ぶらっとJAPAN

おもに大阪、ときどき京都。
足の向くまま、気の向くまま。プチ放浪の日々。

ぶらっとロンドン ~ ただしウーンと昔 ~

2015-05-03 21:44:27 | ロンドン

ロンドン観光では外せない、バッキンガム宮殿のchanging guard. 

 

 昨日、部屋でブログを書いていたら、ふすまがからりと開いて母が顔を出し、

「女の子」

 と、のたまった。

 突然のひと言に、一瞬、はっ? と思ったが、そこは親子、すぐに理解しましたよ。

「ロイヤルベビーちゃんね」

 私の答えに、母は満足そうにうなずいて風呂に入りにゆきました。

 アジアの片隅にいる一般日本人までもが、やきもきしたロイヤルベビーの誕生。

 まずはおめでとうございます

 しかもプリンセス 女子にはたまらんですよね。家の母も2、3日前からそわそわしてた(笑)。

 というわけで、ロイヤルベビー誕生記念、きょうは日本を飛び出した番外編『ぶらっとロンドン』でございます。親類が住んでいたこともあり、一時期やたらと訪れたんですが(あまりに短期間に頻繁に訪れるので、パスポートコントロールで根掘り葉掘り滞在目的を聞かれちゃったくらい)、それも早ウン十年前のこと。

 イギリスの思い出は書きたいけど、あまりに古い情報。迷いましたが、いや逆に古くて貴重かも! と開き直ってのアップです。ただ、フィルム撮影なので、写真の色が褪せているのはご容赦ください。

 さて、冒頭の写真はバッキンガム名物changing guard. 女王を警備する衛兵交代です。建物真ん中のバルコニーが、ウィリアム王子とキャサリン妃が結婚式の時にあいさつした場所と思われる。・・・なにせ昔のことなので、だいぶ記憶があいまいになってます(^^;

 今も昔も、大観光名所なのでご覧の通りの人だかり。さすがにスマホはありません。あたりまえか。
 
 2月だったので、こんな地味な色の制服だと思われます、ていうかコート着てる?
ホントは赤ですよね??? 極寒でした。
 
 
 なにせ昔ですから、今ではロンドンのシンボル的存在、NHK『シャーロック』のオープニングタイトルでも登場する、巨大観覧車のロンドン・アイもありません。ぎり、サッチャー政権だったのかな。イギリス経済も決してよくはなく(20ポンド=約5000円ぐらいだったと記憶します。イギリスは関係ないけど、当然ユーロもなかった)、古き良きもの、習慣が残っていたのは素晴らしかったですが、同時にそれは旧態依然として融通がきかないということでもあって、ちょっと前近代的なムードが残ってました。当時は空調があるお店が珍しく、夏に行ったら、cafeが "air conditioned"って看板を出して、それが売りになっていたくらい。一度、猛暑でビッグベンが止まった、てのがニュースになってました。暑さで時計が止まるってどういうことなんでしょう?
 21世紀のイギリスは元気ですもんね。『シャーロック』を観るかぎり、近代的なビルがいっぱいで、ものすごいハイテク。今、行くと印象はだいぶんちがうんだろうなあ。なにしろスタバがなかった(笑)。その前に、パソコン、携帯、デジカメがなかったですからね。友人と大英博物館前で待ち合わせたんだけど、お互い表門と裏門で待ってて、あやうく会えないとこだった。私が裏門で待ってたのがイケないんですが、裏門も立派だったから・・・。その大英博物館も、最近テレビで観たら、建て替えられてむちゃくちゃ綺麗になってて、びっくらこいた。時代は流れてます。
 
  Admiralty Arch. トラファルガー広場とバッキンガム宮殿を結ぶthe mallの入り口です。トラファルガー側から撮影。一日観光バスに乗ってて、私的には全く興味なかったんだけど、バスガイドさんに「ほらほら、ここがあの超有名な・・・」みたいなこと言われて、後で再び通った時に、そんなに言うなら、と撮った記憶があります。ゆえに、若干、やる気のなさが写真に現れてますね。
 the mallはウィリアム王子とキャサリン妃の結婚パレードが行われたところです。そう考えると、写真撮っといてよかったかな。
 初ヨーロッパですから、目にするものが何もかも楽しくて、とりわけふつうの物が珍しくてしょうがなかった。お金とか地下鉄とか食べ物とか。
 お札にエリザベス女王の顔が入ってるのですが、それがものすごくお若いのがあったんですよね。高いお札だったかな。現在、御年88歳の女王様。即位が25歳くらいで在位が長いので、お歳にあわせて何度かお札の肖像を変えてるみたいなんです。で、私が目撃したのが、若い頃の写真を使ったお札だったってわけ。あと硬貨。ペンスが現行の単位なんですけど、当時は並行して、古い硬貨のシリングがまだ流通してて1シリング=5ペンス(今調べた)。2シリング硬貨とかあって、2シリングが10ペンス硬貨と同じ大きさでそれで判断するんだと教えてもらったっけかな。3週間ぐらい滞在するうちにペンス換算が早くなり、スムースに使えるようになって嬉しかったりしました。
 
深ーい地下鉄。写真じゃよくわからないけど、確かエスカレーターの段のところが木造なんですよね!
 
