ぶらっとJAPAN

おもに大阪、ときどき京都。
足の向くまま、気の向くまま。プチ放浪の日々。

レトロビルで手打ちパスタ♪【イル・ベッカフィーコ】

2016-10-28 20:58:15 | グルメ

大正時代のレトロビル、ダコタハウスの2階にあります。

国立国際美術館のすぐそば、土佐堀通り沿いにあるイタリアン『イル・ベッカフィーコ』に行ってきました

12時の開店とほぼ同時に行ったのですが、カウンター7席、テーブル6席の店内はあっと言う間に満員。予約だけ入れて出直すという慣れた方もいらっしゃいました。

窓枠が時代を感じさせますね。ちなみに正面の陶器の鶏は水差しです。

右手ジャングルの向こうにテーブル席が。

 

その日手に入った素材で最高の料理を、というコンセプトのもとランチのメニューは前菜+フォカッチャ+パスタの日替わり料理一品のみ。口頭でメニューを伝えてくれ、アレルギーの有無を聞いてくれたりと細やかな接客です。まだ若い男性シェフはとても気さくで感じの良い方

どどーんとやってきた前菜たち。

お味はイタリアンというより、日本人の口に合う気軽な洋食という感じ。左上のトンカツ脂身がなくヘルシー、お野菜もぱっつんと活きが良い

個性の強いハムとチーズがイタリアンらしさを醸し出します。

写真には写っていませんが自家製のフォカッチャが美味しかった 絶妙の塩加減とシードのぷちぷちに生地はもっちり。完璧です

前菜にボリュームがあるので、小食な方はこれにパンで結構満腹になるかもしれません。

タコのアラビアータ。

種類は忘れましたが、こちらのパスタも手打ちの自家製。コシが違います。さりげないネギのトッピングが技ありですね。

おひとりさまや、女子2人組、はたまた老夫婦に孫娘、と客層もバラエティーに富み、地元の方に愛されているのを感じます。

機会があれば夜に来て、煮込み料理やケーキなどをいただいてみたいです

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じゅうぎょか【中之島緑道】

2016-10-27 22:15:55 | アート

天野裕夫『十魚架』。

 

中央公会堂付近から肥後橋方面へ川沿いを歩いていましたら、どえらいインパクトの彫像に出合いました。凄すぎて思わず撮影。

人間(?)の胴体にぶっつりと魚が突き刺さる、題して『十魚架』です

川→魚+十字架から思いついちゃったであろう出オチ的なビジュアルにのけぞりましたが、良く見ると人間の表情に妙な切実さがあって、一方で突き刺さっている魚のマイペースな佇まいが愛嬌たっぷり、全体として緊張感と飄逸さが混じり合った稀有な仕上がりになっています。

刺さってますけど何か。

うぉぉぉ。

そしてふんばる。

帰って調べてみましたら、この『十魚架』を含めた中之島緑道の彫刻群は「水・緑・光」をテーマに昭和63年に公募された中から選ばれたものだそうで、数百の作品のなかから「これがいい!」とたくさんの方が思った訳ですね。偏見に聞こえたら申し訳ないですが、浪花魂を感じてしまいました・・・。

それにしても「水・緑・光」をテーマにしてこの発想。素晴らしすぎます 

(緑→平和)、(光→祈り)=十字架+水→魚=...???

作者の天野氏の他の作品の画像を拝見しましたが、ただのネズミに変なものがいっぱいくっついていたり、グロテスクながらどこか憎めない顔の蛇(のようなもの?)、さらには妖怪をテーマした展覧会などがあったので、現実には存在しない奇妙な生き物たちへの愛着が人一倍強い方だとお見受けします。

さまざまないきものは「作るのではなくできるもの。触っていくと出来ていくという感じ」だそうです。

「自分の手を信じている」(岐阜のギャラリーパスワールドのサイトより)

理屈ではない強烈な吸引力は、こうした創作態度から生まれるものなのでしょう。

この『十魚架』も、魚への愛情を感じます。同時に逆境(?)に耐え、毅然と立つその姿に、個人的には『太陽の塔』のイメージが重なりました。

御堂筋沿いの彫刻群が上品な山の手お嬢様風なら、こちらの緑道の彫刻群は全体的に土着の家路仕様。骨太さとユーモアに満ちていて、緑道全体がとても親しみやすい雰囲気です。

