牡丹か芍薬か。
兵庫県宝塚市にある長谷牡丹園に行ってきました
JR武田尾駅から、ぐいぐいと山間部を抜けてバスに揺られること20分。山あいの村という形容がぴったりの牧歌的な風景の中にありました。牡丹で有名な奈良の長谷(はせ)寺とゆかりがあって『長谷』の名前になったと伝わりますが、こちらは「はせ」ではなく「ながたに」と読みます。もともと宝塚は約1000年! の歴史がある花き植木産業の町だそうで、牡丹も古くから栽培されており、明治時代にはパリ万国博覧会に牡丹を出展したんだとか。牡丹園という名ですが、牡丹だけでなく芍薬も植えられています。
時折雨も降るあいにくの天気でしたが、滴をのせた葉と花も素敵
実は牡丹よりも芍薬が好きで、こちらの訪問も芍薬が目当てでした。と言って、牡丹と芍薬の区別はよくわからず
勝手に尖った葉っぱは芍薬、平べったい葉は牡丹と決めて観賞することに(笑)。ちなみに牡丹は木、芍薬は草だそうです。帰って調べたら、蕾の先がとがり、一本に真っ直ぐ伸びるのは芍薬とのことなので、してみると上の蕾は芍薬と思われます。
これは芍薬?
これは牡丹かなあ。。。
子供の日の名残です♪
この辺りは、昭和初期(もしかするともっと前)から景色が変わっていないのではと思うほど古い家屋や蔵があり、耕作地が広がっています。蛙は大合唱、鳥もさえずりまくり、賑やかなことこの上ありません。そして、びっくりするほどたくさんのツバメが いつも見かけるツバメは狭い駅の通路や建物の間をすり抜けるように飛んでいて、しかも地面はアスファルト。こんなに伸び伸びと地面すれすれに飛んでいるツバメたちは初めてです。そう、噂に聞く「ツバメ返し」をナマで目撃 草の間にいる虫をいただいているのしょうか。動きが早く撮影は無理ですが、花そっちのけで夢中になってしまいました。地元の方たちは見慣れた光景なのか見向きもせず作業に没頭。羨ましい生活です。
あいにくの雨模様で長居はしませんでしたが、軽食をいただける処があったので天気がよければ、そこでのんびりと花を愛で、自然の声に耳を傾けるのも気持ちよさそうです。それにしても、この辺は山が多いですね。武田尾駅の到着直前にも長いトンネルを抜けるし、そもそも武田尾駅が山をくりぬいてそのまま駅にしてしまったような作りなので、変な緊張感があります(笑)。長谷まで行くのはなかなか大変ですが、山のパワーを感じるので今度は武田尾温泉に浸かってみたいです