ぶらっとJAPAN

おもに大阪、ときどき京都。
足の向くまま、気の向くまま。プチ放浪の日々。

梅干しの種?

2017-01-29 18:06:56 | アート

手仕事の極みです

 

昨日ご紹介した清荒神の参道で、以前から気になっているお店がありました。今回思い切って購入したのがこの根付け。

上に少し写っているガマ口から大きさをご想像いただけるでしょうか。これ、実は梅の種なんです。

(タイトルを「梅干し」の種としたのは、brattがどうしても梅干しを連想してしまうからで、別に梅干しにして食べた後の種に細工をしているわけではありません。念のため

古来、梅は『福を招き邪気を祓う』と言われているそうです。どうも天神信仰から派生したもののようですが、殺菌作用の効能にも由来しているかもしれません。

作者はもともと篆刻をやっているそうです。あの固い石を彫る方なら、確かに梅の種も彫れることでしょう。十二支や招き猫、亀など意匠はいろいろありましたが、面構えが気に入って今年の干支『酉』をゲットです

今回購入したものは、中でもわりとシンプルなデザインですが、それでもこの精巧さ

スゴイのは表の顔とお花の隙間からちゃんと天神が見えるんです。

・・・と書いてて気が付きましたが、梅の種の中には天神様がいるんですね! それで邪気祓いということでしょうか。なるほど~

ちょっとガメラっぽい

ちなみに申年の梅はとても縁起がいいそうで、同じデザインでもそれだけ別格のお値段でございました。

包み紙も可愛い♪ 文字やお花や女性はきっと篆刻ですね。

 グッズ好きにはたまらない素敵なお店でした

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初荒神

2017-01-28 16:21:05 | 兵庫

一願地蔵尊。

宝塚にある清荒神の大祭に行ってきました。

去年訪れた時にお練りがあると知り、本当はそれを見たかったのですが、ネットでは開始時間がわからず9時前に行ってはみたものの、とっくに終わってました^^;

閑散。。。

こちらは最寄り駅からの参道が大変に長く、たくさんのお店が出ていて楽しいのですが、川は越えるし、山奥に入っていくし、整備されているから気楽に行けますが、昔はもっと秘境だったんだろうなと思います。

10時から始まる法要のために、僧侶(荒神様でこの用語はあっているのでしょうか??)が山伏に先導されて上堂するとのことで、しばし境内を散策することに。

清荒神は鉄斎美術館で有名ですが、その他にも資料館(無料)があって、所蔵品が展示されています。現在開催中の特別展は『酉年を祝う』。

鳥をモチーフにした器や茶杓、日本画などが展示されているのですが、数は少ないもののこれがびっくりするくらい良いものばかり

特に荒川豊藏の器が見事でした。解説によれば志野と瀬戸黒の人間国宝だそうで、しかも現代に志野を復興・再現された方なんですね

今回はいわゆる薄桃色の志野の他に、鼠志野という珍しい灰色の茶椀が展示されていましたが、大胆でのびやかな鳥の飛翔が新春にふさわしいめでたさでした

さてそうこうするうちに10時です。

山伏の先導で。

参ります!

参拝者もくっついて大移動。

先導を務める山伏さんたちは大人気で、待機中に記念写真を頼まれている姿もちらほら。警備員の方がカメラマンになったりして微笑ましい情景でした。

次は鉄斎美術館前にある淡墨桜が花を付けるころに再訪したいです

 

(興味ある方はこちらもご覧下さい。去年訪れたときのブログです^^⇒『清荒神清澄寺』『まだまだ続く清荒神 参道編』)

 

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『希望荘』 宮部みゆき

2017-01-26 21:38:15 | その他

 

テレビドラマ化もされている「杉村三郎シリーズ」の最新作です。

一作目の『誰か』を読んだ時、宮部さんは人間の「罪悪」を腑分けしようとしているのだと思いました。

市井の人たちの心の奥に潜む「悪意」。

誰の中にも取り返しのつかない「過ち」を犯す可能性が潜んでいるという事実に、身が震えました。

続くシリーズでも一見幸福そうな家庭を持つ杉村氏の鬱屈が物語に陰影を与えていたのですが、前作『ペテロの葬列』でその鬱屈が思いがけない結末に繋がり、その後の展開がとても気になっていました。

本作は『ペテロの葬列』のあと、私立探偵になった杉村三郎が関わった事件を集めた短編集です。

どれも懸命に生きていながら深い闇に落ちこんでしまった人たちの悲哀を痛切に感じる物語でした。最後の「二重身(ドッペルゲンガー)」は東北の震災が重要なファクターとして使われているのですが、あの悲しい出来事と事件との関わり方がどうにもやりきれなかったです。

幸いにも私自身はこうした哀しみと向きあわずに生活しています。

人々の痛みを見つめ続けている宮部さんは強い人ですね。

凄いなと思います。

 

 

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梅の花がほころびはじめました。

2017-01-21 21:00:13 | 

 

寒い日が続きますが皆様いかがおすごしでしょうか。

雑事に紛れたり、体調が優れなかったりして更新が滞っておりますが、不定期でも続けていきますので、気が付いたら覗きにきてくださいね

さて、このところの大寒波到来で、朝目覚めて一面の雪にびっくり、なんてこともありましたが、そんな中、近所の梅がほころびはじめました。

ふっくらしてるのがわかりますね。

確実に春は近づいてきています。

今年は梅をたくさん見に行きたいです

 

 

 

 

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震災の記憶

2017-01-17 22:00:05 | つぶやき

 

「揺れる前に、ものすごい地鳴りがしたの」

と、その人は言いました。

22年前の1月17日のことです。

昨日と変わらぬ平穏なはずの朝にそんな音を聞くなんて、想像するだけで身がすくみます。

 

「私たちは生きているのではなく、生かされている」

敬愛する魁夷画伯の言葉を、改めて噛み締める日です。

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