ビジネスマンのオアシス。

鳩までリラックス中。

大阪の川沿いは面白いですね。

時間を見つけて、どんどん歩いていきたいと思います

 

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小説・紀ノ川の舞台【九度山・慈尊院】

2016-10-26 22:43:20 | 和歌山

 

九度山を訪れた時に立ち寄った慈尊院。真田庵から徒歩15分程の奥に入ったところにあります。乳房(ちち)形の絵馬を奉納して安産・授乳・育児を願う乳房の民間信仰があるお寺です。

実際の絵馬のビジュアルは強烈ですが、原始的ともいえる即物性は、それだけ根源的な祈りということですよね。

 

女人高野とも呼ばれる世界遺産です。

有吉佐和子の小説『紀ノ川』は、主人公の一人である花が、嫁入りを控え、祖母に連れられて慈尊院を訪れるところから始まります。子を成し、家を繁栄させていくことが重要な役目であった時代、女として生きるべき道への覚悟を促す神聖な場所として登場するのです。 

「紀ノ川沿いの嫁入りは流れに逆ろうてはいかんのやえ」 

という花の祖母・豊乃の言葉どおり、流れに逆らって下流から上流へ嫁入りした花の娘は肺炎をこじらせ短命に終わり、また、生まれる前に慈尊院へ祈願の乳房形を納めなかった花の孫も幼くして命を落とします。迷信と言ってしまえばそれまでですが、その不思議な呼応に、人間というものは、理屈では解明できない大きな流れの中で生きているのではと感じさせるエピソードです。

現代では「家」にこだわる人もずいぶん少なくなり、子供を持たない選択をする女性も増えてきました。

そして、現在の慈尊院は安産・育児に加えて女性特有のがんからの救済を願うものも目に付きます。

内容はどうであれ、その切実さは同じです。

古今東西、自分の置かれた場所で懸命に生きている女性たちの思いに粛然とする場所でした。

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Happy Halloween at 時空広場♪

2016-10-24 21:23:08 | アート

にぎやかです

 

今年のハロウィンは仮装パーティーなどのイベントに加えてphoto spotが目に付きます。スマホやインスタグラムの普及で記念撮影が身近になっているんですね。

というわけで本日はJR大阪駅・時空(とき)の広場にあるフォトスポットです。

時計の針が12時を回ったらハロウィン列車が発車しそうです。

本来は、オブジェをバックに記念撮影するためのスポットですが、(オブジェ前にはベンチが置いてあります)単なる物撮りもとても楽しいです

両端のマネキンが謎

最後におまけでリッツカールトンホテルのハロウィーンオブジェ。

ラグジュアリーな雰囲気を壊さぬよう、ハロウィンらしきデコレーションは根元のかぼちゃだけですが・・・。

うーんハイブリッドパンプキン さすがです(笑)。

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松ぼっくり

2016-10-23 22:01:10 | 

ミニサイズが可愛らしいです。

 

京都御所の帰り道に出合った松ぼっくり。

地面に落ちているのは良く見かけますが、こんな小さい、しかも枝に付いているのを真下から見上げるのは珍しかったので思わずパチリ。

帰ってから、そもそも松ぼっくりとは何ぞや、と調べてみました。

松ぼっくりとは松の球果で、この鱗片の一つ一つの奥に種子が入っているんだそうです。へー

笠が開いて種子がすべて飛んで行き、その役目を終えた松ぼっくりは、風に吹かれるなど何かの拍子にぽとりと落下するんだとか。

年中落ちるものですが、俳句の世界では晩秋の季語です。

理由は調べ切れませんでしたが、乾いた実の、はずみで落ちるその風情が憂いを帯びた晩秋に似つかわしいのでしょうか。

千里の道も一歩から。

 

あの小さな松かさから飛び出した種が何をどう経てこのような大木になるのでしょう。

松にもまた歴史あり、です

 

 

 

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