ぶらっとJAPAN

おもに大阪、ときどき京都。
足の向くまま、気の向くまま。プチ放浪の日々。

中山観音の猫 ~兵庫県宝塚市~

2016-02-28 22:02:28 | 動物

中山寺境内におそらく住んでいる一家のうちの一匹。

 

中山寺でおじさんにまとわりついている猫を見かけてついていったら、途中からわらわらと同じ柄の猫が出てきました。

カメラを構えた不審人物から逃れるべくすたこらさっさ^^;

わらわらと・・・。

みんな綺麗に同じ柄。

密談中?

 

ちなみにここは墓所の入口です。用のない人間は来ないので安心できるのでしょうか。

ところで中山寺梅林の記事にたくさんアクセスいただきましたので、ついでに中山寺の写真を少しご紹介。

徳川家光が作ったと言われる山門。

大願堂。

 

中山寺は聖徳太子創建と伝えられる日本最初の観音霊場で、ご本尊は十一面観世音菩薩。安産の神様として有名です。豊臣秀吉もここに祈願して゛秀頼を授かったという由緒あるところです。

だから猫も子だくさんなのかもしれません

 

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エッケホモ「現代の人間像を見よ」 ~大阪・国立国際美術館~

2016-02-27 20:52:32 | アート

大きな展覧会は3月始まりが多く、2月ははざまな感じですが、情報誌で見かけたこちらの展覧会が気になったので、大阪・中之島にある国立国際美術館に行ってきました。

基本的には美しい風景や造形、色彩が見たくて美術館に行くので、今回のような哲学的・思索的な印象が強い現代芸術は今まであまり観たことがありません。「エッケホモ」は美術館の所蔵品を中心に「第二次大戦以降の人間描写の展開を見直す」という趣旨の展覧会で、美を愛でるというよりは、負の側面も含めて人間そのものを見つめるという作品が多かったです。

絵画は題材が搾取や暴動だったりするし、三次元のものは文字通り人間を腑分けした頭蓋骨だったり、体のパーツが並べられていたり、はたまた義足をつけた女性の映像だったりと、受け取るものが必ずしも心地いいものとは限りません。大きな戦争と科学の発達が世界を複雑にし、人間は賢くなったけれども、ものごとをどんどん解体・観察せずにはいられなくなって、それが具象から抽象へと進んで行ってしまった原因なのかなと思ったりしました。思索を深めることは大事だと思いますが、あまりに事象を切り刻んでいく行為は自家中毒になりそうで、進化なのか退化なのかわからなくなってしまいます。

ではつまらなかったかというと全然そんなことはなくて、作品に対峙した時に、内側を大きくゆすぶられるものはありました。

特に印象に残ったのは、中東系の軍人(もちろん人形です)が壁にうがたれた小さな穴を覗いている作品。その人形のリアルさも凄いのですが、壁の反対側から覗けるようになっていて、鑑賞者と人形の視線が合うようになっています。悲惨な戦争を描写した絵を鑑賞するのとはまったく違う、五感+肉体にじかに受ける衝動があって、自分とはまったく違う環境、心情で暮らしている人間が存在しているのだととてもリアルに感じることができました。この情動をどう解釈していいのかはわかりませんが、確かに自分の中に残るものがあります。こうやって人間の根幹を揺さぶることが、現代美術の一つの意義なのかなと思います。

このほかにも常設展示があって、こちらも良かったです。極限までそぎ落とされた美しさというのを感じました。真実はシンプルですね。

ちなみに私の好きな千住博さんの「ウォーターフォール」がありました。とても近くで見られるので、絵の具の流れるさまとかドリッピングの後をじっくりと鑑賞できて嬉しかったです。

そもそもは万博時の万国博美術館を活用してできたものが平成入ってから現在の場所に移転したとのことで、建物もユニークです。

常設展示の床も足音がしないように工夫され、かつアーティスティックなデザインでとても素敵でした。

「エッケホモ」は3月21日まで開催中です。

 

 

 

 

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中山寺梅林がそろそろ見ごろです ~兵庫県宝塚市~

2016-02-25 21:55:54 | 

聖徳太子ゆかりの中山寺。

 

見ごろの梅を探して回っています。新聞で、先日ご紹介した甲東梅林がそろそろ良い感じみたいですが、中山寺の梅林が七分咲きというので行ってきました。初詣などでは行ったことがありますが、梅林は初めてです。

