのびとさえずっている鶯の声は初めて聞きました。なのに姿は全く見えないという

仕方がないので川の鷺を撮影

何だかんだ京都は自然に恵まれていますね。素晴らしいです

 

 

 

 

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気ままなヤマザクラ

2017-03-30 20:59:34 | 

葉っぱと花が同時です。

 

今年の桜は開花が遅いらしく、待ち構えているのになかなか見頃になりません

仕方がないので近所の桜巡り続行です。

前回は河津桜でしたが、こちらはヤマザクラ。奈良の吉野山で咲いているのがヤマザクラだそうですね。

ソメイヨシノなどの里桜が花の後に葉っぱが繁るのに対して、こちらは花と葉が同時です。

花の形はソメイヨシノと大差はないですね。

ヤマザクラは個体差が大きく開花のタイミングもそれぞれで、一斉に咲くことはないらしいです。ここもこの木一本だけが咲いていました。(というか周りには他にヤマザクラがありません。一体どこからやってきたのか。)なので、豪華絢爛たる景色を見せたあと潔く散ってしまう日本人好みの風情は見られません。その代わり、いつまでもどこかの木が咲いていて、長い期間楽しめるんだとか。

背が高いので、実は多少の望遠では花には全然寄れません 根元は谷なので近寄ることもできず

 

文字通りの高嶺の花で、甘ったるい感傷を寄せ付けない孤高のたたずまいは、自然の姿だなと思います。

ところで、帰り道に偶然みつけた伐木。うっかり目があったら、もう、どうしてもロバの長老にしか見えません。立ち去り難くて思わずパチリ。哀愁の瞳(左側)とキュートな鼻の穴がお分かりになりますでしょうか。どうも昨日のピーターラビットワールドを引きずっているようです

 

 

 

 

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