 地下鉄はとにかく楽しかった。深いし、古いし、踊り場でいろんなパフォーマンスやってて、これがまたみなさん上手い! タップダンスやってる人もいました。電車と駅のホームの間がやたら空いてて怖かったのですが、アナウンスで「まぁいィーんざぎゃぁっ」って言ってるのが"Mind the gap"だって解明するのに1週間くらいかかった(しかも友人が解明した)。
 地下鉄の中。つり革じゃなくて、「握り玉」なのにご注目。ナイトの国、握力強そうなイギリス人ならではの発想ですが、こないだ『シャーロック』でみたら、すでに握り玉ではなく、がっちがちのバーに変わってました。
最新ロンドン情報はすべて『シャーロック』から得ています 椅子とかも全然スマートになってたな。
 
 東京の地下鉄とかでも場所にちなんだデザインのところが増えてきましたが、イギリスで私がひと目ぼれしたのがここ!
 
 シャーロック・ホームズが住んでいたベーカーストリートの駅。ファンにはたまらないですね。
数十年後、このイメージを覆すNewシャーロックが登場しようとは!
 この頃、主演のカンバーバッチくんはまだ、全然子供だったはずです。
 
電話スペースもかわいいんです。今もこのままなのかしら?
 
子供の頃からホームズファンの私。ここでご飯をいただきました。店名にBaskervilleが入ってます。
 
 実際にベーカーストリート221Bに行ったので、『Sherlock』で使われているアパートの外観が、実際のベーカーストリートではないことに気が付いたのが、ちょっと自慢です。ふふふ。
 食べ物は何と言ってもイングリッシュブレックファーストが最高に美味しかった! 貧乏旅行なので、B&Bで朝食をたらふく食べてお昼はパンを買ったりしてました。ブリーチーズっていうのが美味しくて、やたら買ってましたね。ちっちゃい青りんごが屋台で1個数十ペンスで売っていたのでこれもよく買った。酸味が強くて歯ごたえあって美味 そうそう、お菓子も忘れられない。お気に入りがマクビティーのダイジェスティブというビスケット。日本でも売られてますが、日本人向けに洗練されすぎちゃって、私は断然イギリス製の方が好きだった。胚芽成分が多いのかな、じゃりじゃりと砂みたいな(ほめ言葉です)食感がやみつきに。イギリス在住経験のある友人に勧められたビネガー味のポテトチップスも美味しかった ビネガーの量がハンパなくて、癖になるんです。一度、知り合いがイギリス出張した時に頼んだら、2袋買ったのに美味しくて1袋食べちゃった、えへ、て言われました。それぐらい美味しいです。
 お茶好きなので、当然フォートナム&メイソンにも行って、そこでも飲んだし大量に買って帰ったんだけど、日本とイギリスは水が違うので、日本で飲んでもあんまり美味しくなかったです。軟水なので成分が出すぎちゃうらしいです。確かにイギリスの水はカルキが多くて、水道水を飲む時はカルキ抜き入れてたし、お風呂入ると、皮膚がぱりぱりになっちゃうんですよね。ツーリストにはミネラルウォーターが欠かせませんでした。
 タワーブリッジの近くで黄昏るカッコイイお兄さん
 
 歴史オタクはどこいっても寺と城は外せないので、ロンドンでもけっこう行きました。ダイアナ妃が結婚式を挙げたセントポール寺院は、丸い天井がかわいらしくゴージャスな感じ。美しい天井画が印象に残ってます。近くで見るには、らせん階段をひたすらぐるぐる昇っていくしかなくて大変でしたけど。いや、ハンパなかったすね。若いから行けたのかも。
 信仰心などなくても、あそこに行けば神の存在を感じることができます。それも西洋の神様。日本人なのに不思議ですね。
 ウィリアム王子とキャサリン妃ご成婚の場所、ウェストミンスター寺院は厳粛で荘厳な感じでした。とんがった形と戴冠式の場所というのがそう思わせるのかな。セントポールに比べるとコンパクトだったかもしれません。祭壇とかよりも、やたら有名人のお墓があったっていうのをよく覚えてます。うん、そうですね。霊廟のイメージが強いです。
 
 
 最後にご紹介するのは、ロンドンではなく、スコットランドのインヴァネス、Uruquhart(ウルクハートほんとうはアークハート)城跡です。詳しいことは忘れましたが、政変に巻き込まれて破壊されてしまったとか。ウェールズのカーディフ城と抱き合わせのバスツアーに参加したときのものです。しっかし、イギリス行ってまで城「跡」見学ってどんだけ好きなんだ、私。今も昔もやることは変わってませんね。ま、有岡城よりは原型が残ってます。
 インターナショナルなツアーグループでしたが、ここともう一個全然違う現代的アクティビティの選択肢があって、8割ぐらいの人がアクティビティに行ってた。ここに来たのは私とその友人、あともう1人の外国人だけだった(^^;
 
 
 でもね! ここ凄いんですよ。なんたって、あのネス湖の湖畔にあるんですから。ネッシーの気配はゼロでしたけど、ものすごく「居そう」な雰囲気でした!!
 
 さてさて、駆け足のぶらっとロンドン(+ネス湖)いかがだったでしょうか。このほかにもロンドン塔とかウィンブルドンセンターコートとか見せたい写真いっぱいあったんですけど、まあ、そんないっぺんにたくさん載せても、見る方も疲れちゃいますもんね。またの機会ってことで。
 私的にも、いろいろ思い出せてよかったです。記憶はどんどん薄れていきますからね~。
 
 本日も、最後までおつきあいくださりありがとうございました。明日は日本編に戻ります。またのお越しをお待ちしております。
 
 
 
 
 
コメント
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