カメラ女子でいっぱい

梅林というよりは、山の中に梅が点在しているという感じでしょうか。中山寺奥之院への通り道にあり、ハイキング帰りに寄ったという人も多かったです。

意外にハマるジオラマ。

お墓の横を通るので、ちょっとドキドキなのですが、大きな観音様がいるので安心です。

中山寺は安産の神様で有名なのですが、優しそうな観音様の顔は確かにご利益がありそうです。

墓所にいた野良。

敷地が広いので、匂いはあまり届いてきません。

以前ご紹介した清荒神の隣の駅なのですが、あちらが日本古来の信仰を色濃く感じさせるのに比べ、こちらはザ・仏教。学問としての宗教の真面目さと、貴族的な雅さがほんのり、といったところでしょうか。

遠目でみると枯れた部分が金色に見えてとてもキレイ。

こちらは境内にある梅。一つの枝に白とピンクの花が咲いているのがわかりますでしょうか。こんなの初めて見ました

 

高いところにあるので、見晴らしのよさと梅のきれいさの両方を楽しめるとても気持ちのいいところでした。見頃はまだまだこれから。

しばらくは楽しめそうです

 

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なにわのしょうわ ~梅田スカイビル・滝見小路~

2016-02-23 18:57:56 | 大阪

まるでドラマのセット。

 

梅田スカイビルの地下は「滝見小路」と呼ばれる飲食店街なのですが、昭和初期のなにわの街並みを彷彿とさせるたたずまいが、ぶらっと族にはたまらない場所です。

おそらく本物より数倍きれいな石畳や建物。

織田作之助とか出てきそうですね。

近くにウェスティンホテルがあるし、スカイビルは世界的に有名なビルらしいので観光客が多く、手軽に日本情緒を味わうにはうってつけと思われます。羽田空港にも似たような食堂街がありますが、こちらの方が凝ってますね。

目の前でお兄さんが激写していたミュゼット。

看板やポスターも楽しい。

omikujiもちゃんとひけます!

昭和初期の設定とありましたが、裕次郎のポスターなんかもあったので、昭和初期~40年代前半くらいまでのイメージです。

店の中もレトロなのでしょうか。今度、確かめてみたいです

 

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梅田スカイビル

2016-02-22 21:48:22 | 大阪

空間を自由に切り取る建物。

 

梅田のスカイビルに行ってきました。

JR大阪駅付近を歩いていると、壁面に雲が映り込んで、まるで空の一部のようになっているのがよく見えて、いつも綺麗だなと思っていたのですが、実物は去年のクリスマスイルミネーションを見に行った時、足もとまで行ったくらいでした。

建物そのものが美術作品のよう。

今回初めて知ったのですが、上のまるい穴を斜めに横切っている2本のラインは屋上へつながるエスカレーターだったんですね!

技術的課題はたくさんあったと思うのですが、そんなものを軽々と飛び越えた自由な造形には詩情すら感じます。1992年の完成で、まさにバブルの所産らしいですが、こういうものはやはりお金がないとできないですね。ちなみに京都駅を設計したのと同じ方です。

鉄骨にも表情があります。

3階からエレベーターに乗ってまずは35階まで。コロッセオのような構造になっていて、窓から外が見られるようになっています。

みなさん、なぜかスマホに熱中してます^^;

ちなみにこんな景色。

外縁側はおしゃれなソファに座って景色を楽しめます。カップル仕様??

ここからさらに階段で40階の展望台へ。

 

さすがの眺めです。

こういう景色を見ると、改めて大阪は川の街なんだなと思います。

中之島近辺を歩いているともちろん川は目撃しますが、こんなに大きく長く続いているとは思っていませんでした。以前、利根川を電車で渡った時に、見渡す限りの田園風景に川の恩恵を感じましたが、大阪の豊饒さは全く違います。田んぼなんか一つもないし(笑)。運河として利用し、発展したってことなんでしょうね。ほかにもいろいろな要素があっての異なる結果だと思いますが、興味深いです。

屋上からの景色はジオラマがキュート。

雑多なビルが立ち並んでいるのは、戦争で焼け野原になったところに好き勝手に詰め込んでいったからだと思われます。同じく空襲で壊滅的な被害を受けた浅草の景色もそんなでした。現在再開発が続く大阪駅近辺ですが、そのうち高層ビルばかりが整然と並ぶすっきりとした景色に変わっていくのでしょうか。もしかしたら、この景色を懐かしく思う日が来るのかもしれません。

物理的に高いところに立つと、不思議と気持ちもアガります。カップルはきゅんきゅんしちゃうのか、ハート型の錠前でがっちり愛を誓うスペースが大盛況です。

あまーい恋心を・・・。

がっちりロック

すごいことを考える人がいるもんです。

閉所&高所恐怖症の人間には勇気のいる場所でしたが、面白かったです。次は夕焼けを見に行きたいと思います

コメント (2)
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